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世を支配する言葉[2020年01月17日(Fri)]


言葉について 18  中村稔

私たちは雄弁によって人の心を昂奮させたり、
雄弁によって理性を失わせて、ある行動に赴かせる
そんな雄弁家をもたないのだが、
それは私たちの言葉が貧しいからか。

私たちが雄弁によって昂奮させられることなく、
私たちが雄弁によって理性を失うことがないのは、
私たちの感情と論理を表現する
私たちの言葉が豊かだからではないのか。

静物には静物の感情があり、
季節には季節の論理があるから、
静物はその位置を占め、季節は確実に推移する。

私たちの言葉が貧しいかのように感じるのは
たしかな論理とみずみずしい感情をもたない人々が
私たちの社会を支配しているかのようにみえるからではないか。


中村稔『言葉について』(T)(青土社、2016年) より

◆14行詩による連作詩集の一冊目。
「感情」と「論理」という語がそれぞれ位置すべき場所に置かれていて過不足ない表現になっている。

◆最終連、説明は不要だろう。
政治の言葉と、それを伝えるマスコミの言葉が量を誇るだけで、質を顧みなくなったのはいつからなのだろう。

だいじなのは、断定的な言葉や、揚げ足取りの言葉、慇懃無礼な言葉に惑わされないこと。
つまり、訥々とでも自分のことばでほんとうのことを語る声に耳を傾けることではないか

***

★過去の「言葉について」を取り上げた記事は…
[その20]⇒https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/1354
[その4]⇒https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/1358


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https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/1468
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