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〈自由はゆっくりと来る〉[2019年12月10日(Tue)]

DSCN9999ヒメシャラと実-A.jpg

ヒメシャラの木。ナッツのような実がたくさんついていた。
湘南台公園で。

DSCN0002ヒメシャラの実.JPG


********


自由はゆっくりと来る   鶴見俊輔

知っている多くの人に
心を分かとう。千々にくだいて。
それが冷たくとも
なにかのしるしになるのだろう。
人が死んで行くごとに
おれは自分から自由になり
静かに薄れてゆく。
 


◆『悼詞』(編集グループSURE,2008年)という追悼文だけを集めた本もある鶴見俊輔にふさわしい一篇のように思える。

持て余していた自分からだんだん自由になる。
生の終わりに向かうのでなく自由に向かって行くのだと思えるためには、生きている間に鎧ったさまざまな衣裳や付属物を脱ぎ捨てなければならない。
だが、人工的に飾り立てた物質を取り払ってもそれで終わりではない。

わが身から滲み出したものの凝脂や干からびた痂(かさぶた)――それらは体内に取り込んだものや心身に負った傷の証しでもあるが――が未だ残っている。

自由になるというのはなかなか難儀な事業だ。
だが、諦めさえしなければそれは必ずやって来る。


ある日   鶴見俊輔

おれは 地球にできたかさぶただ
風に吹かれて はがされてゆく

身をひるがえし ふたたび地に落ちるとしても
別の境涯が待っているだろう
おおかたの自分の歴史が終り
見きわめにくいものの一部として
ふりつもり

見る目をもった質量となって
この自分に対す



*鶴見俊輔『詩と自由』(思潮社、2007年)に拠った。

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https://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/1430
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