さびぃよぉ。[2019年12月09日(Mon)]
星の王子様のツリー。クイーンズスクエア横浜で。
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◆浜本純逸[編] 『現代若者方言詩集 けっぱれ、ちゅら日本語』(大修館書店、2005年)という本が手もとにある。
各地の大学生が母語とする土地の言葉で綴った詩のアンソロジー。
◆津軽で〈根性無し〉の意味で使う「ずぐなし」が長野にもあって、ただし濁らず「ずくなし」で、〈面倒くさがり〉の意味。さらに長野には「ずく出していこう」(力の出し惜しみをせず働こう)という肯定的な言い方もある、などということが分かってなかなか面白い。
◆津軽で仲間に加わる意の「かだる」が、福岡でも同じ意味、ただしこれも福岡では濁らない「かたる」と言う動詞で、「語る」の意味じゃなくって、「こっちに来てかたりーよ」と一緒にやろうと誘うことばとして使う、などということが詩の形で紹介されている。
◆神奈川編から2編紹介しておく。
ハマッ子 小野一
横浜の人は、
ことばの終わりをのばす。
「安い」は「やしー」
「低い」は「ひきー」
どこか横文字が似合う気がする。
異国の風が吹いている
横浜の人は
ことばの終わりは疑問形。
「〜じゃん?」
「〜だべ?」
どこか断定をさけている気がする。
日本の風が吹いている。
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冬の日 具志堅 茜
さび。
髪の毛 かっちばってるからじゃん?
やっぱ 首出てると さびぃよぉ。
*かっちばる…しばる