〈力と量とを得ろ。〉[2019年11月30日(Sat)]
アンドレ・マッソン〈砂漠のモニュメント〉(1941制作、1987鋳造)横浜美術館にて
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わが命 より 村山槐太
砂上にあふむきにひつくりかへる時空は
翡翠に澄み微風海より吹く
この恍惚たる生の一瞬。
◆画家として充実期を迎えていた村山槐多(1896-1919)をとつぜん病魔が襲った1918年、槐多は九十九里浜に転地療養し己の命と向き合う詩を綴った。
「時として、わが心、身をはなれ空より/われとわが身を見る/砂上に横たわるいたましき人肉一片」とあわれむべきわが身と俯瞰しながらも、鬱勃と内側から突き上げる力に叫び出したくなる――
私ののぞんで居るのは
張りきつたツエツペリン航空船の様な命だ
はぜんとするダイナマイトだ
人をけ殺す狂馬の命
羅馬の闘士が命だ
そうして我とわが身を激しく鼓舞する――
つぶやきうなるのをやめろ
力と量とを得ろ。
*詩句はいずれも「わが命」より
『村山槐多全集』(彌生書房、1963年)に拠った。
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◆昭恵夫人は「公人」だと口が裂けても言えなくなった政府は29日、「桜を見る会」への夫人出席は「首相の公務の遂行を補助する一環」だとする噴飯物の屁理屈を持ち出して”閣議決定”とした。
★【11月29日共同通信】桜見る会、昭恵氏出席は公務補助 閣議で政府答弁書決定
⇒https://this.kiji.is/572974615799563361?c=39546741839462401
人々の怒りのマグマが噴き上げなければどうかしている。
「力と量とを得ろ。」とは力のすべてをたたきつけて生きている者の叫びだ。