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若き画商ポール・ギヨーム[2019年11月26日(Tue)]

◆横浜美術館の「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」展を観た。
オランジュリー美術館コレクションのもととなったポール・ギヨームのコレクションが中核を成す。

概ね一人の画家について数点ずつ選んで並べているために、ドランスーティンについてまとまったイメージを持つことができた。
それは、画商ポール・ギヨームが彼らに見出したそれぞれの画家としての特質、その集合体でもある。

◆本展はギヨーム(1891-1934)の生涯にスポットを当てていて、彼をモデルとした作品も複数含まれている。
20歳で画商としての仕事をスタートさせたギヨームはアフリカ彫刻を扱い、その魅力を広めることに情熱を傾けた。彫刻作品の貸し出しも積極的に進めたと会場の年表に書いてあった。

◆その先の部屋にモディリアーニの作品(「ビロードのリボンの女」「アントニア」)が並んでいる。おかげで気がついたことがある。
モディリアーニの人物画の特徴――瞳を描き込まない目や長い首、鼻筋が三日月のように反っていることなど――は、アフリカ彫刻に触発されたものではないか、ということだ。
どうしてああいう風に描くのだろうと不思議に思ったまま掘り下げて考えたことはなかった。
専門家にはすでに常識の一つに過ぎないのかも知れないが、門外漢にストンと腑に落ちるように展示が工夫されていたわけである。

◆モディリアーニが描いた「新しき水先案内人ポール・ギヨームの肖像」には肖像の周りにギヨームの名前のほかに題名の「Novo Pilota(水先案内人)」や「Stella Maris(海の星)」ー聖母マリアを意味するとのことーなどの文字が書き込まれていて、画家のギヨームへの賛仰が表現されている。
1915年の作だからギヨームは未だ24歳である。

◆会場にはギヨームの邸宅模型(マケット)2点が壁面に埋め込まれていて、ここだけ撮影OKだったので収めてきた。

DSCN2322-A.jpg
1930年頃に住んでいた邸宅の食堂。
壁中央にかかっているのはアンドレ・ドラン「台所のテーブル」(1922-25頃)で、本展展示作品の一つ。


DSCN2325-A.jpg
同じ邸宅の書斎。中央にある絵はアンドレ・ドランの「ギターを持つアルルカン」(1925年)。
下の列にモディリアーニの人物画が並んでいる。

今回の展覧会では、「アルルカンとピエロ」(1924年頃)という作品が来ていて、左にこの絵と同様の姿のアルルカンがマンドリンを持ち、右側にギヨームをモデルにしたピエロが白い衣裳にギターを持っている姿が描かれている。

★マケット制作はいずれもレミ・ムニエ(2006年)でオランジュリー美術館蔵。
この記事のURL
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