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ボロ切れの苛立ち[2019年09月26日(Thu)]

DSCN1829.JPG

***

◆先日取り上げた中村稔『言葉について』の最初の一冊が偶然手に入った。
20篇のソネット(十四行詩)を収める。
そのうちの一つを――


言葉について 4   中村稔

言葉は時間の流れの中で黄ばみ、
ぶざまに歪み、無数に裂け、
つくろいようもなく傷ついた
私たちの意思伝達の道具であり、また、私たち自身だ。

私たちの言葉はまるで古ぼけた一枚のボロ布(きれ)だ。
裾はすり切れ、処々に穴があき、
きたならしく汚れているから
私たちの意思を正確に伝達できない。

見たまえ、二枚のボロ布が向かい合って対話している。
対話しているのは私たち自身なのだが、
たがいに苛立ち、不信感をつのらせるばかり。

私たちの社会に吹きすさぶ風が
二枚のボロ布を揺らしている。
ボロ布は空しく風に揺れるのに身を任せるより他はない。




中村稔『言葉について』(1)2016年表紙_01-A.jpg


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