労働は安く精神はもっと安い国[2018年11月30日(Fri)]
ヤツデ
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◆今日の夕方、「公共放送」のニュース解説は「技能実習生」問題と入管法改正。
解説者の不勉強と準備不足があらわで、メロメロだった。
生放送とはいえ、当事者の声も相当量報じられて問題点が見えているこの段階での解説としては体をなしていなかった。
政府の面子を損なわぬよう、局内の「一線を踏み越えてはならない」放送指針があるのだろう。原稿を気にしすぎて、低賃金・長時間の労働を強いられている生身の人間への想像力は、耳と目を注いで探しても、ついに見あたらなかった。番組MCからのフォローも補足もなし。
労働は安く精神はもっと安い不潔な統一に
わたくしたちの国は絹のように落着いていましたむろん
北村太郎「イン・メモリ・オヴ……」 『北村太郎詩集』(思潮社・現代詩文庫、1975年)より