閑話休題[2018年11月21日(Wed)]
アオサギとカモたち。
◆鳥同士で獲物を掠め取ることがあるのかどうか知らないが、人間界では「なりすましサギ」事件が一向に減らない。被害者の多くは高齢者。
◆一方で、歳費や政党助成金をチョロまかす議員バッジの徒輩や、実直に納税する国民を嘲笑うかのように税を逃れ、会社を私物化する企業トップがひきもきらず。
掠め取る相手が違うだろう!と言いたい。
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「朝の鏡」より 北村 太郎
朝の水が一滴、ほそい剃刀の
刃の上に光って落ちる――それが
一生というものか。残酷だ。
なぜ、ぼくは生きていられるのか。嵐の
海を一日中、見つめているような
眼をして、人生の半ばを過ぎた。
「朝の鏡」の最終(第5)連。
『北村太郎詩集』(思潮社現代詩文庫、1975年)によった。