台風24号に戦いた[2018年10月01日(Mon)]
台風24号に、まんじりとせず
◆「夜来風雨の声」のような風雅は消し飛ぶような猛烈な風だった。
夜中までに藤沢市辻堂では36.8mという瞬間最大風速を記録した。
いつ屋根が飛ばされるか分かったものではなく、先日まで被災地の人たちの窮状に向けた思いなど半端なものでしかなかったと思い知る。
最も激しかった午前零時を挟んで4時間ほど、祈ることのほかなすすべなし。
恐怖が続いて生きた心地がしない。
それでもTVを点けたままでいると、明るさが「安心」めいた気分をもたらし、トロリとした疲れと混じるのだろう。いつの間にか寝入っていた。
(市内でも停電の地域があった。殴るような暴風にドヤされたまま真っ暗闇の中でも同じように寝付くことが出来ただろうか、定かでない。)
◆朝、外に出てみると、近所の立木であろう、3メートル近い枝が折れて飛ばされて来ていた。
◆他には、歩いて100メートルほどの所の定食屋の看板が飛ばされていた。
隣家の人の話では、桜の木が倒れたのもあるという。
朝を迎えて無事を確認し合えた我々は、ただ運が良かっただけらしい。
◆用事で出かけた帰りに、山を下りる道を通ったら、車がすれ違えるくらいの舗装道路なのに、散り敷いた木の葉、小枝の類ですっかり覆われてしまっていた。
幸い、雨量は心配したほどでなく、目立った土砂の崩落はない(泥土の滲出は多少ある)。
◆田んぼは刈り入れが未だのところが多く、なぎ倒された田も一部ある。
これから植え付けが始まるトマトのビニールハウスも風で破れたものが散見する。
自然相手の仕事は全く気が休まらない。