競争神話の崩壊 [2010年08月25日(Wed)]
オダノさんご質問にお答えしたいところなのですが、「意欲のある農家と意欲のない農家に二極化している」という現象をぼくはきちんと把握できていませんので、残念ながらその資格を有していないと言わざるを得ません。なので、答えにはなっていないのですけれども、思いついたことを書きます。
農家に限らず、それは動機付けの問題と考えられるでしょう。 一般に、「意欲がある」→「積極的に挑戦する」「能力を発揮できる可能性が高い」「他の条件を活かそうとする意識も高い」→「良い成果が得られる」「充実感・達成感が得られる」→「他からの高い評価・期待も得られる」「自信も得られる」「意欲を持って取り組んだ経験から、次の挑戦に向けてのビジョン・見通しを持ちやすい」→「さらに意欲が高まる」 ということになり、反対に、「意欲が低い」→「さらに意欲が低下する」となりがちでしょう。 すなわち、格差は意欲・能力・努力の結果でもあるが、それ以上に原因でもあるということです。 言い換えれば、多くの現代人が信じていると思われる神話に反して、「競争は人々の動機付けを高めるのではなく、低下(または萎縮・破壊)させる」ということかもしれません。 |