「親になるプロセスを支えるために」
〜ふれあう地域をめざして〜ということで
仙台市宮城野区保健福祉センターが立ち上がった。
新田東は小鶴新田駅ができたこともあって、とても便利な場所である。子育てしやすい物的環境が整っていることもあり仙台市でも若い人たちが急に集まり住みだした地域なのである。
しかし人的環境はどうかといえば、マンションが建ちならぶなか、近隣とのコミュニケーションがなくても生活ができてしまい、母親はすぐまた仕事に就くということになる。これでは親として子どもとしての成長になにかしらストレスが生じてくるはずである。
そういったことを我々ピンポンパン☆のメンバースタッフも感じているからこそ、親と子が一緒にいられる大切な時期を親子ともに楽しんで過ごしてもらおうとを毎回いろいろなことを一生懸命考えているのである。
昨年11月に保健福祉センターが主催で地域説明会(ご案内)が送られてきた。
以下抜粋
地域コミュニチィは良好な社会生活を送る上で必要不可欠な存在であると同時に、その形成支援は重要な行政課題の一つと考えています。
一方コミュニチィの基本単位として家族の役割は重要でありますが、近年の核家族化、少子化の進展に伴い、子育ての仕方がわからない親が増加し、子育てへの不安感や負担感が増加している状況にあります。
また
行政施策も子育ての負担感を軽減する支援策を中心に行っており、子どもの存在そのものからくる喜びの感覚、毎日の変化や成長の機会といった
子育てのプラス面を生かす施策が不足していると感じられます。
このような現状を踏まえて、子育て世帯を対象に、子育ての喜び、人間関係の基礎となるコミュニケーション能力の育成を目指した独自のプログラムを検討、開発し、新田東地域で展開し子育てを通じて地域のつながりを促進する事業を企画いたしした。本事業の成功のためには、地域で子育て支援を担う皆様のご理解ご協力が不可欠と考えております。
つまり今まで行政施策は子育て負担を軽減するため保育所や託児所を沢山作ることが子育て支援と考えている、これは親支援であって、けっして親子を意識した支援にはなっていないのではないか、だから独自にプログラムを検討開発し親子支援を行っていきたい。そのために地域の方々にご協力をお願いいたしますということだ。この説明会が昨年の11月17日に宮城野体育館会議室で行われた。
出席者は一言でいえば、新田の地域関係者。連合町内会長さんをはじめ民生委員さん、保育園の所長さん、保育士、幼稚園副園長さん、児童館館長さん、新田小学校1学年の先生、小児科の先生そして育児サークル代表に、私たちの応援隊ピンポンパン☆。
内容は事業説明と講話と情報交換
講話は東北大学大学院教育学研究科 准教授 臨床心理士 加藤道代氏
「親になるプロセスを支えるために〜ふれあう地域をめざして〜」と題して
先生は「子どもを育てることによる親の発達」をテーマに、地域の母子保健の場を中心に乳幼児発達相談、妊娠期〜育児期の親支援、保育の場への支援のほか、託児ボランティア要請などを行っている。
一時間ほどの講話だったが、印象に残ったことは「
子どもが生まれたことで、女の人の生活が一変するということと、
人は人の中でしか成長できないということ。」である。
来週地域関係者打ち合わせ会がある。
行政はどんなことをプログラムしてくるのであろうか、そして私たちにできることは・・・・。つづく