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2024年11月15日

【茨城県】保健所で働く現役医師と話せるオンラインカフェを開催します

茨城県からのご案内です。


20241127日(水)及び2025217日(月)に「茨城県保健所で働く現役医師と話せるオンライン・カフェ」を開催します。この企画は、茨城県の「公衆衛生医師育成プログラム」事業を受託している筑波大学が主催となっています。


「公衆衛生医師ってどんな仕事?」「やリがいは?」「私でもなれる?」そんな疑問や興味をお持ちの方が気軽に参加でき、お話ができるオンライン・カフェです。

茨城県で働く公衆衛生医師が、仕事の内容や働き方、キャリアについてざっくばらんにお話しします。気になることを何でも聞いてください!


詳細はこちら


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【茨城県保健所で働く現役医師と話せるオンライン・カフェ】

日時:

1回 20241127日(水) 18時〜19時30分

2回 2025217日(月) 18時〜19時30分


実施方法:ZOOMによるオンライン開催


プログラム:

18:00〜 開会の挨拶

18:10〜 公衆衛生医師による プレゼンテーション

(第1回目のテーマは「公衆衛生医師のキャリア紹介」、第2回目のテーマは「公衆衛生医師の業務と役割」)

18:45〜 小グループに分かれてのフリートーク

19:20〜 閉会の挨拶

19:30   終了


参加方法:

こちらのリンクからお申し込みください


その他お問い合わせは、  

筑波大学医学医療系ヘルスサービスリサーチ分野

担当:渡邊 TEL029-853-8849


茨城県で公衆衛生医師として働くことにご興味のある方は、ぜひご参加ください。またお知り合いで関心のある方がいらっしゃいましたら、ご案内いただけると幸いです。


(茨城県筑西保健所 服部早苗)

posted by 公衆衛生医師の確保と育成に関する事業班 at 12:00 | TrackBack(0) | お知らせ

2024年11月14日

保健所の広報活動(ポスター作成)

公衆衛生医師のお仕事紹介です。金沢市保健所の北岡です。


少し前の仕事ですが、住民の方への啓発のためにポスターを作成しました。


画像1.jpg



当時、保健所の食品衛生の部署で食品衛生監視員をしており、肉の生食や不十分な加熱による食中毒や、有症苦情(食中毒が疑われるもの)を多く経験しました。


現在、豚と牛レバーを生で食べることは禁止されており、ユッケなどの生食用の牛肉には厳しい規制があります。一方で生の鶏に関する規制は現時点ではなく、啓発は非常に重要です。

鶏を生もしくは不十分な加熱により食べることで、カンピロバクターによる食中毒が起こることがあります。カンピロバクターに汚染された食事をしてから2〜5日後に高熱、下痢、嘔吐、腹痛などの症状が出現し、その症状が治まったあとにギランバレー症候群(手足の麻痺や呼吸困難などの症状が出る)が起こることもあります。


このポスターはデザイン会社の方と、カンピロバクターによる食中毒を予防するための情報や伝えたいメッセージについて話し合っていく中で、調子が悪そうな鶏をメインに、「命トリ」という印象に残るコピーを提案してくださいました。


当初、鶏の背中にファスナーはありませんでしたが、鶏はカンピロバクターを保菌していても、調子が悪くなるわけではなく、ヒトがカンピロバクターで汚染された肉を食べることによって食中毒の原因となることを表現したかったので、ファスナーをつけていただきました。


完成後は給食施設や焼き肉店監視などで配付し、貼ってくれている施設も多くありました。


とはいえ、最近でもカンピロバクターに限らず、腸管出血性大腸菌による生肉や加熱が不十分な肉を食べたことに関連した食中毒の事例が数多く報告されています。腸管出血性大腸菌による食中毒では、溶血性尿毒症症候群(HUS)という重篤な合併症で死に至ることもあります。


「肉は十分に加熱してから食べる」


これは提供側への周知だけでなく、消費者側もよく知ることが大切です。


食事は旅行先でも重要な楽しみのひとつです。そんな食事が、健康を害するものにならないためにも、継続した啓発活動が必要と感じています。自治体の立場から、信頼ある情報をわかりやすく伝えることはとてもやりがいのある仕事です。


posted by 公衆衛生医師の確保と育成に関する事業班 at 12:00 | TrackBack(0) | 公衆衛生医師の日常