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公衆衛生医師や行政医師の業務に興味をお持ちの医師・医学生、転職・転科を考えている医師の皆様に向けた公衆衛生医師の業務の紹介を目的とするサイトです。
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なお、個々の医師による寄稿はあくまで個人の意見・見解であり、各筆者の所属や当事業班、全国保健所長会・日本公衆衛生協会を代表するものではなく、記事内容についての責任は各筆者にありますことをご了承ください。
また、筆者の肩書は執筆当時のものでありその後異動となっている場合がありますのでご承知おきください。
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公衆衛生医師サマーセミナー PHSS 2022 今年は3年ぶりの対面開催です![2022年05月18日(Wed)]
今年度のサマーセミナーのチラシが完成しました!
今年は3年ぶりに対面開催が復活します!

○公衆衛生 若手医師・医学生サマーセミナー PHSS 2022
日程:令和4年(2022年)8月20日(土)・21日(日)
会場:都市センターホテル(東京都千代田区)
内容:公衆衛生医師のコンピテンシー/頼るスキル「受援力」と組織づくり/被災地福島の復興再生と保健所/ウクライナ避難民支援と公衆衛生 など
主催:全国保健所長会・日本公衆衛生協会

PHSS2022.jpg

豪華ゲストを迎えて参加者との交流を大切に熱いセミナーにするため、様々な工夫を凝らしていきますのでぜひご参加ください。ただし参加者は30名まで。参加申込フォームに書かれた参加理由などを見て選考します。みなさんの熱い想いをお書きください。

セミナーの詳細については、後日全国保健所長会のイベント案内ページ(外部ページにつき新しいタブで開きます)にプログラム等が掲載される予定です。乞う、ご期待!!
Posted by 公衆衛生医師確保育成事業班 at 22:00 | お知らせ | この記事のURL | トラックバック(0)
医学生向けの講義をしてきました(大阪府健康医療部保健医療室 宮園将哉)[2022年05月16日(Mon)]
先日は関西医科大学の1年生の地域枠学生のみなさんを対象に、地域医療セミナーとして地域医療に関する講義をしてきました。これまでもいくつかの大学で毎年講義をさせていただいていますが、ここ数年はコロナ禍の影響でオンラインでの講義を依頼されることもあり、教員の先生方の日々のご苦労を体感させていただいていました。


関西医大については、感染拡大の時期を避けて講義の時期を設定されるなど、他の大学に比べてもかなり工夫をされて毎年対面授業の機会を確保していただいていましたが、やはりオンラインに比べると対面では学生さんのリアルな反応を見ながら講義ができるので内容にも緩急をつけやすく、対面授業のほうがいいなと感じてしまうのは私自身がすでに若くないからかも知れません。

関西医大では、大阪府の地域枠だけではなく、静岡県や新潟県の地域枠や大学特別枠の学生さんに対して毎年このようなセミナーを開催されていますので、彼らがこれからの学生生活の中で単に医学の勉強をするだけではなく、このような機会を通じて地域での医療の現状について理解を深め、将来の進路を考えたりや医師としての心構えを身につける参考にしてほしいと思います。


私の場合、この大学以外にも関西のいくつかの大学で非常勤として講義なども担当させていただいていますが、他府県においても各大学医学部では地元の保健所長などの公衆衛生医師を非常勤講師に招いて、社会医学や公衆衛生分野の中で地域保健や保健医療行政に関する講義などの取り組みが行われています。

また、コロナ禍のために最近2年ほどは中止されていることもあるようですが、社会医学や公衆衛生学の実習として、実際に保健所へ行って実習を行ったり、インターンシップとして都道府県庁などで業務体験を行っている大学もあると聞いており、大阪府でもいくつかの大学から毎年のように学生実習を受け入れています。

多くの医学生さんは、学生時代の私のように社会医学や公衆衛生学に全く興味がない方がほとんどだと思いますが、たまたま聴いた私の講義が何かのきっかけになって、将来私たちと一緒に仕事をしてくれる公衆衛生・行政医師が1人でも増えるといいなと思っています。

(大阪府健康医療部保健医療室 宮園将哉)
Posted by 公衆衛生医師確保育成事業班 at 22:00 | 業務紹介 | この記事のURL | トラックバック(0)
【公衆衛生医師の日常】受援力(北海道保健福祉部地域医療課・地域保健課・感染症対策課 村松 司)[2022年05月14日(Sat)]
今回は公衆衛生医師のお仕事の紹介ですが、私の仕事ではありません。

IMG_1938.jpg

当事業班のメンバーで、公衆衛生医師仲間でもあります、神奈川県立保健福祉大学ヘルスイノベーション研究科の吉田穂波先生の執筆された本です。

私達公衆衛生医師は、災害発生時には自分たちのお膝元をしっかり守ることはもちろんのこと、被災地におもむき現地の公衆衛生活動の支援を行ったりします。「支援」という言葉がわからない方がいないと思いますが、「受援」という言葉は、この被災地公衆衛生支援活動(いわゆるDHEATと呼ばれる活動です)の研修を経て初めて知りました。

ただ、この本に書かれているのはそのような大きな話ではなく、普段の生活や仕事の中で「人に頼る力」の必要性とその効用についてです。自分の「弱さ」を許せないと、きっと他人の弱さも受け入れることができません。

「弱さ」を持つことは決して悪いことではなく、それをしっかり認識し、受け入れ、そして他人を頼るスキルを学ぶことで、とても心が楽に、軽くなります。そんなことを思い知らせてくれる本でした。

このブログの性質上、書籍販売サイトへの直リンクは避けますが、検索ですぐに見つかりますし、電子書籍でも読めます。

こういう本の執筆もまた、「公衆衛生医師のお仕事」です!

私の個人ブログの文章を一部修正の上転載したものであることをご了承ください(村松)
Posted by 公衆衛生医師確保育成事業班 at 00:17 | 公衆衛生医師の日常 | この記事のURL | トラックバック(0)
【公衆衛生医師の日常】3万人弱の住民さんたちに育てられて(香川県小豆保健所 前保健所長(現・東讃保健所長) 横山勝教)[2022年05月06日(Fri)]
香川県には県型の保健所が4つ(小豆、東讃、中讃、西讃)と中核市の高松市保健所の合計5つの保健所があります。その中でも、最も管内人口が少ないのが小豆島にある小豆保健所です。香川県の公衆衛生医師が不足していたことから、以前はこの小豆保健所長は県庁の公衆衛生医師が兼務する状態が続いていました。

2020年4月、3月末に定年退職される本庁医師の後を引き継いで、新型コロナウイルス流行の兆しのある中で私が新米の保健所長として、最も管内人口の少ない小豆保健所に着任いたしました。

まずやったことは、小豆島をはじめ、豊島、小豊島、沖ノ島の管内4島の島民が重症化した場合の搬送体制を整えること。当時、小豆保健所管内には新型コロナウイルス感染症患者が入院できるベッドは小豆島中央病院の4床のみ。万が一、クラスターが発生したらどうしようもありません。

国土交通省のフェリーの安全管理規定を調べ、フェリー会社4社に加えて、小豆消防、高松消防、小豆島海上保安署とも個別に回って協議を重ね、比較的余裕がある場合と緊急を要する場合の搬送方法について整えました。

E59BB3.png

次にやったことは、島民にその時その時に新型コロナウイルス感染症について分かっていることを丁寧に伝えるとともに、テレビなどの情報を見て抱えた不安を和らげること。着任早々、老人会の集まりでみんなに話して欲しいと頼まれたので、感染経路や対策についてお話に行きました。その時にお礼でもらったのが写真のスモモ。

この後、別の老人会にも呼ばれ、社協や老人会の広報誌などにも投稿することになりました。写真はありませんが、今度はそのお礼として大量の小鯵もいただきました(^^;

島で患者さんが出はじめてからは、クラスター対策をしながらも「誹謗中傷の貼り紙を感染者の家に届けるのではなく、病気の人にお見舞いの食べ物や千羽鶴が届くような島に」「お互い道ですれ違う時には距離は離れるけれど、遠くから挨拶をして心は離れないような島に」しましょうというメッセージを土庄町と小豆島町の放送で流してもらうようにしました。

第3波で初めて大きなクラスターが出た時には1週間以上保健所に泊まり込みになりましたが、2町の保健師さんたちも応援に駆けつけてくれましたし、住民さんたちも保健所での検査に皆さん非常に協力的で、早期収束に向かって一致団結してくださり、助けていただきました。

コロナ対策だけでなく、犬猫、食中毒、母子保健、精神障害、認知症、がん検診受診率、健康づくりなど地域の健康課題として保健所が取り組むことは多岐にわたりますが、そのすべてにおいて、小豆保健所の職員、小豆郡医師会の先生方、小豆島中央病院さん、2町の職員さん、そして何より管内に住むすべての住民の皆さんに教えてもらい、助けてもらいながら、最初は本当に肩書だけの素人のような私を保健所長として育てていただきました。

図2.png

2022年3月末、島での最後の仕事を終えて去る時に乗ったフェリーの写真です。4月から管内人口約10万人(精神の通報は高松市も含む約50万人)の香川県東讃保健所に異動となり、小豆保健所の時と比べると住民さんとの距離がやや遠くなってしまったように感じます。

保健所が人口3万人あたりに1つくらいあると、よりきめ細かな保健活動、感染症対策ができるのだろうなぁと小豆保健所を懐かしく思うこともありますが、たぶんそれはまだ私がこの規模での地域保健の築き方を攫みきれていないだけなのでしょう。小豆から育てていただいた芽をすくすくと成長させて、いつか大きな木になるという意思を持って、これからも頑張っていきたいと思います。

(香川県東讃保健所長 横山勝教)

Posted by 公衆衛生医師確保育成事業班 at 21:36 | 公衆衛生医師の日常 | この記事のURL | トラックバック(0)
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