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2022年05月22日

「全国行政医師求人リンク集」にかける思い(北海道保健福祉部地域医療課・地域保健課・感染症対策課 村松 司)

下記の「全国行政医師求人リンク集」の更新は、2023年7月18日をもって終了します。
これまで本求人情報をご覧いただきありがとうございました。
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 本日、半年ぶりにこのリンク集を更新しました(汗)。

 さすがに半年経つと年度が変わっていることもあって、それなりにところどころメンテナンスを行う必要がありました。

 同じようなリンク集が厚生労働省にもあるので是非そちらも活用していただきたいのですが、このページに関しては各自治体のホームページを実際に訪問し、現役の自治体職員の目で単に検索しただけではわからない募集情報なんかも掘り出してきています。

 ホームページの中身やアクセスのこういったしやすさを見るだけでも、その自治体の「熱量」がわかります。「熱量の高い医師」と「熱量の高い自治体」が結ばれれば、これに勝る喜びはありません。

 そういうわけで、当初私がこのブログの構成を考えた時から、このリンク集は本ブログの「キモ」になると考えていました。

 極端な話、本ブログのすべてのコンテンツをすっ飛ばして自治体ホームページにアクセスして就職を決めていただいても、それはそれでいいわけです(もちろん、すべての文章には書いた人の思いがこもっているので読んでいただければ当然ありがたいですが)。

 そう考えるようになった原体験は、高校3年生の秋までには地域医療・へき地医療なんでかけらも頭の中になかった私が、自治医大に入学して臨床で地域医療・へき地離島の医療に14年かかわることになったきっかけでもありました。

 実は高校3年生の秋まで、私は家の事情で大学には行かず就職する道を考えていました。公衆衛生も地域医療も頭の中にかけらもなかったのですが、ただ北海道のどこかで地域を盛り上げるために働きたい、そんな思いはありました。

 そんな中で、高校の進路指導室にたまたま興味本位で入って、大学案内を適当に読み流していたら目に入ったのが自治医大の案内でした。

 北海道のへき地で働くことができて、学費が全額貸与で義務を果たせば返済免除。こんなありがたい条件はないと無謀にも高3の11月に受験を決め、気がつくと奇跡的に合格していました。

 そして卒業後は北海道のいろんな地域を回って、今は本庁で医師偏在対策や地域枠・自治医大関連の仕事をしているという願ったりかなったりの人生を送ることができました。地域医療がやりたくて大学を探したのではなく、大学案内があったおかげで地域医療を志すようになったわけです。公衆衛生の分野でもきっとそんな需要はあると思います(単に私が変わり者だからかもしれませんが、その点はほっといてください(笑))

 きっかけとしての地域医療はあとまわしでしたが、地域医療とはどんなものかを「大学」と「現場」で叩き込まれ、一カ所だけではなく行政の場で北海道全体の地域医療を守りたいとの思いを学生時代から20年以上抱き続け、今の私があります(余談ではありますが、北海道の地域枠(いわゆる「貸付枠」)には公衆衛生医師コースもあります。道の地域枠(お金の絡む方)の方で興味がありましたら遠慮なくご相談ください!)

 そんなわけで、「保健所は『どこにあって』どんな仕事をしているんだ」と思う人が真っ先にたどり着くために、私が保健所に興味のある医師だったら最も見たいと思い、真っ先に飛ぶであろうページとしてこのリンク集を立ち上げました。

 そうやって私たちをすっ飛ばして就職・転職を決めていただいても「私たち事業班の成果」として形にはなりませんが、私はそれでもよいと思っています。そんな人にこそ「刺さる」ページでありたいと考えています。

 実は事業班の中でも、このリンク集は他でもやっているのだからいいのではないか、という議論があったのですが、その議論をきっかけに、なんとなく忘れかけていた初心を思い出すことができました。

 これまでは更新も滞っていましたが、なるべくこまめに更新をしていきたいと思いますので、今後とも当サイトの目玉コンテンツの一つとしてこの「全国行政医師求人リンク集」をよろしくお願いいたします!

(北海道保健福祉部地域医療推進局地域医療課(兼)健康安全局地域保健課(兼)感染症対策局感染症対策課 村松 司)

※なお、本稿についてはあくまで執筆者個人の意見であり、事業班を代表するものではありません。



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posted by 公衆衛生医師の確保と育成に関する事業班 at 22:00 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
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