
【公衆衛生医師の日常】社会医学系専門医の指導医資格が更新できました(大阪府健康医療部保健医療室 宮園将哉)[2022年05月25日(Wed)]
先日、社会医学系専門医協会か
ら指導医認定証が送られてきました。
社会医学系専門医の具体的な議論が始まったのは2016年で、そのころに私が委員として参加させていただいた研修プログラム管理委員会に出席すべく、毎月のように東京に行っていたのは懐かしい思い出です。当時はここまで大きな枠組みのルールづくりに参加したのは初めての経験だったので、重い責任を感じる一方で大きなやりがいも感じていました。
特に、こういった新しい仕組みのための組織をどうマネジメントするのか、このプロジェクトをどうマネジメントするのか、そのプロセスをどうマネジメントするのかといったことについて、各学会・団体の代表のすごい先生方のやり方を間近に拝見することができたことは(たぶん当時の委員の中で私が最年少だったと思います)、私にとって大変貴重な経験でした。
ちなみに上記にある「組織をどうマネジメントするのか」「プロジェクトをどうマネジメントするのか」「そのプロセスをどうマネジメントするのか」の3項目は、「社会医学系専門研修プログラム整備基準」の中で「専門医が経験すべき総括的な課題」としてあげられている項目ですので、私自身がこの経験を通じて勉強させていただく大変貴重な機会だったと思っています。
公衆衛生分野の仕事の中では、特に都道府県庁や厚労省などの勤務になるとこのようなルールづくり、システムづくりの仕事に関わる機会が結構あり、上記の専門医協会での経験は今の業務の中でも活用させてもらっています。そういう意味ではこの委員会に参加すべくご推薦いただいた先生方には感謝しかありません。
今回、指導医認定証が手元に届いたのをきっかけにそんなことを思い返していました。みなさまにもこの資格や仕組みをさらに有効に活用していただきさらに大きく育てていただけると、制度の創成期に関わった者としてはこれ以上の喜びはありません。今後もみなさんと一緒に制度をよりよいものに育てていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願い致します。
(大阪府健康医療部保健医療室 宮園将哉)