
【公衆衛生医師の日常】受援力(北海道保健福祉部地域医療課・地域保健課・感染症対策課 村松 司)[2022年05月14日(Sat)]
今回は公衆衛生医師のお仕事の紹介ですが、私の仕事ではありません。
当事業班のメンバーで、公衆衛生医師仲間でもあります、神奈川県立保健福祉大学ヘルスイノベーション研究科の吉田穂波先生の執筆された本です。
私達公衆衛生医師は、災害発生時には自分たちのお膝元をしっかり守ることはもちろんのこと、被災地におもむき現地の公衆衛生活動の支援を行ったりします。「支援」という言葉がわからない方がいないと思いますが、「受援」という言葉は、この被災地公衆衛生支援活動(いわゆるDHEATと呼ばれる活動です)の研修を経て初めて知りました。
ただ、この本に書かれているのはそのような大きな話ではなく、普段の生活や仕事の中で「人に頼る力」の必要性とその効用についてです。自分の「弱さ」を許せないと、きっと他人の弱さも受け入れることができません。
「弱さ」を持つことは決して悪いことではなく、それをしっかり認識し、受け入れ、そして他人を頼るスキルを学ぶことで、とても心が楽に、軽くなります。そんなことを思い知らせてくれる本でした。
このブログの性質上、書籍販売サイトへの直リンクは避けますが、検索ですぐに見つかりますし、電子書籍でも読めます。