2050年01月01日
はじめに
2024年11月15日
【茨城県】保健所で働く現役医師と話せるオンラインカフェを開催します
茨城県からのご案内です。
2024年11月27日(水)及び2025年2月17日(月)に「茨城県保健所で働く現役医師と話せるオンライン・カフェ」を開催します。この企画は、茨城県の「公衆衛生医師育成プログラム」事業を受託している筑波大学が主催となっています。
「公衆衛生医師ってどんな仕事?」「やリがいは?」「私でもなれる?」そんな疑問や興味をお持ちの方が気軽に参加でき、お話ができるオンライン・カフェです。
茨城県で働く公衆衛生医師が、仕事の内容や働き方、キャリアについてざっくばらんにお話しします。気になることを何でも聞いてください!
詳細はこちら→茨城県公衆衛生医師募集
【茨城県保健所で働く現役医師と話せるオンライン・カフェ】
日時:
第1回 2024年11月27日(水) 18時〜19時半
第2回 2025年2月17日(月) 18時〜19時半
実施方法:ZOOMによるオンライン開催
プログラム:
18:00~ 開会の挨拶
18:10~ 公衆衛生医師による プレゼンテーション
(第1回目のテーマは「公衆衛生医師のキャリア紹介」、第2回目のテーマは「公衆衛生医師の業務と役割」)
18:45~ 小グループに分かれてのフリートーク
19:20~ 閉会の挨拶
19:30 終了
参加方法:
下記リンクよりお申し込みください:
https://www.ibarakikoshueiseicafe.com/
その他お問い合わせは、
筑波大学医学医療系ヘルスサービスリサーチ分野
担当:渡邊 TEL:029-853-8849
茨城県で公衆衛生医師として働くことにご興味のある方は、ぜひご参加ください。
またお知り合いで関心のある方がいらっしゃいましたら、ご案内いただけると幸いです。
(茨城県筑西保健所 服部早苗)
2024年11月14日
保健所の広報活動(ポスター作成)
公衆衛生医師のお仕事紹介です。金沢市保健所の北岡です。
少し前の仕事ですが、住民の方への啓発のためにポスターを作成しました。
https://www4.city.kanazawa.lg.jp/soshikikarasagasu/eiseishidoka/gyomuannai/1/2/leaflet/7398.html
当時、保健所の食品衛生の部署で食品衛生監視員をしており、肉の生食や不十分な加熱による食中毒や、有症苦情(食中毒が疑われるもの)を多く経験しました。
現在、豚と牛レバーを生で食べることは禁止されており、ユッケなどの生食用の牛肉には厳しい規制があります。一方で生の鶏に関する規制は現時点ではなく、啓発は非常に重要です。
鶏を生もしくは不十分な加熱により食べることで、カンピロバクターによる食中毒が起こることがあります。カンピロバクターに汚染された食事をしてから2〜5日後に高熱、下痢、嘔吐、腹痛などの症状が出現し、その症状が治まったあとにギランバレー症候群(手足の麻痺や呼吸困難などの症状が出る)が起こることもあります。
このポスターはデザイン会社の方と、カンピロバクターによる食中毒を予防するための情報や伝えたいメッセージについて話し合っていく中で、調子が悪そうな鶏をメインに、「命トリ」という印象に残るコピーを提案してくださいました。
当初、鶏の背中にファスナーはありませんでしたが、鶏はカンピロバクターを保菌していても、調子が悪くなるわけではなく、ヒトがカンピロバクターで汚染された肉を食べることによって食中毒の原因となることを表現したかったので、ファスナーをつけていただきました。
完成後は給食施設や焼き肉店監視などで配付し、貼ってくれている施設も多くありました。
とはいえ、最近でもカンピロバクターに限らず、腸管出血性大腸菌による生肉や加熱が不十分な肉を食べたことに関連した食中毒の事例が数多く報告されています。腸管出血性大腸菌による食中毒では、溶血性尿毒症症候群(HUS)という重篤な合併症で死に至ることもあります。
https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/idwr/IDWR2024/idwr2024-41.pdf
「肉は十分に加熱してから食べる」
これは提供側への周知だけでなく、消費者側もよく知ることが大切です。
食事は旅行先でも重要な楽しみのひとつです。そんな食事が、健康を害するものにならないためにも、継続した啓発活動が必要と感じています。自治体の立場から、信頼ある情報をわかりやすく伝えることはとてもやりがいのある仕事です。
2024年10月24日
PHWS 2024を開催します!
公衆衛生ウインターセミナー(Public Health Winter Seminar、略称:PHWS)は、社会医学系専攻医のためのセミナーとして、2022年より始まり今年は3回目となります。
保健所やその他の立場で専攻医として日々がんばっておられる皆様、全国の仲間たちとオンラインで交流しませんか?今年は下記のようにグループワークをじっくりできるプログラムとしていますのでぜひご参加ください。
今年のテーマは「仲間と考えるニューノーマル時代の公衆衛生」として、参加者同士、この時代に必要とされる公衆衛生、について話しあえるよう工夫しました。まずは2名の所長からレクチャーいただき、グループワークの後、さらに2名の先生からミニレクチャーをいただく予定です。
【2つのレクチャー 60分】
・専攻医を経て所長となられ活躍中の名古屋市西保健センター 田邊所長
「公衆衛生「医師」って何?」
・全国保健所長会の公衆衛生医師の確保と育成に関する委員会の委員長であり、
積極的に公衆衛生医師について発信されている 香川県 横山所長
「公衆衛生医師の強みと価値」
(グループワーク 50分)
【2つのミニレクチャー 40分】
・枚方市保健所 白井所長「行政とアカデミアの連携」
・国立保健医療科学院 曽根院長「専攻医のみなさんへのメッセージ」
セミナー後にはオンライン懇親会(途中退出可能)も予定しております!
【イベント詳細】
日時 2024年12月14日(土)13時〜16時(16時〜17時はオンライン懇親会、参加自由)
開催方法 オンライン(zoom)
人数 先着40名
申込〆切 11月23日(土)
申込方法 申込用Googleフォーム
参考情報
全国の専攻医の皆様と画面越しにお会いできるのを楽しみにしております!
(世田谷保健所 高橋千香、愛知県新城保健所 成田智晴)
新興感染症患者の移送訓練を行いました
こんにちは。
茨城県筑西(ちくせい)保健所所属の服部です。
筑西保健所は日本百名山の一つである筑波山のふもとにあります。保健所から筑波山をきれいに眺めることができ、毎日癒されながらお仕事ができています。
今回は、管内の感染症指定医療機関と合同で行った新興感染症患者の移送訓練についてご紹介します。
保健所は感染症法第21条及び第47条に基づき、患者の移送を行う必要があります。新型コロナウイルス感染症の際にも感染者が発生すると、保健所職員が患者を病院へ移送していました。
今年度から管内にある医療機関が第二種感染症指定医療機関に指定され、医療機関側から、患者発生の一報を受けた場合の患者の受け渡しから院内への搬送する流れを確認したいとご相談があり、保健所と医療機関で合同の移送訓練を行うことになりました。
当日のシナリオは、新興感染症が海外で流行し始め、日本でも都市部を中心に患者が増加し、ついに管内にも感染者が発生したという想定の下、保健所職員が患者発生の第一報を管内の診療所より受け、感染症指定医療機関に患者を移送するという流れでした。
訓練前日に移送車を保有している保健所に赴き、移送車の操作のレクチャーを受けました。当日は、まずは所内にてアイソレーター(患者搬送用の密閉式カプセル)の組み立てを実施しました。実際にアイソレーターの中に職員に入ってもらったところ、アイソレーター内では体が固定され、内部が密閉空間になるためパニックになる可能性があるとの感想がありました。患者さんに対して不安を軽減させるために適切な声かけや説明を行う必要があることを実感しました。その後所内では、患者発生の一報を管内の診療所から受けた後の本庁疾病対策課、衛生研究所など関係機関との連絡訓練を行いました。
医療機関では、病院職員に対してタイベックススーツの着脱訓練を行っていました。声が聞きとりにくいのでホワイトボードを使う等の会話の工夫が必要、タイベックススーツには職種だけでなく名前もあったほうがよい等の実際に体験してみての意見が聞かれました。
所内訓練を終えたところで、保健所から実際に移送車を走らせ、医療機関での患者を受け渡し訓練を行いました。医療機関内では、患者の検査等を実施し、感染症病棟へ運ぶまでの流れも確認しました。天気はあいにくの雨でしたので患者役の方は大変でしたが、雨の場合の動線の確認なども行うことができました。
最後の振り返りでは、外部と院内の電話連絡の方法の煩雑さが表面化し、机上では気づきにくいところの意見交換が活発に出きたので、実践訓練の必要性を実感することができました。「備えよ常に」の精神で訓練や顔のみえる関係づくりを日頃より行っていきたいと思いました。
2024年10月08日
公衆衛生医師WEB合同相談会2024を開催しました♪
「公衆衛生医師WEB合同相談会(PHCC)2024」が9月21日に開催されました。
40名の方から事前申込をいただき、当日は33名の方が参加されました。
保健所医師および厚生労働省医系技官から実際の働き方について紹介いただいた後、地域別に小グループに別れて参加者からの質問や相談に答えました。
今年で5回目となる今回の合同相談会は、グループ分けを地域別のみとし、全体の時間を短縮しました。参加者のニーズに応えられるか不安もありましたが、事後アンケートにおける満足度は平均8.7点(10点満点、回答数26)と高評価をいただきました。
参加された皆様のおかげでよい時間にすることが出来ました。
本当にありがとうございました!
また、今回都合で参加できなかった方については個別相談も受け付けております。ページ上段にもある「こちらのフォーム」からご連絡ください。
こちらもお待ちしております!
2024年10月03日
【全国】現役公衆衛生医師によるWeb個別相談を随時受付中!
2024年09月26日
【島根県】社会医学系専門医プログラム説明会を開催します
2024年09月15日
第83回 日本公衆衛生学会総会・自由集会「公衆衛生医師の集い」を開催します!
2024年09月10日
公衆衛生 若手医師・医学生サマーセミナーPHSS2024を開催しました!
この事業班が毎年開催する「公衆衛生若手医師・医学生サマーセミナー」。第13回目の今年は、8月17日・18日に開催しました。台風7号の影響により直前まで開催が危ぶまれましたが、2時間開始時刻を遅らせることにより無事に現地開催することが出来ました。
今年のテーマは「公衆衛生医師業務の見える化・深化」としました。公衆衛生医師の具体的な業務内容(総論から各論まで)や勤務実態、やりがい、キャリアパスを出来る限り分かりやすく示すことで、医学生や臨床医が公衆衛生医師を具体的に進路の選択肢とできること、また、公衆衛生医師にはモチベーション維持になり、離職防止の一助になることを目指しました。
活発な議論と笑い声の絶えない2日間となりました。
若手パワー!トークでは担当者が当日出席できないことを逆手に取り、前代未聞の「事前録画による司会進行」を試みました。この手法に対して参加者の反響は大きく、満足度も非常に高いものとなりました。
セミナーの詳細は、下記のサイトをご覧ください。
参加者の皆様、ありがとうございました!
カムイ パパイヤ アホーイヤ!!
(天気が良くなることを願う祈りの言葉です。今回のセミナーの合言葉となりました。)
(PHSS2024運営委員長 名古屋市 西区保健福祉センター 田邊 裕)