この仕事に従事して42年、よく「あなたは理想を追いすぎる」と言われました。でも、でもです。コツコツと励む彼らの良きパートナーとなりたいと思って、ここまできました。まだ道半ばですが、少しでも良いよいものをと思っています。理事長だから責任もあり、これをまっとうしたい。ゆえに、下記の文を出しました。
この際だからリセット19.10.28
スタッフの皆さんへのお願いと要望
林 博文
1. 障がいで割引ない、節度ある対応したい。
これまでK園(入所更生施設)16年、C法人で15年勤務していましたが、どこでも職員の横暴、横着、怠慢を見てきました。しかし、上司に相談しても「理想を追いすぎる」と言われ、そのまま放置、悔しい想いでいた時を思い出します。当法人ではこのような経験はしたくない。
一生懸命に仕事をしたいと思っても邪魔をされる、C法人を辞めた理由ですが、一生懸命に専念することを邪魔する方は、後身に道を譲ってほしい。下記の項目は今までの職場で苦渋を舐めてきた事柄です。
@ 職員が拗ねて、仕事をしない。拗ねて腹いせ、いたずら、事業所に損害を与える
A 障がいのある人前で、職員、メンバーの悪口を言う。
B 障がいのある性的な被害を与える。交渉をもつ。
C 暴力を振るう。
D 年齢に応じた接し方をしない。子ども扱い、ため口、敬語を使わない
E 作業でうまくいかない、失敗したことを障がいのある人のせいにする
F 上司の指示を聞かない、自分の都合ばかり優先する
2. 職員間での関係
これまで職員の皆さんのお陰でここまで来ることができまました。でも少し考えてほしいこともあります。お互いに牽制したなかで仕事をするのはやめよう。
農業と福祉を同時に進行することは簡単ではないですが、ピアファームはこれが役割です。そのために法人を設立した意義を理解してください。働く環境として、相手を尊重して、下記のことがら脱却してほしいと願っています。
@ 否定的なこと言って、相手の意欲を削ぐ
A 自分のやることを、人にやらせる。気にいらないことがあるとしゃべらない
B 職員自身の不安、葛藤を相手にぶつけるだけで解決しない
C 同僚間の意欲を削ぐ言動、挨拶をしない行動
D 福祉、農業の自主学習をしない風潮
3. これからの課題と方向
理事長で陣頭指揮がとるのもあと10年あるかないかです。しかし、この間に
やりたいことは次のことです。5年で道筋をつけたい。そのためには、次の点を推進していく。
4. 課題 1 人材の育成
ヤマト福祉財団の農福連携実践塾の講師に招聘されたこともあり、これから事業を担
う人材、農業と福祉を同時に行える人材を全国的に発掘、育成をしていきたい。
5. 課題 U 職員の待遇改善
安心して働ける環境と同時に、事業推進システムを見直す。同時に多能工スタッフの育成に努め、給与面での改善を図る。農園関係ではメンバーの活用、高齢人材の登用
6. 課題 V 就労支援技術の向上
メンバーの働く意欲と対応力、作業力を高めていけるプログラムの導入開発を策定していく。施設外就労は、繁忙期以外の9月から3月までは継続して、収益向上と、メンバーの作業力向上を図る。また、通常では、全体で進めること、グループ別で作業分担を進めていく。
7. 方向 T 栽培・販売の基本 安全で環境に優しい循環型農業で有機栽培
8. 方向 U 醸造用ブドウの栽培
5年間はジュースをつくる。その間に醸造用ブドウ樹を育てる。ナシとブドウのジュースを描く1000本ずつ作り販売。ワインづくりは単独では行わない。ジュース1本1300円×2000本 =2,600千円
9. 方向 V 栽培技術の向上 5年後の目標
ナシの栽培販売 15,500千円
ブドウ 同 15,000千円
野菜 同 3,000 千円
加工品の販売 2,600 千円 計 36,100千円
※今後3年間で、ナシ、ブドウの栽培で信頼をつくり、産地継承発展に寄与する。各生産
者に負けない生産者になる
10.方向 V その他
1)ベルジェの周りのナシ園の耕作依頼は受けた場合は、全量JA出荷。
2)働く方の生活、GH等は保護者と協議して進めていく。