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貫いてきたこと、挑戦そして誇り [2020年06月30日(Tue)]
 就労支援のなかで働き、通所授産施設(就労支援B型事業)から福祉工場(就労支援A型事業)、農業法人に出向、一貫して就労支援を農業に特化して取り組んできました。
 今は農業就労支援・農福連携に取り組めたことに感謝をしています。新規に農業に取り組む方も是非、当法人の実践を参考にしてほしいと思っています。
 
        クリエートプラザ金津とエフエフ福井の実践に学ぶ
         〜一人月平均工賃給与5万円を目標達成して〜
   
    
                           特定非営利活動法人ピアファーム
                                  理事長 林 博文
1.はじめに〜働くことで暮らしを創る〜
 「一人暮らしをしたいので一か月3万円の給料が欲しいです。」と話すKさんは3月より念願であった一人暮らしを始めました。肢体障がいがある彼は幼い頃より家庭の事情もあり、児童入所施設で訓練を受け、青年期も入所施設で暮らすがゆえあって当事業所で働くようになりました。40年以上の入所施設、GHからやっと「一人になれた」と喜ぶKさんですが、障害基礎年金と当事業所の給与と合わせて1カ月10万円をもらえるようになりました。一人暮らしはどうしても無理なことと思っていましたが、彼なりに「管理された生活」からの「自由」を楽しんでいるようでした。
 働くことで暮らしを支える。就労支援事業所は訓練ばかりを強調されるが、やはり、働くことで生活が少しでも成り立つ場である。

2.ピアファームの礎はクリエートプラザ金津(通所授産)・エフエフ福井(福祉工場)での
実践から生まれる
平成3年のクリエートプラザ金津では電子部品加工で一人あたり工賃が4万円〜6万円で、その取り組みが「福祉工場エフエフ福井」へとつながっていった。一般就労困難な障がいの重い人たちが雇用に結びつける画期的な取り組みでした。
特に福祉工場での実践は福祉的就労支援のイノベーションであり、補助金をベースに事業収益を上げて、働く障がい者の所得保障につなげていくことの大切さを認識しました。そうした点から今の事業を創業するにあたり、事業収益と月平均工賃給与向上を目的とすることができました。
Cネットふくいの就労支援と働く・雇用を前提とした事業経営に関われたことが、今のピアファームの事業経営の基礎となっています。今は、ここで学べたことを実践、普及、後継者育成につなげています。

3.Cネットふくいグループが築き挙げてきたもの
 養護学校(特別支援学校)のPTAの親たちが中心になって、衰退化した福井県育成会に元気を与え、学卒者の進路保障と働く・雇用する場を全県下に普及した結果、福井県は養護学校卒業者の待機児者はゼロになりました。そして、福井県の養護学校(特別支援学校)の親たちが連携・連帯して県下にネットワークを作り、福祉就労した学卒者を支援した実績はとても意義がある。
福祉工場の事業体系に地域連携した就労支援事業で働く場、雇用をつくりあげて行ったことも大きな取り組みで振興事業として地域に定着をしていきました。県下で耕作放棄地を活用した稲作や果樹、衰退や廃業する紙加工、豆腐等の事業継承など早くから事業化したことも大きな地域貢献となっている。
 ここには、障がいをもつ子どもの親たちだからこそ、我が子のために懸命に努力をして事業化してきた過程がそこにあるように思う。障がいの重い人たちの働くことを、通所授産での訓練から就職として福祉工場につなげていけたことが制度的に確立できたことも大きな成果と思っています。こうした点はあまり評価されていないが、これまでの25年間の軌跡を大切にして、これからの私たちの25年につなげていきたいと思っている。
また、福井県の就労継続支援B型事業所の月平均工賃は全国トップレベルであるのはCネットグループの就労支援事業に対する取り組みは背景にあることが一因になっているのではないかと推察している。
いづれにしても、福井県の社会福祉・就労支援事業でCネットグループがこれまで25年間継続してきた軌跡は大きな意義がある。

4.一人月平均工賃給与5万円を目標として取り組めたことへの感謝
 Cネットふくいの福祉工場で働くことで事業経営を学び、収益を上げること、事業を軌道にのせることを実体験としてやってきたことが、今のピアファームの経営に結び付いている。産直市場ピアファームのスーパーで商品管理をしているTさんは、休日も仕事をしたいと出勤してきます。以前の事業所については「僕らは支援費目的でここで働かされ、どうでもいいような作業をさせられた。」と話しています。
 障がいをもつ人たちがイキイキと働くことを目指した福祉工場での取り組みを、ピアファームがそのノウハウの実践を通じて、Tさんの事例のように本来もっている可能性を引き出したことが、私たち障がい福祉業務に携わるプロパーの役割である。
 一人5万円の事業目標があるからこそ、事業を軌道に乗せ、働く人たちの可能性を引き出せると思っています。

5.最後に〜エバーオンワード(たゆまざる前進)〜
 入所更生施設16年、Cネットふくいの就労支援事業14年、現法人で10年、福祉介護・就労支援に希望をもって働くことができたことに心より感謝をしています。Cネットふくいの元松永正昭専務理を始めとした多くの諸先輩にご指導を受けながら夢をもって働けたことが大きな財産です。
 そして、地域や障がいのある人たちの働き、暮らしに即した取り組みをより良きパートナーとして努力していきたい。

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