旭川で「子育て」や「発達障害」の学びの場を
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チックとは・・・
・脳内の神経伝達物質ドーパミンのアンバランスが引き起こす脳機能障害。
・しきりに首を振ったり、また、無意識な言動を繰り返したりすることで知られるチック症状。
・以前は、医師も「チック」を“くせ”の一種で、病気だとは思っていなかった。
・複数のチック症状が長く(1年以上)状態を「トゥレット障害」と呼びます。
<運動チック>
初期の症状:頻繁なまばたき・首振り・顔をしかめる
強く、複雑化した症状:腕を動かす・つま先をすって歩く・跳びはねる・自傷行為・突然、人や物に触る
<音声チック>
初期の症状:咳払い・甲高い声・鼻をすする・鼻をならす・言葉が出てしまう・舌打ち
強く、複雑化した症状:汚い言葉を発する・言葉やせりふを繰り返す
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・勝手に声や、動きが出て、一度出だすと止まらない“チック症”
・これらの症状は主に3〜6歳くらいに始まり、思春期には落ち着いて目立たなくなることが多い。
(別資料では、発症3〜10歳、95%は一過性で自然と消える)

・中には、症状が激しくなり、大声をあげたり、ひわいな言葉や人をののしる不適切な言葉を口に出す「汚言症」というチック症状など、複数の症状が1年以上続いた場合、トゥレット障害と診断される。
・症状は、いくつもの症状が転々と現れる。
・治療には、精神安定剤などでリラックスすることで症状が落ち着いたりすることがあり、症状が重い場合は薬物療法も。薬物療法では、子どもの成長と共に薬の量の調整が必要。
・心理療法、例えば、チック症状が起きそうな兆候を知り、逆の言動や別の言葉に置き換えるようにする。
・集中しているときは出ない。(スポーツ、読書、歌を歌う、楽器を弾く、運転中など)
・集中が途切れると出る。(問題を解いた後、自由な時間、など)
・「反抗して、わざとやっている」と思われてしまったり、からかわれる。他人の視線、変な目で見られることが多く、辛い。
・自傷行為に悩む患者は多い。(舌なめずりで口の周りがただれる。指を左右に振るため骨折など)
・自分でも、何を言うか分からない、周りから言われて気づく。うるさくて自分で気づくこともある。
・自分でおかしいと思えば思うほど、余計にチックが強くなる。
・勉強がやりにくいときがある
・チックがでると、エネルギーと気持ちがそっちにいき、勉強に集中できなくなる。
・目や頭や首にチックが起こると、本が読めなくなる。
・目や手や腕にチックが出ると、字がちゃんと書けなくなる。
・音声チックがでると、音読がやりにくくなる。
・足や腕のチックがでると、体育の時間に、ボールを取ったり、投げたり、蹴ったりができなくなる。
・両親、兄弟の理解が大切。
・担任をはじめ他の先生方にも知ってもらう。
・クラスメイトにも、知ってもらう。
・注意しないのが基本。温かい無視〜本人には「気にしないよ」などと伝えてあげたり、ありのままを受け入れて見守ってもらう。
・チック症状を「やめなさい」「うるさい」などと注意するのは悪化を招く。(過度の緊張で症状が悪化することがあり、逆にストレスが軽くなれば落ち着くこともある)
・相棒〜イギリスやアメリカでは「バディシステム」といい、子ども同士の助け合いを高めるために、助けを必要としている子のバディ(相棒)に、思いやりがあり親切で分別のある生徒を教師が選び、一緒に過ごすことを勧めている。
・緊急時、チックを抑える工夫
例えば、映画館、外出中〜ガムを噛む、飴をなめる、歌をうたう、など
過集中(スポーツ、ゲーム、好きなこと)
・中学生の心配事は、いつもいやなチックが起こること、チックに対処する努力をしなくてはならないこと、将来の不安、新しい人に会う不安(「みんなが自分を変だと思うのではないか」)だといいます。
・トゥレット症候群のある子どもは、いじめや友達関係の問題、勉強に集中できない学習の問題をもっています。これらは、学校が手助けすれば、ほとんど解決できる問題です。
・チックを悪くする大きな要因は、ストレス、イライラ、興奮、たいくつな活動などです。
・チックを減らすには、体を動かすこと、よく知っている人と一緒にいること、好きな活動をすること、リラックスすること、手でもてあそぶことのできるもの(人形など)があることなどです。
・環境を整えても、収まっていかないようなら、小児科、小児神経科、児童精神科など専門医から、薬を出してもらうのも、選択肢の一つです。
参考本「わかって私のハンディキャップ2トゥレット症候群」大月書店
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posted by 佐藤 at 02:40
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