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〜いじめの本質と心理を考える(子ども側)〜の続きです。
<いじめっ子になる親の特徴・心理とは?>
何気ない親の接し方や言葉などがいじめっ子になってしまう原因の一つです。
加えて、どのような家庭環境が子どもをいじめっ子にしてしまうのか、具体的に説明していきましょう。
【夫婦仲が悪い】
父親と母親の仲が悪く、お互いの悪口などを言い合っている生活は子どもに大きなストレスを与えます。口を開けばケンカで、コミュニケーションが希薄な家庭は、子どもにとっても居心地が悪い空間で心が落ち着かず不安定になります。
親がいがみ合うのを見て「お父さんとお母さんがうまくいかないのは自分のせいだ」と自分を責めたり、「次は自分が怒られるのではないか」と不安にかられたりします。
また、両親が仲良くいられるように自分を抑え、無理をして「いい子」を演じる子もいます。そのストレスが家の外で発散されるのです。

【子どもを否定する】
子どもを否定するとは「ダメな子」「できない子ね」といった直接的な言葉だけでなく、子どもの気持ちを無視して親の希望を押しつけることも含まれます。
親としては、「子どものためを思って」と考えますが、子どものやることなすことに手や口を出すのは、子どもの自主性を奪うことになります。
子どもの意思を尊重しない状況は、ある意味において、子どもを否定することになると思います。また、仕事が忙しい、余裕がないなどの理由で子どもの話を遮ったり、決めつけたりすることも否定となります。
【子どもをかまいすぎる過保護】
子どもを愛して慈しむのは、とても大切ですが、甘やかすこととは違います。
子どもを最優先にして何でもわがままを受け入れて許していると、子どもは自分の意見が通ることが当たり前になり、人の気持ちがわからない性格になってしまいます。
また、親が先回りして何でもサポートするなど干渉が過ぎると、こどもは自分で問題を解決する力が育ちません。
そのため、物事が上手くいかないときに、周りに責任を押しつけるようになります。
【子どもに対して無関心】
過保護とは逆で、子どもに無関心であることが原因でいじめっ子になってしまうと言えます。
親が忙しいといった理由で子どもと過ごす時間が少なく、コミュニケーションも十分に取れない環境では、子どもはさみしい思いをします。
そのはけ口として、親との関係性がよく愛されている子どもなどを攻撃してしまうのです。
<いじめっ子にならないために>【子どもとしっかり向き合う】
子どもとコミュニケーションをとる、ということが大切です。
忙しさを理由に子どもの話を適当に聞いたり、一方的に親の意見を押しつけて終わらせたりするのはやめましょう。
子どもが話を始めたら、できるだけ家事などの作業の手を止めて子どもの方を向き、何を伝えたがっているのか、しっかり耳を傾けましょう。
まずは、子どもの気持ちを吐き出させることが大切です。そして子どもの気持ちに寄り添い、共感してあげましょう。
【他の子どもと比較しない】
「○○はできるのに」「○○はもっといい子なのに」など、無意識に他の兄弟姉妹、よその家の子と比べてしまうことはありませんか?大人でも、他人と比べられたら嫌ですよね。
子どもは親に自分を認めてほしいと思うものです。人と比べられることで「自分はダメなんだ」「自分には価値がない」と否定的になり自己肯定感が持てず、その気持ちを満たすために誰かをいじめるようになってしまいます。
誰かと、比べることなく「そのままのあなたを愛しているよ」と個としてのその子を受け入れ、認めてあげましょう。
【愛情をもって接する】
子どもは、愛情たっぷりに育てましょう。子ども自身が「愛されている」と実感できている子は、いじめはしません。
いじめっ子は「親に愛されている」「親に大切にされている」実感がないので、その寂しさを紛らわすため、また親に愛されている他の子に対する嫉妬心から、いじめをしてしまう傾向があります。
子どもと、真剣に向き合い、子どもの話に耳を傾け、こどもに甘えさせてあげる時間を作りましょう。
また、悪いことをしたときは叱る事も大切ですが、感情的になって苛立ちをあらわにするのはよくありません。
怒りをぶつけて頭ごなしに「ダメでしょう!」と否定するのは親の自分本位の行為です。
たとえ間違ったことをしたとしても、子どもなりに理由があります。きちんと、理由を聞いて、いったん認めて肯定してから、何処がいけなかったのかを伝えるようにしましょう。
<親は本気で子どもと向き合い「個」を大事にすることが重要>「褒め方、しかり方がわからない」という親がとても多いです。
そんな時は、その話しをしている親自身が、自分がどのように親から育てられていたかというところまで掘り下げるケースも多いです。
私が重要だと考えるところは、「親がいかに本気で子どもと関わっているか」ということです。
個を大事にしているかです。
日々相談を受けている中で、自分と子どもを切り離して、個として見ていない親が非常に多いです。自分と子どもとを同一化してしまい、「うちの子は○○だから」「きっとこうだから」ときめつけてしまいます。物を与えているからいいのではなく、与える前にその必要性、そして与えられない家庭でも、その理由と向き合う親子との時間が大切なのです。
最近の親は忙しく、自分自身にも余裕がなく、子どもと向き合っていないように感じられます。「話しています、うちは会話している方です」という方もいますが、それは実は親が話をしたい時で、子どもが話をしたい時にしっかり会話をしているでしょうか。
「いじめ」を減らす方法としては、対症療法的ではなく、根幹の問題を見ていく必要があると考えています。原因は一つではないのです。
いじめ・家庭問題に苦しむ子どもとママのカウンセラー
大崎清美さん(心サポートセンターkotodama)
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posted by 佐藤 at 13:31
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