問題行動には障害特性からくる理由があります。
「食事中も立ち歩いて落ち着かない」
「偏食がひどい」
「道路に飛び出したり、公園でいなくなったりする」
「授業中飛び出したりする」
「気に入らないことがあると泣き叫んで大変」
「ほかの子ども達と一緒に行動できない」
「理由がないのに噛んだり叩いたりする」などなど。

大人から見て問題行動と思えるのは、その子の障害特性に起因する理由が必ずあるのです
。同じような問題行動をしても、原因と理由は一人ひとり異なり、解決方法も異なります。
どんな問題行動にも、その子の持つ障害特性から説明できる理由が必ずあるのです。
わざと困らせてやろう、という子どもは、まずいません。
発達に障害を持つ子ども達は、
よく言えば独創的であったり、衝動的であったりするために、大人にとっては、“困った行動”とみなされる行動をよくすることがあります。
この“困った行動”は、周囲の人たちにとっては、はた迷惑な状況を生み出すことも多くあり、親にとっては、頭痛の種になることがあります。
大人にとっては、“困った行動”ですが、しかし、子どもの側の言い分はどうでしょうか?
まだ小さい子、しかも対人関係や人の気持ちを把握することに障害を持つ子どもたちは、わざと困らせてやろうなどという高次元の意図を持つことは、実は非常に難しいことなのです。
発達障害のある子どもたちの社会性の発達は、定型発達の子どもたちからは、少なくとも3〜5年遅れているものなのです。
人を困らせるという意図を持つことができるのは、非常に社会性が高いということなのです。
親が困っている様子を見て笑っている発達障害の子どもがいても、それは、親が困っているのを面白がっているというより、その状況で、親が取る言動を見て面白がっているのであって、「親が困っている」という状況判断は、実は、できていません。
ですから、子どもの行動で困ることがあったら、その時の親自身の言動を変えていくと良くなる場合も多いです。
“困った行動”は「わからない、助けて」のサイン
親から見て“困る”行動を子どもがする場合には、発達障害の特性から説明できる子ども側の切羽詰った事情があることが大半です。
たとえば、コミュニケーションの障害によって、大人の言っていることがわからないために混乱した。
トイレに行きたいなどの生理現象を伝えられなくて、追いつめられた。
感覚の特異性のため、その部屋が暑過ぎる、うるさ過ぎるなどで、苦しんでいる。
「こうしよう」と思っていたことについて、本人には理由も分からず制止された。などです。
そうなんです。
実は、子どもの“困った行動”は、彼らからの「わからない、助けて」というサインなのだということです。
わかるように、教えてもらったり、過ごしやすいように状況を改善してもらいたいのだと、理解しましょう。
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posted by 佐藤 at 04:40|
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