一般社団法人　ペアレントサポート　旭川

子どもの乱暴な言葉遣いが心配。気質を理解して対処法を知ることが大切です

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親に向かう暴言は、この親は見捨てないでくれると信じているから、言えるのです。
成長の過程で、幼児期、思春期、暴言がひどくなり続くことって、ありますよね。
怒ってみたり、無視してみたり、
ひそかに悩んでいる方、いませんか？

「株式会社VITACE代表取締役の松岡美奈子さんから、陰陽五行思想の視点を交えたアドバイスをお伺いしました」
という記事を見て、少し参考にしてみてはと思い、載せますね。






【なぜ子どもは乱暴な言葉を使うのか】
子どもが乱暴な言葉を使う背景には、大きく3つの要因があります。

１.模倣による学習
友達やメディアから聞いた言葉を「かっこいい」「強そう」と感じて真似をする段階です。この時期は、言葉の本当の意味や相手への影響をまだ理解していません。

２.感情表現の未熟さ
「悔しい」「困った」「注目されたい」といった複雑な感情を、適切な言葉で表現する方法を知らないため、強い言葉で代用しようとします。

３.気質による特徴的な表れ
生まれ持った気質によって、乱暴な言葉を使う動機や場面が異なります。ここを理解することが、根本的な改善への第一歩です。



【気質別・乱暴な言葉を使う心理と対処法】
陰陽五行理論では、人の気質を「木・火・土・金・水」の5つに分類します。


★木の気質の子ども
（木の気質：まっすぐで理念、規律を重んじる。コツコツ努力の人）
特徴的な言葉の使い方
「お前なんか死ね」「俺の方が強い」など、相手を支配したり威嚇したりする攻撃的な言葉を使いがちです。
心理的背景
競争心や正義感が強く、自分が正しいと思ったことを強く主張したがります。相手を論破したり、自分の優位性を示したりするために、強い言葉を選んでしまいます。
効果的な対処法
・「君の気持ちは分かるよ。でも、もっとかっこいい伝え方があるんじゃない？」と、より良い表現方法を一緒に考える
・「リーダーらしい言葉遣いってどんなものかな？」と問いかけ、憧れの人物を例に挙げる
・怒っている時は一度冷静になる時間を作り、「本当に言いたかったことは何？」と本音を聞く



★火の気質の子ども
（火の気質：喜怒哀楽はっきり感情豊かな人。情に篤く周囲に尽くすタイプ）
特徴的な言葉の使い方
「超ムカつく」「マジやばい」など、感情を大げさに表現する言葉や、みんなの注目を集めるような過激な表現を使います。
心理的背景
注目されたい気持ちが強く、普通の言葉では周りが振り向いてくれないと感じています。感情表現が豊かな分、言葉も極端になりがちです。
効果的な対処法
・「その気持ち、もっと素敵に表現してみて」と、表現力を活かす方向に導く
・良い言葉遣いをした時にしっかりと注目し、褒める
・「みんなを楽しませるような言葉を考えてみよう」と創造性を刺激する



★土の気質の子ども
（土の気質：地に足付いた合理的な現実主義者。行動力、気配り力のあるリーダー）
特徴的な言葉の使い方
「普通はそうしないでしょ」「みんなそう言ってる」など、自分の価値観を押し付ける際に強い調子で話します。
心理的背景
調和を重視する反面、自分の基準と違うことに対して強く反発する傾向があります。「正しい」ことを教えてあげているつもりで、結果的に相手を傷つける言葉を使ってしまいます。
効果的な対処法
・「みんな違っていいんだよ。○○ちゃんはどう思う？」と多様性を教える
・「アドバイスしてあげたい気持ちは素晴らしいね。でも、言い方を工夫してみよう」と提案
・相手の立場に立って考える練習を一緒にする



★金の気質の子ども
（金の気質：群れずに我が道を行く。個性、感性豊かで華やかな人）
特徴的な言葉の使い方
「それ間違ってる」「ダサい」など、批判的で辛辣な言葉を使うことがあります。
心理的背景
完璧主義で個人主義的な傾向があり、自分の基準に合わないものを厳しく判定してしまいます。団体行動が苦手で、協調性に欠ける面があります。
効果的な対処法
・「正しいことを大切にする気持ちは立派だね。でも、伝え方を考えてみよう」と認めつつ改善を促す
・「みんなで一緒にやることの大切さ」について話し合う
・相手の気持ちを想像する時間を作る




★水の気質の子ども
（水の気質：協調性があり穏やかで柔軟なクリエイタータイプの人。自由を好む）
特徴的な言葉の使い方
普段は静かですが、感情が爆発した時に「もう知らない」「嫌い」といった突き放すような言葉を使います。
心理的背景
内向的でマイペースな性格のため、感情を溜め込んでしまいがちです。限界に達した時に、突然強い言葉で感情を表現します。
効果的な対処法
・日頃から「何か嫌なことあった？」と気持ちを聞く時間を作る
・「一人で抱え込まなくていいんだよ」と安心感を与える
・感情を言語化する練習を一緒にする


お子さんはどの気質でしたか？



【友達から乱暴な言葉を投げかけられた時の対処法】
子どもが友達から「死ね」「ダサい」などの言葉を言われた場合も、気質によって傷つき方や対応方法が異なります。
傷つきやすいポイントを理解する
木の気質の子ども：プライドを傷つけられることに敏感
火の気質の子ども：無視されることや、みんなの前で恥をかかされることに敏感
土の気質の子ども：仲間外れにされることに敏感
金の気質の子ども：不完全さを指摘されることに敏感
水の気質の子ども：否定的な言葉全般に深く傷つく


【家庭でできる心のケア】
・まずは話を聞く
「嫌な思いをしたんだね」と、子どもの気持ちを受け止めましょう。解決策を急がず、まずは気持ちに共感することが大切です。
・気質に合わせたサポート
木の氣質の子ども：「君は君でいいんだよ」とプライドを回復させる
火の氣質の子ども：「家族はいつでも君の味方だよ」と安心感を与える
土の氣質の子ども：「みんなに好かれなくても大丈夫」と伝える
金の氣質の子ども：「完璧じゃなくても価値があるんだよ」と教える
水の氣質の子ども：ゆっくりと時間をかけて話を聞く
・対処法を一緒に考える
「今度同じことを言われたらどうしよう？」と一緒に対策を考えましょう。「そんなことを言う人とは遊ばない」「先生に相談する」「『そういう言葉は嫌です』と伝える」など、子どもが選択できる方法を複数用意します。



【日常生活でできる予防と改善策】
良い言葉遣いのモデリング
親自身が美しい言葉遣いを心がけることが最も効果的です。怒った時でも「あなたの行動に困っています」「もう少し考えてみて」といった表現を使いましょう。
・感情コントロールの教え方
気質に合わせた方法で、感情をコントロールする術を教えます。
木の氣質の子ども：「10数えてから話す」「一度深呼吸する」
火の氣質の子ども：「楽しいことを思い浮かべる」「歌を歌う」
土の氣質の子ども：「相手の気持ちを考えてみる」「家族に相談する」
金の氣質の子ども：「なぜそう思うのか理由を考える」「一人の時間を作る」
水の氣質の子ども：「日記に書く」「ぬいぐるみに話しかける」


【気質に合わせた声かけ】
木の氣質の子ども：「リーダーらしい言葉遣いだね」「かっこいい表現だね」
火の氣質の子ども：「素敵な言葉だね」「みんなが笑顔になる言い方だね」
土の氣質の子ども：「優しい言葉だね」「みんなが安心する話し方だね」
金の氣質の子ども：「品のある表現だね」「正確で美しい言葉だね」
水の氣質の子ども：「心のこもった言葉だね」「深く考えた表現だね」


【専門的支援が必要な場合】
以下のような状況では、スクールカウンセラーや専門機関への相談を検討してください。
・暴力を伴う言葉が継続的に続く
・相手を深く傷つける意図的な言葉遣いがエスカレートしている
・学校生活や友人関係に深刻な影響が出ている
・家族に対しても攻撃的な言葉を使い続ける
・言葉遣いの注意に対して激しく反発し、改善の兆しが見えない
これらは単なる気質の問題を超えている可能性があります。


【まとめ】
子どもの乱暴な言葉遣いは、多くの場合、成長過程で見られる一時的なものです。しかし、放置せずに適切に対応することで、子どもの人間関係スキルを向上させることができます。
大切なのは、その子の気質を理解し、一人ひとりに合ったアプローチを取ること。頭ごなしに叱るのではなく、「なぜその言葉を使いたくなるのか」を理解し、より良い表現方法を見つけていく手段の一端を担えれば幸いです。
言葉は人と人をつなぐ大切な道具です。美しい言葉遣いは、子どもの将来にわたって豊かな人間関係を築く基盤となるでしょう。
子どもの気質を理解することで、言葉遣いだけでなく、様々な場面でより良いコミュニケーションが取れる糸口となります。焦らず、その子のペースに合わせて見守っていきましょう。

参考記事：https://trilltrill.jp/articles/4351214


いかがでしたか？
困った子ではなく、実は困っている子かもしれませんよね