「子育て」や「発達障害」の学びの場など提供するペアレントサポート旭川です。
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幼児期の子どもや特性のある子が
「ねえ、これやって〜」と言ってきたとき
すぐ、応えてあげていますか?
「わかったから、ちょっと待っててね」
って、待たせていませんか?
子どもにとっては、
「わかってくれていない」と思って、
もっと、大声で「ねえ、これやって〜!」と、エスカレートしていきます。
ちゃんと目を見ていますか?
「○○がやりたいのね」と
子どもが求めていることを具体的な言葉にしていますか?
そのうえで
できるだけすぐに対応してほしいのです。
幼児期は、「今」しかないのです。
「もう少し先」というのは、見通しが立ちません。
「後で」は、「果てしなく先であり、拒否されたと思います」
そうなれば、子どもは、不安で仕方ありません。
余計、騒ぎます。ぐずります。
言葉で上手く伝わらなければ、手も出ます。
手は出したくて、出しているわけではありません。
わかってくれないから、出てしまうのです。
そのことを、わかってあげてほしいです。
しっかり、子どもの目を見て、
子どもの気持ちを「しっかり受け止めてあげてください」
子どもからの可能な要求には、
「嬉しそうに、すぐさま、応じてあげる、プラス、子どもに関心を向けた言葉や態度を示す」と、子どもは、自分は大事にされていると思い、満足します。安心します。
すると、「ママ、もうあっち行っていいよ、お仕事していいよ」と言ってくれます。
「嬉しそうに」が、ポイント!
すぐ応じてあげられなかった時にも、
応じる時には「嬉しそうに」
「子どもに関心を向けた言葉や態度を示す」は、
例えば、車のおもちゃを高いところから、とってほしいという要求なら
車をとってから、「この車かっこいいよね。○○ちゃんのお気に入りだもんね。ニコッ」
もし、無理な要求なら
例えば、おじいちゃんの大事な置物(壊れやすいもの)を触りたいと言ったら、
しっかり子どもと目と目を合わせ、
「○○ちゃんは、これを触りたいのね」
「でも、これは、壊れやすくて、おじいちゃんの大事なものから、触れないの。見るだけはOK。ママと一緒に見ようね」
それでも、ダメなら、別の部屋に連れていく、別のことに興味を引かすように、します。
先日、研修交流会で、ご一緒したご家族との話ですが、
3歳の女の子が、紙風船をもらい、ママに膨らましてもらいました。
手に持ったその膨らんだ紙風船をグシュッと、つぶしてしまいました。
ママは「なんで、つぶすの。膨らましてあげたのに…」とイラッ。
その子は、手の上の紙風船を見ています。
私は「もしかしたら、自分で膨らませたいのかな」と言うと
その子は、風船の空気を入れる穴を探しているようで、ママがここだよと教えてあげました。
何度も、挑戦しているうちに、自分で膨らませることができるようになりました。
そして、その子は、もう一つ新しい紙風船を見つけて、「ほしい」といいました。
ママは「一つあるから、いいでしょ」と。
でも、取り上げずに見ていると、
その子は、自分できれいに膨らまし、両手で大事そうに持って、隣の席の女の子にあげに行ったのです。
私とママは「○○ちゃんに、あげたかったんだね」とにっこり。
子どもの行動には、子どもなりの理由があります。
それを、感じる力、余裕、意識したいですね。