小学1年生の場合
幼稚園、保育園では、許されてきたことが、許されなくなり、求められることが多くなります。
家でも、「もう、小学生なんだから!」「早くしなさい、遅刻するでしょ!」「自分でしなさい!」「ちゃんと・・・」「もっと・・・」
たった、数か月の違いなのに。
環境も、変わります。
小さなお友達と、優しい笑顔の先生ばかりだった幼稚園、保育園から、
6年生の大きなお姉さん、お兄さん、男の怖い顔の先生、上級生を注意している先生。
おしゃべりしていたら、注意される。
みんなに合わせないと「どうしたの?なにしているの?」矢継ぎ早に言われる。
そして、一番きついのが、1年生のお友達。
成長発達からいうと、ものすごい正義感が強く、先生が言ったことは「絶対」と思っている時期。
だから、誰かが、先生がダメといったことをしてしまったとき、集中砲火のごとき、その子を非難します。融通とか、全く利きません。「先生が、こう言ったから!」
これは、物事が、正しい、正しくないという判断が、自分の知識や経験で判断できる前段階。そういう時期なのです。
物事の善し悪しが、概念的に判断できるのは、もう少し後です。
1年生の時期は、善し悪しの物差しが、先生なのです。親なのです。
今は、高校生になった女の子の話をします。
小学1年生の途中から、学校へ行けなくなりました。母親が付き添っても教室に入れなくなり、嘔吐するようになりました。母親が仕事を辞めて、付き添い、別の教室、たまたま不登校学級があったので、そちらに移り、それでも母親が付き添い、行けたり、行けなかったり・・・
理由が、わからないでいました。母親が一緒なら、学校へ通える。勉強も頑張っていました。
5年生の時、話し出しました。
「小学1年生の時、その日持ってくるように先生から言われていた水筒を忘れ、クラスのみんなから、忘れたことを責められ、それから、教室がこわくなった。」
心の奥深く傷ついていたことが、ようやく意識化して話せる状態になったのです。
それから、少しずつ、母親が一日中つかなくてもよくなり、6年生の時には、元の学級に戻ることができました。
今は、中学、高校へと、夢に向かって進んでいます。
ここまで、毎日びっちり付き添う例は特別ですが・・・
このお母さんのすごいところ
女の子の性格、気質をしっかりとらえて、他の子と比べず、焦らず、無理強いせず、「あなたは、大切な存在」と言い続け、信念をもって寄り添っていました。
信頼できる先生と相談しながら、時には背中を押し、常にサポートしていました。
中学生のとき
「またいつメンタルが落ちるかわからないけど、心づもりはしているよ。」
お母さんと話をしたときに、言っていました。
今は、高校で、勉強に部活に、頑張っているそうです。
小学1年生の、悪気のない正義感。(たいていは…)
そして、まだボキャブラリーも少ないです。
7歳は、好奇心が一番強い年齢ともいわれています。
支援学級の子に「バカなの?」と聞いてくることがあります。
それは、馬鹿にしているのではなく、不思議に思っているからのことが多いです。
言葉よりも、言葉の裏にある心や思いを聴くこと。
わが子にも、同級生にも、気を付けたいことです。
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posted by 佐藤 at 01:26
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