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2020年04月04日

〜マルトリートメントで変形する子どもの脳〜


(やや専門的な話です)

生まれたばかりの子どもの脳は400g前後、2年で倍近くの重さになり、10歳前後で大人と同じくらいの1400gに成長、発達していきます。

この成長期に、過度なストレス(激しいマルトリートメント)を受けると、苦しみに適応しようと脳は「自ら変形する」ことが、脳画像技術の向上で明らかになりました。
そして、マルトリートメントの「種類」によって「ダメージを埋める部位」が違うこともわかりました。

・「前頭前野」〜体罰によって萎縮
感情や思考、行動に関わる領域です。
記憶をつかさどる「海馬」、情動の処理を行なう「扁桃体」をコントロールしており、危険を察知する扁桃体が過剰に反応しないように、制御しているのが、この部位です。
*この部位の萎縮は、本能的な欲求や衝動が抑制されにくくなります。


・「視覚野」〜性的マルトリートメントやDV目撃によって萎縮
後頭葉の視覚野の容積が減少。(視覚野は、見るだけではなく、映像の記憶形成とも関連する場所です。視覚に伴う感情処理もされており、いやな出来事を思い出すたびに神経が活性化するため、苦痛を伴う記憶を繰り返し呼び起こさないように、視覚野の容積が減少したと推測される。見たくない光景を細部まで、見ないですむよう「無意識下の適応」が、行なわれたと考えられる。)
*親同士の亜争いを目撃したことによる脳の変化
直接子どもを傷つける行為でなくても、暴力が存在する家庭で育った人たちは、視覚野が萎縮していました。さらに、この部位の血流が増加しており、視覚野が過敏、過活動にもなっていることがわかった。
*年齢でいうと、11歳〜13歳の時期に、DVを目撃した場合、視覚野にもっと影響が及ぶという結果がでています。

family_dv_fufu.png


・「聴覚野」〜暴言によって肥大
言語に関わる領域です。他人とのコミュニケーションを円滑に行なう働きを担っています。
激しく怒鳴る威嚇する、なじるなどのマルトリートメントを受けると、成長過程の脳の、神経伝達の剪定作業が進まず、聴覚野が肥大。すると、人の話を聞き取ったり、会話をする際、脳に余計な負担がかかり、心因性難聴や情緒不安定になったり、人と関わること自体を恐れるようになる場合もあります。


・「海馬」〜幼少期のマルトリートメント経験で萎縮
子どもがマルトリートメントなどの強いストレスにさらされると、海馬の神経細胞が損傷を受ける。特に3歳〜5歳に激しい精神的ストレスを受けると海馬が萎縮し、その結果、学習能力や記憶力の低下を引き起こす可能性があります。


・「小脳虫部」へのダメージがもたらす、心の不調
虫部は、大脳の奥にある記憶や自律神経に関係する辺縁系の電気的活性を調節。海馬や扁桃体の過剰反応を制御。神経伝達物質であるノルアドレナリン、ドーパミンの産生と分泌の制御に関わる。
ストレスに弱い部分で、マルトリートメントの影響で、心の不調(双極性障害、統合性失調症など)が起きやすくなる。


★複数のマルトリートメントがおよぼす深刻な影響
「両親間のDV目撃」+「暴言のマルトリートメント」が一番脳のダメージが重篤だった。
つまり、身体的なマルトリートメントより、親同士のDVを目撃し、かつ言葉によるマルトリートメントを受けた子どもの傷つきの方が、より深刻で、幼いうちに受けたトラウマは、そのまま放置しておくと、時間の経過とともに重症化していきます。(早期の治療が必要)


参考本:「親の脳を癒やせば 子どもの脳はかわる」友田明美著



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posted by 佐藤 at 03:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 子育てを考える