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2019年09月16日

〜バカって言われるのがイヤな方は読まないで!〜

私、今では、神経がだいぶ図太くなりましたが、
若い頃は、か細くて、気持ちが、上下下しやすかったです。

あるとき、「10代、20代の前半は、親のせい(子育てのせい)にできるけど、
社会に出たなら、もう自分のせいですよ。あなたの人生は、あなたが作るものです」
と言われて・・・
確かに、60歳、70歳になって、何かを「親のせいだ」とは言わないだろうな・・・
でも、そう簡単に、自分の気持ち、性格が切り替わらないでいました。

ときには、深い深いプールの底に、沈んだ気持ちで、
このままだと、本当に息が出来なくなる。
底を蹴り上がろうか、このまま窒息しようか、
やっぱり生きていたいと、蹴り上がったことが、
何回か、ありました。
それくらい、下、下、下、なときもありました。
表面的には、明るくしていましたけどね。
誰にも気づかれなかった。誰にも言わなかった。
そのときは・・・
今考えたら、「うつ」でしたね。

そんな中、茨木のり子の詩の一つに出会いました。
頭を殴られました(そんな感じ)
手帳に書き写し、もう10年近くなりますが、時々見ています。
お尻を叩かれている気がして、
いつしか、私の座右の銘のひとつに「ダメで元々」が、生まれました。
その詩を紹介します。

〜自分の感受性くらい〜  茨木のり子

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのは、わたくし

初心、消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもがひよわな志に過ぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ




posted by 佐藤 at 05:04| Comment(0) | TrackBack(0) | つぶやき