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2019年06月28日

〜偏食○△×〜

私は、説明するとき、○、△、×を使うことが有ります。
例えば、偏食の悩みに答えるとき

○:食べられる
△:好きではないけど、少しなら食べられる
×:食べられない、飲み込めない

食事は、365日、3食、何十年もです。
食べることは、大事なことです。
食べることに、不安や恐怖を植え付けないでください。
特に、発達障害が合ったり、不安の強い子には・・・。

×は無理強いしない。
○だからと、○ばかりは、食わず嫌いになります。

△が○になるように、△が×にならないようにするには、
食事の時間を楽しくすることです。


口腔内の感覚の過敏から起こる偏食の場合
安心、リラックスしているときは、過敏の度合いが下がります。
緊張、不安、恐怖の時には、過敏の度合いが上がります。


家族で、友だちと、楽しく食べる食事、給食で、△が○に。
○が多くなると、×が△になることも有ります。
逆に、無理強いすると、△が×になっていきます。


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2年前、小学校6年生の子が、
給食が牛乳だけだった話を聞きました。

偏食を直すのは、家でもと学校の先生に強く言われ、
家でも、学校でも、食べることを強要され、
ドンドン食べられる物が減っていったそうです。

母親もこれは大変と、子どもの好きなもので、
栄養をとることしかできなくなり、
おにぎり、菓子パン、果物、
その子が、安心する物しか、口にできなくなったそうです。

学校に持参していた毎日のおにぎりも食べられ無くなり、
食べられる菓子パンを持たせようとしたら、
担任から、他の児童がうらやむからダメ。
栄養教諭からは、バランス悪いからダメ。
そうして、彼は、牛乳だけの一年間。

食べられる果物が出ても、
「給食を食べてから、デザート〔果物)です。
給食を食べていないので、僕は食べられません」となります。
自閉症の真面目さです。

中学では、配慮すると言ってくれたので、ほっとしています。と、話されたお母さん。
もっと前に、何とか、ならなかったのかと思いました。

学校の先生に、もっと勉強してほしいです。


学校で、あまりうるさいなら、
発達を診てくれる医師に、
「味覚過敏あり、学校での配慮必要」と
診断書を書いてもらうといいです。


余りに×が多くなると、
栄養失調になります。
家では、サプリや工夫をして、
栄養不足にならないように気を付けてあげましょう。


災害時に、食べられる物がなくなり困った。
小さい頃から、ばっかり食べで、その食品のアレルギーになってしまった。
食べるのが怖くなって、食事が出来なくなり、入院して点滴していた。
色々なお母さんの話を聞きます。

誰よりも、子どもが辛いのです。
子どもだって、何でも食べられる子が、うらやましいです。
だって、叱られないもの。


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posted by 佐藤 at 04:38 | TrackBack(0) | 発達障害関係