ADHDは発達特性に起因するものであり、
育て方やしつけが原因となることはありません。
ただし、接し方や育て方が症状に影響を与えることはあります。
ADHDの子どもの多くは、こうしなければいけない、これをしてはいけないといったことは、わかってはいますが、刻々と変化する外部の刺激に飲み込まれて、どのように実行していくかを自分で計画することが困難です。

< 対 応 >
★集中力を途切れさせない工夫
・テレビやおもちゃなどの刺激物を排除
・部屋の隅や、視覚的な刺激が入りにくい場所を学習の場所とする
★上手に褒める
・気づいたらできるだけ早く褒める
・子どもと目線を合わせ、自分の喜びをスレートに表現する
・トークン(ポイント)表の活用
★具体的なお手本
・指示を具体化する
(絵に描く、順番に必要なものを並べる、チェックリストを作成するなど)
★好ましくない行動がみられたら
・叱ることは反抗を刺激するだけで、好ましい行動を導くことにはつながりません
・好ましくない行動がみられたら、注目せずに少し遠くで見守る
(目をそらす、他のことをする)
・興奮している場合は、まず落ち着かせる工夫を
・指示は一度にひとつ、具体的に
・「近づいて」「穏やかに」「静かな声で」注意する
わがままな訳でも、しつけができていない訳でもありません。
早くに、その子の、内なる心に気づいてあげてください。
わかっているけど、出来ないもどかしさは、
子ども自身が、感じています。
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