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2019年05月23日

〜LD(学習障害)〜

L D ( 学 習 障 害 )


< LDの定義の要点 >
・全般的知能に大きな問題がない
・「話す、聞く、読む、書く、計算する、推論する」の一領域以上に問題をもつ
・中枢神経系の機能障害が背景に推定される


< LD児への対応 >
・読み障害がある子が、少しでも読めるように支援することは大切ですが、読めることだけが目標になっては、いけません。

・LD児の学習能力の問題は「障害」として出来ないのであり、やり方を工夫したり努力で問題が無くなるものではありません。

・こうした子ども達は、自分が出来ないことに目が向きやすく、自尊心が低くなりがちです。自尊心を育てるためには、学習面での能力向上や達成感と同時に、得意なことを活かして力を発揮出来る場をみつけることも重要です。


< 学習面での対応 >
・学習障害なのか診断を確実に受ける。原因によって対処法は変わります。

・学習法を工夫
  本人の特異な面からアプローチするなど学習法を工夫することで能力を伸ばせる可能性があります。やみくもに練習させるだけでは、かえって自信を失い逆効果になる場合もあります。

・ときには道具を使って
  症状によってはパソコンや計算機を積極的に取り入れた方がよいこともあります。

・学校の先生の協力を得る
  授業の仕方や教材、子どもへの接し方を工夫してもらうことで、理解度や、やる気が向上します。


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< 家族の役割 >
LD児たちの長期予後に最も影響を与えるのは、学力ではなく、情緒面の安定です。
子どもには、自分ができないところ、自分の嫌なところ、ネガティブな部分も含めて丸ごと受けとめてもらう体験が必要です。
そうした体験を通して、子どもは、ネガティブなところのある自分自身をそのまま受け入れることが、出来るようになります。
「漢字が書けなくても、あなたはあなた。私たちの大切な子どもよ!」という言葉や態度が大事です。



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posted by 佐藤 at 05:00 | TrackBack(0) | 発達障害関係