旭川で「子育て」や「発達障害」の学びの場を
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4, 3つの心理
(1)親からの離脱
親から離れ、一人で考え始める時期です。
小学生の頃は、親に依存し、何ごとも、親に従って生活してきましたが、中学生期に入ると、親から離れて自分自身の考えに従って物を見て、考える、自己確立の時代に入ります。
そのため、今までは無邪気でなんでもしゃべっていたのが急に無口になったり、何か考えている様子を見受けることがあります。
自分だけの部屋にたてこもって、親が声をかけても、ろくに返事もしなくなります。イライラしたり、反抗的な態度が表れてくるのが、中学生期の精神的特徴です。
そして、親に反発しながら、親に認めてもらいたいという心の二重構造があります。
この自立と依存の関係。その子の心理に則して親が接しないと、親子関係が悪化します。
中学生期の心理的変化は極めて微妙なものです。
親の育った時代と、子どもの育った時代の文化的背景や社会的な環境は違いますので、考え方の差異が生ずるのは当然ですが、子どもの成長に親がついてゆけないのは、社会的変動が激しい上に、親の権威や固定的な価値観を子どもに押し付け、子どもを一人前の独立した人間として認めないからです。
親からみれば足りないだらけの子どもの行動ですが、大人になるための通る道です子どもを見守ってあげたいものです。

(2)理想に向かう
家庭教育では、理想我のめざめ、と言われる時期です。
子どもは自分を客観的に第三者的に眺められるようになり、自分の中に自分を見ているもう一人の自分が現れて、より自分を高めたいと思う心が起きてきます。理想にあこがれるのです。
考える我。誰の考えにも縛られず、自分の目で見て、自分自身の頭で考えたいという欲求です。親からも、家族からも離れて考え込んだり、一人部屋にこもったりするのもこのためです。
注意しなければならない点は、「考えること」と「悩むこと」の違いです。人間は考えるようにできていますが、悩むようにはできていません。一生懸命に考えたり勉強しても、自分の理想に向かって努力しているときは、そのために体をこわすようなことはないのです。疲れれば、眠ったり、気分転換でゲームしたり。
ところが、悩みがある場合、眠れなかったりして、体をこわすことがあります。悩みの出る元は自分中心の執着の心です。異性の問題、進路、友達とのトラブル・・・
とにかく悩みを生じやすいこの時期、親は、その悩みを通して人間的な成長に導いていくような働きかけが大切です。子どもが自分で考えて歩んでいけるように、悩みを、話を聴いてあげることです。
親以外にも、信頼できる大人がそばにいるといいですね。
創作する我。ものの見方、考え方、創作する力が伸びてくる時期です。例えば、ポエムは、中学生の頃から、はやりますよね。物事を、詩情豊に表現します。夢を語ります。この大切な芽を摘み取らないように気を付けましょう。
理想にあこがれる我。自分が他人からどう見られているか、異性からどう見られているか、気になるようになります。朝、洗面所で長い時間、鏡をみて、髪型を直している子、ニキビに悩む子。皆さんもそうでしたよね?
もっと、勉強ができて、かっこよくて、かわいかったら・・・そうじゃない自分に、落ち込む。
そういう、時期です。
(3)認めてもらいたい
中学生は、認められたいと思う心が、最も強い時期です。
自分をみとめて欲しくて、自分の存在を認めてほしくて、悪いことをしてしまう子も多いです。
中学生の、この心を知って、勉強ばかりではなく、どんなことでもよいから認めてやり、中学生の心理を満たしてやることが大切です。
認めてもらいたい中学生と触れ合う時、注意しなければならないのが、この時期から現れる心の二重構造です。
小学生までは心の働きが一つで本音しかありませんが、中学生になると、本音と建前の心の二重構造が現れてきます。認めてもらいたいけど、心の奥底までは、のぞかれたくない。言葉として現れるものと、心が異なっている場合があります。これを仮面性とも言います。
親は、表面だけで判断しない。仮面のなかの真実を見抜くゆとりを持つことです。
幼児期の反抗期は、家族に自分を認めてもらいたい、だから母親に認められると安心します。
思春期の反抗期は、社会に自分を認めてもらいたい第一歩。だから父親に認められると安心します。
母子家庭の場合は、母親が父親の役割もしますので、その母親に認められると安心します。
両親に認められたいのに、夫婦仲が悪い、子どものことで喧嘩、子どもはどういう精神状態になるでしょう。
本音と建て前。「ママなんて、大嫌い」は「ママ、大好き」ということ。
見捨てられない安心感があるから、嫌いと言えるのです。
「ウザイ、うるさい」は「今は、信じてまっていて」ってこと。
「私の勝手でしょ」は「もっと私をみとめて欲しいの」ってことが多いのです。
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posted by 佐藤 at 03:07
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