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2020年12月10日

〜ふつうになりたい(作文)〜

先日、新聞に掲載されていた文部科学大臣賞をとった作文を紹介します。

令和2年  第70回 全国小・中学校 作文コンクール
                             
「ふつうになりたい」
岩手県 小1 山田えな

(本文ひらがな、カタカナですが、読みやすいように漢字に変換しています)

 私には、苦手なことがたくさんあります。発達障害があって、感覚過敏があるからです。
 打ち上げ花火は、爆弾の音みたいです。お姉ちゃんたちの運動会も、よーいどんのピストルの音が怖くて、いっぱい応援できません。
 臭いも苦手です。レストランでは、ハンバーグやカレーのにおいがまざって気持ち悪くなり、吐いてしまいます。
学校に入って一番の心配は給食でした。教室で具合が悪くなったら先生もこまるし、みんなの給食もおそくなります。私は最初、集会室で食べました。少ししてからみんなといっしょに食べたい、と相談しました。

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 四月の最後に、はじめて教室で給食をたべました。薬を机の上において、完食しました。給食当番にも挑戦し、友だちとふたりで牛乳を運びました。自信がついてきたような気がして、うれしくなりました。
こころがモヤモヤして、音がたくさん聞こえてきて、担任のまりこ先生の声が聞こえないときは、先生が作ってくれたハートのカードをつかいます。保健室でやすみたい、のカードです。保健室でおはなしすると次の時間には教室にもどれます。
年長組のとき、お母さんが、えなには発達障害があるんだよ、と教えてくれました。
でも、なんで私だけみんなと同じようにできないの、外でご飯が食べられないの、とイライラします。
私だけ。私ばっかり。私は普通になりたいです。テストで百点が取れなくても、かけっこで一番になれなくてもいい。みんなと同じことが、普通にできるようになりたい。ヘッドホンを使わないで花火を見たい。薬を飲まずにレストランでご飯をいっぱい食べたいです。
イライラしたときには、おかあさんが「えなのせいじゃない。病気のせいよ」といってくれたことを思い出す。すると、イライラがなくなります。お母さんが教えてくれたから、自分が悪くないって思えました。
話したいことがいっぱい浮かんで、なにから話したらいいかわからなくて黙ってしまうときは、お姉ちゃんとお母さんが作ってくれた気持ちのカードで、悲しいとか困っているとかを指で伝えます。お母さんは、気持ちは文字で書くといいよと言ってくれました。
障害だからあきらめるんじゃなくて、障害だから頑張ります。だって、来年は弟が入学します。弟の素敵な先輩になりたいです。だから先生と、お母さんと家族とこれからもがんばりたいです。


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posted by 佐藤 at 04:22 | TrackBack(0) | 発達障害関係
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