DVについて (東洋経済オンラインより)
妻を叩いても「DV」の自覚はなかった
引き金はいつも取るにたらないことだった。
「カレーには福神漬とラッキョウ、とんかつにはソース。くだらないことなんですが、こういった約束事が守られていないと、何度言えばわかるんだとイラついてしまって」
DVのもと加害者中川さん(52歳)はそう振り返る。
1年間通った加害者プログラムを今年2月に卒業。現在は宮城県で一般社団法人エフエフピーを夫婦で立ち上げ、自信の経験をもとに、DVや虐待の相談を受けている。
中川さんはかつて、妻に対し、言葉の暴力やモラハラを繰り返し、平手で叩いたこともあった。
「もちろんケガをしない範囲で。スーパーでお母さんが子どもに「だめでしょ!」と頭をポンと多々言っていることがあるでしょう。あれと同じ、しつけの一環だったんです。」
昔からリーダー気質だったという、学校では学級委員や応援団長をこなし、人気者で持てるタイプでもあった。
「妻には、俺が上、お前は下」くらいのことを言っていて、今思えば、いろんな刷り込みから、男らしさをはき違えていたんです。決め癖がついていて、夫婦で何か決めるときも「君はどうしたい?」ではなくて「これで、いいよね」と決めてしまう。妻はそれに納得していないから、約束したことを忘れることがある。それを指摘すると、むくれた顔をするので、「やることやっていないやつが何むくれているんだ」と・・・
萎縮して何もはなせない妻に「なに黙っているんだ」とさらに圧力を掛けて・・・。それでも自分がDVをしている自覚はありませんでした。
妻に突然家を出て行かれ、離婚を迫られ・・・そんな中、ネットで「DVチェック」という文字が目に入った。「相手が自分に従わないと、イライラしたり怒ったりしますか?」「いつもリードしなければと思っていますか?」といった項目の1つでも該当すればDVの可能性があるという。その項目のほとんどが自分のケースに当てはまった。
「DVチェック」を通じて、NPO法人女性人権支援センター「ステップ」(横浜市)の存在を知った。DV虐待の被害者支援に加えて、全部で52回の加害者向けプログラムを・・・
「DV加害は、3つの要素からなる」
・まずは、依存心、相手に依存しているのは、むしろ加害者側である
・次に、生育環境DVや虐待などの暴力に近い環境で育った人は、それを再生産する恐れがある
・それから、外部コントロールによる刷り込み。圧力をかけることで他人は変えられるという思い込み。仮面ライダーや水戸黄門を見て育った世代は、暴力で勝った方が正義という価値観がすり込まれる。
人格を変えるのではなく、考え方や行動を変える
(心理学を学び・・・)
例えば、選択理論という考え方
・自分の行動は自分の選択であると自覚すること。「相手が私を怒らせる」のではなく「私が怒りを選択している」のだと知ることです。
・加害者は、多くの場合、相手が怒らせるようなことをしなければ、自分は加害者にならずに済んだという被害者意識がある。しかし、選択理論を学ぶと、怒りを選択しているのは、自分自身であると知るようになる。→「加害者になれた」気づくことができた。
・プログラム参加者に限らず、関係性の暴力は、あちこちにあると気づいた。しかも、それを自覚出来る人は、そう多くはない。加害者にすらなれないで、人を傷つけ続けている人がいる。
・怒りを乗り越えるのも結局は自分
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