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2020年08月05日

〜発達障害があろうとなかろうと、子育ての基本は同じ〜

発達障害があろうとなかろうと、子育ての基本は同じ


発達障害の子も、褒められたら嬉しい、叱られたら悲しい。
勝てば喜び、負ければ悔しい。
ありがとうと言われて自己肯定感につながる。

家庭での安全で安心な土台(愛着・信頼)が出来て、その上に、しつけや学び。
子育ての基本は、どの子も同じです。
あとは、特性を考慮すればいいのです。



発達障害があると、
感覚(感じ方)の特性などから、触られるのが不快で、抱っこをしてものけぞる。頭をなでると痛がる苦手な音や光、臭い、何が苦手で、何が大丈夫かがわかるまでに、時間がかかります。

大事なことは、「我慢しなさい!」ではなく、「あなたは、そう感じるのね。」と無理強いしないことです。



わかり方の違いから、言葉で言うより、視覚的な提示のほうが理解できます。いつどこに何が・・・物事、順番、スケジュール、見通しが立っていることで、わかり安心です。

覚えるのに時間がかかったり(好きなことは早い)、一度間違って覚えると(誤学習)、なかなか訂正できなかったりします。



やり方も、優先順位が解らなかったり、集中出来なかったり、逆に過集中。いつもの順番が安心(こだわり)、その子、その子で、違います。

言葉で、思いを伝えられる子でも、言葉の複雑な意味までは、理解していないことがあります。
普段の会話は出来るのに、本当に困っていることを、言葉にできない子も多いのです。
言葉が出ないから、理解していない訳ではありません。ほとんどの子は、理解(入力)しています。ただ、出力できないだけです。



発達障害のある子は、真面目です。適当に力を抜くことが苦手です。
そして、感情をコントロールするのも、苦手です。
ですが、この特性を考慮してあげれば、子どもの脳は、発達の凸凹はあれど、それなりに成長します。

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大切なことは、「子どもの今のありのまま」を受け止めることです。
子どもの気持ちを受け止めて、応えてあげる、教えてあげることです。


子どもの心と、体の育ち方は、凸凹があっても、ほぼ同じです。
子どもの心を無視して、無理やり私達に合わせようとすると、うつや反抗挑戦性障害などの二次障害を起します。



「自分は、いい子でも、いい子でなくても愛される存在」と子ども自身が、思えること。
「親から、絶対見捨てられない」安心感、信頼感を育てること。
発達障害あっても、なくても、子育ての在り方は同じです。



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posted by 佐藤 at 03:35 | TrackBack(0) | 発達障害関係
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