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2020年08月04日

〜診断がつくメリット〜


 りたりこ発達ナビ(立石美津子)より

〜「発達障害」診断がつくメリットとは〜

他の子と比べて、個性や性格の範疇では説明できない特異な行動をする我が子。
「もしかして自閉症?」「もしかしてADHD?」と思いつつ・・・でも、こんな小さいうちから診断名をつけられてしまうと、「伸びるものも伸びなくなるのではないか。似たような子は他にもたくさんいるじゃないか」と思ってしまうのが親心です。


<診断がつかない状態を「咳がとまらない」場合で置き換えて考えると>
咳が止まらない場合、新型コロナなのか、インフルエンザなのか、単なる風邪なのか、それとも喘息なのかわからないと不安になります。

咳をしている原因が明確になると
風邪ならば→風邪薬を飲んでゆっくりしましょう。
インフルエンザならば→リレンザやタミフルを服用しましょう。
新型コロナ→自宅待機かホテルか入院、ともかく保健所に連絡だ!濃厚接触者もPCR検査だ!
と対処の方法がわかります。
でも、どの病院に行っても「原因不明です」と突き返されてしまい、どれにも該当しない場合、「この咳の原因は一体何だろうか?」と不安になります。これは、発達障害の診断と似ているような気がします。


<診断名がつくメリット>

★手立てがわかる
診断名がつかないと、「この子はどういう状況にあるのか」分からないまま過ごすことになります。診断名が付くことで、「発達凸凹のある子にどのような手を打っていけばいいのか分からない」という焦りから抜け出し、一歩前進できます。

集団行動がとれない、落ち着きがないことを、むやみやたらと叱責することも減ります。診断をうけたときは、保護者はショックを受けるとは思いますが、意味のない叱責がなくなることは親にとってもまた本人にとってもストレスが少なくなるのではないでしょうか。


★合理的配慮が得られる
「授業中気が散ってしまうとき、本人に努力を求めるのではなく、座席位置を前にする、窓際に座らせないなど、気が散らない環境を準備してほしい」などの要求を幼稚園、保育園、学校にお願いするときも・・・
保護者の意見だけで伝えると、「あなたのお子さんだけ特別扱いはできません」と突き放されてしまうかもしれません。(あからさまな態度はとられなかったとしても、心の中ではそう思われてしまっているかもしれません)
でも、医師の診断書というお墨付きがあれば、障害者差別解消法により幼稚園、保育園、学校側に合理的配慮も求めやすくなります。


★家族の理解を得ることが出来る
父親や姑から落ち着きのない子、集団行動がとれない子を「おまえのしつけの仕方が悪いからだ!」と責められていたとします。でも、診断名が付くことで母親や本人の努力不足ではないことを理解してもらえるかもしれません。
理解してもらえない場合は、家族を説得しようとむやみにやたらと戦うと、自身が精神的に疲弊してしまいます。距離を置くしかありません。


★自分を責めなくなる
近視の人が黒板の文字が読みづらいとき眼鏡を付けることを禁止され、「努力不足だ!気合いが足りないから見えないんだ!」と言われたらどうでしょうか?
発達障害の診断を受けることで、親も本人も「努力のせいだ。気合いが足りないんだ」と自分らを責めることがなくなります。自分のせいではなく元々生まれつき持っていた「脳のせいだった」と思えるようになります。


ただし、自閉症のある子も、一人ひとり違います。持って生まれた気質と育った環境でさまざまな性格をしています。
・文字や数字に興味のある子、ない子
・逆さバイバイをする子、しない子
・オウム返しをする子、しない子
・人に関心のない子、ある子


診断を受けることで、「自閉症は○○という行動をする。○○がすき」と決めつけることなく、我が子を育てていくことも、また大切な事です。


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posted by 佐藤 at 03:49 | TrackBack(0) | 発達障害関係
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