大人が、叱ってしまう。
1 子どもの発達段階、気持ちがわかっていない
(親として子どもの人権を守れていない)
2 不適切な行動を正し、適切な行動へ導く方法をしらない
(叱る方法しか知らない、無知)
3 自分の価値観、感情を子どもに押しつけている
(自分の感情コントロールが出来ていない未熟者)

結局、「叱る」は大人の負け
*子どもは、みんな褒められたいと思っている。
それなのに、叱られてしまうのは、大人の側が、課題設定や環境設定、期待値を子どもに合わせていないから。
*叱る行動は、子どもに反発する気持ちを持たせてしまう。また「叱る行為」が子どものモデルとなり、子どもが真似して、友だちをいじめる場合がある。
*子どもは、叱られることも嫌だが、叱る人や、そのまわりのことも嫌になってしまう。
*激しく叱る人の前では子どもは従順になるが、その人がいないという条件では問題を起すようだと意味が無い。しかし、激しく叱る人にとっては、「自分が叱れば子どもが言う事を聞く」ということになるので、叱る行為が止められない。
*叱っても、その行為が減らないとしたら、「叱る」に効果がないこと、「叱る」が本当の「叱る」になっていないことに気づかなければならない。
*不適切な行動を減らしたいときは、それに変る適切な行動を増やせばいい。
*子どもの適切な行動を増やすことが出来なければ「ほめている」とは言えない。
逆に叱ったつもりでも、直前の子どもの行動が増えていれば、褒めたことになっている。
大人が、褒めたつもり/叱ったつもりだったとしても、それがその通りになっているかどうかは、子どもの行動の変化を観察しないとわからない。
*「大人の注目」は、褒めることとして機能しやすい。
*子どもの適切な行動を見守る人は多いが、これは子どもにとって「注目されていない」事に成り、その行為を減らしてしまうかもしれない。「見守る」よりも、注目していくことが大切。
*激しく叱ると子どもはすぐに言う事を聞くので、大人としては、やりたくなるが、その効果はすぐに消える上に副作用が大きい。
一方、褒める効果はゆっくりと現れ、時として見えにくいが、教育の効果として、しっかりと定着する。
*よって、褒めることこそ、教育・子育ての成功に結びつく。
専門家向けの本から抜粋させていただきました。
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