2020年05月02日
〜男性脳を知れば、夫が好きになるかも?〜
子育てで大切なのは、
「親子関係より、夫婦関係」といわれるくらいですが、
一番大切なことであり、一番難しいこと・・・
私自身も、ずいぶん悩み、泣き、今も腹が立つことはたまにあるけど(笑)
参考資料+私の見解も入っていますが、
夫の脳=「男性脳」
妻の脳=「女性脳」
そして、伝え方にもコツが。それが解ると、かなり違うと思います。
もちろん、男性脳だけでなく、生育時の愛着形成タイプや気質も、影響します。
仕事の立場、ストレスの影響も、あると思いますが、
基本的な所を、抑えていただけるといいかと思います。
順番に説明していきますね。
まずは、「男性脳」と「女性脳」の違い
男女の脳の機能的作りは、違わないのです。
けれど、大昔の狩猟時代から、生きていくために必要な役割、脳の思考タイプが「男性脳」「女性脳」を作り上げてきました。
本「夫のトリセツ」の中で著者黒川氏はチューニングが違うと表現しています。
男性:荒野や山に狩りに出て、危険な目に遭いながら、仲間と瞬時に救いつつ、成果を出さなければ、生存も繁殖もできなかった男性脳は、「遠く」を見て、とっさに問題点を指摘し合い、「ゴール」へ急ぐようにチューニングされている。
だから、目に前の人の気持ちや体調の変化に鈍感で、優しい言葉も言わず、いきなり相手の欠点を突いてくる。プロセスを解析しないので、危機回避能力は低い。
女性:一方、授乳期間が長く、生まれてから1年も歩けない子どもを育てる人類の女性達は、
「近く」を見つめ抜いて、大切な人の体調変化を見逃さず、とっさに共感しあうようにチューニングされている。
助け合い、協力し合わないと、子育ても生存もしていけなかったのである。
共感とプロセス解析のために、事が起こった時に、気持ちを語り合う傾向が強いのは、それが、同じような事が起こったときにとっさに思い出し対処できるために必要なのである。
この、守ってあげたい大事な相手だからこそ、問題解決を急ぐのが男性脳。
だから「大丈夫?」「わかるよ」と言う前に、「君も、ここが悪い!直しなさい!」と言ってくる。
男性は、家族にこそ、問題解決型に脳を使う。愛する相手に一番厳しい。責任のない、その辺の女性には、優しい口を利けるのに。
男性も女性も、1人1人違うので、個人差があります。
傾向として、とらえてくれると助かります。
実は・・・女性も、子どもに対しては、男性脳と同じ事をするときがあります。
その辺の子には「成績が悪くたって、出世した人はたくさんいるわよ」なんて言えるのに、自分の子には「宿題したの?」「勉強しなさい!」って、口うるさく言ったりしています。それは大事な相手だから・・・なのです。
そして、大きな違いで大きな問題が、
男は、沈黙と問題解決でストレスを解消する。
女は、おしゃべりと共感でストレスから解放される。
だから、
女は、一番愛する相手に共感して欲しいのに・・・男は、共感は二の次、三の次なのです。
夫に対して「話が通じない」「わかってくれない」「思いやりがない」そう思うのは、夫が悪いのではなくて、男性脳だからです。
次に、男性脳の特性として、
1 いちいち具体的に言わないとわからない!
2 話を聞かない!(聞くスイッチを入れないと、聞けない)
3 言葉に裏はない?(単純に、思ったことを言う)
4 相談すると「ノー」とまず言う(危機意識が強く、現状維持を好む)
5 助けを求めず、自分で問題解決しようとする
6 原始の時代から、家族やその集団全体を守ることに力を注ぐ
では、順をおって・・・
1 いちいち具体的に言わないとわからない!
「お皿洗っておいて」と夫に言えば、洗うだけ。
拭いて食器棚にしまうことまで、言わなきゃしない。これも、男性脳。
あと、「こうしてね!」と肯定的に言う事。
「こうしないで(否定型)」と言われても、どうしたら良いか解りません。
子どもに教えるように具体的に伝えると、ちゃんとできます。
2 話を聞かない。(聞くスイッチを入れないと、聞けない)
女性は、常に聞く体制が出来ているのですが、
男性は、狩りの時に、必要な音だけを聞こうとするスイッチがあるため、「聞くスイッチ」が入らないと、聞けません。
話があるときは、「これから聞いて」と、名前を呼ぶか、意識を向けさせてから話し始めた方がいいです。
そして、男性は、30秒以内で、問題解決が必要ないな、と思うと聞かなくなったり、イライラしたりします。
女性は、経過から結果へ話し、男性は、結果が先。
妻が話していると、夫が「だから、何が言いたいんだ!」と怒るのは、そのせいです。
ですから、話す最初に、「報告したいことがあるの、聞いていて!」「一緒に考えて欲しいことがあるの」「頼みたいことがあるの」と、まず、「何のためにきくのか?」を伝えるといいです。
女性は、だらだら話せて、聞き続けることが出来ますが、男性脳は、それが出来ません。
まして、女性のヒステリックな声は、危険?と感じて、攻撃(反撃)か、逃げるか、固まる(無言で聞き流す)かです。
3 言葉に裏はない。(単純に、思ったことを言う)
食事の時に「おかず、これだけ?」と男性がいうと、女性は「足りないと文句言っている」と感じませんか?でも、男性脳から見ると「このおかずで、ご飯(米)を食べればいいのね(確認の意味)」で、皮肉を言ったわけではありません。女性は、言葉の裏を読めるし、言葉に裏を込めて発することができますが、男性は単純です。
4 相談すると「ノー」とまず言う(危機意識が強く、現状維持を好む)
何か相談すると、たいていの場合、「ノー」とブレーキを掛けられます。それは、危機意識の強い男性脳は、まずは現状維持を望む。変化を嫌います。いつものがいいのです。
女性は、次はどの店にランチ行こうか?と変化に強いし、すぐ対応出来ますが、男性はいつものラーメン屋、いつもの居酒屋でいつものメニューが安心です。
私の夫も、まずは「ノー」の人。話しも最後まで聞かずにイライラし出す。しばらくして、「それは必要なのか?」と夫が聞く体制になってくれたときに、淡々と、必要な理由や、やること、その後の影響など、説明しています。すると、夫は自分の考えがまとまると、「OK」になることが、多いです。
5 助けを求めず、自分で問題解決しようとする
女性脳は、共感し、協力し、助け合い生きるという本能があります。
男性脳は、助けを求めず、自分で問題解決しようとします。
自分で、自分を追い込んでしまいやすいのです。
そして、危険を察知すると、攻撃(闘う)、逃げる、固まる、のいずれか。
(敵(動物や他の集団)に襲われそうになったとき、とる行動です)
夫婦げんかでは、
口げんかやDVは攻撃?
帰ってこない、別の部屋にこもるは、逃げる?
ただおとなしく無口に従うは、固まる?
(私の個人的見解です)
6 原始の時代から、家族やその集団全体を守ることに力を注ぐ
ここまで読んだ方は、おわかりですよね。
男性は、家族を守ることが、自分の役割、本能の様な感じを持っています。
ところが、それが上手くいかないとき、危機感が女性より強くあらわれます。
新型コロナの影響で、仕事がなくなる。
これは、自分だけでなく家族を守れないという強いストレスがかかります。
男性にとっては、想定外の変化、とてつもないストレスです。
世界で、DVが多いのも、そのためでしょう。
あと日本特有なことが、あります。
家制度が、今もある日本ならでは・・・
欧米では、夫婦でも、個人と個人です。
日本では、「家内」家の者、夫にとっては、妻は自分の家の一部、体の一部なのです。(大げさに言うとね)
誰かに何かをしてもらったら「ありがとう」と言うでしょ?
でも、自分の右手に「ありがとう」って言わないでしょ?
そして、「言わなくてもわかるだろう!」日本の古い夫婦像
妻は、「こうあるべき」が、ずっと続いてきました。
良妻賢母になろうと、頑張っているお母さん(女性)は、とても多いです。
特に専業主婦の方は、我慢して、気を遣って、頑張っているのに、それが当たり前のように、誰も気づいてくれない。実は、できる妻ほど手足にされる。当たり前にされるという悪循環。優秀すぎる妻は、ボケたふりをしたり、ときにパニックになったふりをしてでも、完璧な妻にならない方がいいのです。
どうですか、夫の見え方が少しは変りましたか?
私は、「夫のトリセツ」「妻のトリセツ」を読み、夫の見え方が変りました。
夫にも、読んでもらいました。
それでも、腹の立つこともあります。悲しくなることもあります。
お互い人間だから、色々あります。
長い文を読んでいただきありがとうございました。
で、これを女性が読むと「共感」するところを探します。
男性が読むと、違うところ、間違いと思うところを探して、問題を指摘しようとします。
それくらい、違う脳なんです。
相互理解が必要なのです。
参考本:「夫のトリセツ」黒川伊保子著(講談社+α新書)
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