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2019年10月29日

〜感情コントロールできる脳の土台は乳幼児期に作られる〜

人間の脳は、未熟な状態で生まれてきます。
赤ちゃんの時は、生きるため、身を守るため、
「泣く」という唯一の方法で、
「痛い」「お腹空いた」「不安」などの
不快な身体感覚を表出します。

そして、「泣き声」に対して、
「お腹空いたのね」「うんちかな?」
「ねむたいのかな?」と
わかってくれることで、赤ちゃんは安心します。

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脳の次のステップとして、

身体に感じる痛みや不快なこと、
心に感じる不安や恐怖の感情を、
脳が正しく自覚、認識する力をつけ、
回路をつくり、統合されることです。
そのためには、大切な親の役割があるのです。


子どもが転んだとき、ぶつけたときに、いつも、
母親から「痛くないよ。 泣かない!大丈夫!」と
「偉いね。いい子ね。」と言われた子どもは、
何事もなかったようにふるまう子になります。

このとき、
子どもは、体に感じた痛みを無いものに、
泣きたい気持ちも無いものに・・・
なぜなら、
子どもは親なしには生きていけないことを
本能で知っているからです。



自分の不快な思いや感情を表出することを
常に否定される場合、
身を守るために、自分の身体に感じたことを、
無いものとしてしまい、
体の感覚、脳の感覚、心の感覚を
統合するのではなく解離がおこります。
適切な脳のネットワークが育ちません。





一見、親の求める「よい子」になります。
「痛くない!」「泣かない!」
「我慢しなさい!」「恐くない!」

泣かない子、我慢出来る子が、
よい子と、勘違いしての結果です。


本来は、身体の不快を「泣いて表現」し、
大人が気持ちをわかり「言葉にして」あげることで、
子どもの脳が「痛いという感覚なんだ」
「恐いという感覚なんだ」と、
正しく認識できる回路がつくられます。


この繰り返しが、次のステップ
身体の感覚と理解、認識が繋がり、
感情のコントロールする能力を育てます

「痛かったね〜」
「泣きたいほどの気持ちだったんだね」
「恐かったね」
「不安だったのね」
「悲しかったね」
「悔しかったね」
まず、その「感情」を受け止めてあげてください。
それから、対応してあげてください。

(悪いこと、無理なことは、
 その後に、説明したり、諭したり・・・)


昔は、子どもが転んだら、
「ここが痛いの?(手を当て)
イタイの イタイの 飛んでいけ〜」と
母親が優しく言う姿が・・・
身体の不快な状況を母親がわかってくれる。
安心を与えてくれる。この安心が大事です。

 
これが、成長し大人になっても
「安定した感情コントロール」ができる脳をつくります。
土台は、乳幼児期につくられます。


〜娘は、感覚過敏があります。
以前は、「これくらい何でも無いでしょ!」と
言ってしまっていましたが、特性を理解してからは
「そうなんだ。そう感じるのね。」と、
受け止めるようにしています。〜



・「○○していい?」のいくつかの解釈 こちら


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posted by 佐藤 at 03:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 子どもの育ち方
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