「愛情不足」と誤解されて、苦しむ母親は、多いと思います。
先日も、「先生から言われてショックで泣いてしまいました。」との話が。
子どもが幼稚園や保育園の先生にべったりしていると、家で甘えさせていない。スキンシップが足りていない。怒り過ぎていませんか?と、言われ、傷つく母親が多いです。
発達障害の傾向があり、母親は、他の子以上に、目を掛け、手を掛けているのに、それでもダメと、足りないと言われ、どうしたらよいのか、苦しんでいるのです。
確かに、その子が満足する愛情の量に達していなければ、その子にとっては愛情不足なのですが。
「ひとり遊びばかりする子は発達障害」
「先生に甘える子は愛情不足」そう思っている先生方多いです。
違うんですけどね。そんな単純ではないです。
発達障害の傾向のある子が、先生に甘える理由は、いくつか有ります。
・一番の理由は、不安だからです。
先生にべったりしていれば、そばに居れば安心だからです。
愛情を求めているといるより、安心を求めています。
外的刺激。他の子ども達の不規則な動き、何を言われるか、何をされるか、予測できない時、全身の神経を使います。嫌な音、色々な視覚的情報、恐怖です、不安です。そばに安心出来る母親の代わりの先生がいると安心です。
・好きな先生のそばにいたい。先生の持ち物を触りたい。
こだわりのように強い興味、好きな物、人といると、気持ちが落ち着く。
・先生だけが、自分を否定しない。安心。自尊心を守ってくれる。
こういう子は、この大人(先生)は自分を受け入れてくれる、くれないを一瞬で見分けます。本能的に。それだけ、自分を否定、拒否されることが恐怖なのです。
これらが、合わさっているのです。
愛情不足の、困った親子では、ありません。
集団での保育、教育の場では、困ってしまう子。サポートが必要な子です。
どんな状況の時、不安があるのか、先生に甘えるのか、よく観て欲しいですね。
そして、受け止めて欲しいですね。
子どもにとって、家族以外の、はじめての信頼出来る大人(先生)との関わり、重要です。
幼稚園、保育園、本当に重要です。
次へ 「静かに待つって難しい」
「D 特性のある子の子育て」記事一覧にもどる
子育ての正論からリアルまで
子育て中の方に見て頂きたい記事一覧
A子育てを考える 記事一覧 こちら
B子どもの育ち方 記事一覧 こちら
Cしつけの仕方 記事一覧 こちら
D特性のある子の子育て 記事一覧 こちら
E我が家の子育て 記事一覧 こちら
F大人の愛着障害と家族 記事一覧 こちら
最新つぶやき記事 こちら
プロフィールはこちら
posted by 佐藤 at 03:52
| TrackBack(0)
| 発達障害関係