特別扱いは、みんな同じというのが前提、基本だから、みんなと違う、特別な扱いという。
合理的配慮は、1人1人みんな違うというのが基本だから、その人に合わせた配慮という。
みんなって何? 普通って何?
多数派か少数派か。みんなって、多数派ということでしょう。
日本では、みんなと違うと、いけないこととされてきた。
特に、昭和、戦中戦後、高度成長期、
みんなと同じように、我慢し、努力し、働くこと、
社会に役立つ人になることが、善しとされてきました。
だから、身体や精神の障害者をみんなと違う者として排除し、
みんなと違うLGBTも、ずっと認めない社会でした。
「個人」より、「家」の文化です。
子育ても、「子どもの気持ち」より、「世間の目」を気にしたり、
みんなと違うことをしたら「家の恥」といわれたり。
今の高齢者は、その中で、生きてきました。
「おばあちゃんが、おじいちゃんが、わかってくれない」と
発達障害のある子を育てる母親から、聞きます。
外見で見えない障害を理解してもらうのは、大変です。
日本語の「ちがう」は、「違う(ちがう)」だけ。
英語では「Different(差異)」と「Wrong(誤り)」の二つがあります。
障害者もLGBTも、Wrongではありません。Differentです。
日本では「あのひと、ちょっと個性的だよね!」って、言ったりしますね。
それが、良い意味でも、悪い意味でも。
みんなとちょっと、違うだけで。
でも、欧米では、1人1人の個性を認める文化なので、
みんなとは、個性の集まりなのです。
人種が違う、瞳の色、髪の色が違う、ルーツが違うが、当たり前だから。
個性は、1人1人持っているものです。
「発達障害は、個性です」
発達障害と診断されたときに、医師から言われた言葉です。
発達障害も、娘の、一部です。らしさです。
ですから、全てを含めて「娘」です。
「娘」を心から、愛しています。親として。
自慢の「娘」です。
平成から令和になり、
「特別扱い」と言わず、「合理的配慮」という意識が、
社会、学校、親に、しっかり根付いて欲しいなと思いました。
次へ 「くすり」
「D 特性のある子の子育て」記事一覧にもどる
子育ての正論からリアルまで
子育て中の方に見て頂きたい記事一覧
A子育てを考える 記事一覧 こちら
B子どもの育ち方 記事一覧 こちら
Cしつけの仕方 記事一覧 こちら
D特性のある子の子育て 記事一覧 こちら
E我が家の子育て 記事一覧 こちら
F大人の愛着障害と家族 記事一覧 こちら
最新つぶやき記事 こちら
posted by 佐藤 at 04:06
| TrackBack(0)
| 発達障害関係