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すい臓がん支援団体のNPO法人パンキャンジャパンのブログです。
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[ビデオ講座D]『疼痛治療と緩和ケア』[2016年07月27日(Wed)]
「痛みのコントロール」がQOLを高める

すい臓がんの治療で重要なものに「痛みのコントロール」があります。内科治療、外科治療についてまず目が向きがちですが、緩和療法を早期から導入することでQOLが高まるという点も見逃せません。
いただくご意見のなかに「疼痛の薬はこわいので処方された半分しか飲まないでいる」「モルヒネをやり続けると中毒になるので怖い」「緩和はやりたくないので、がまんしている」等があります。
「緩和療法」=「ホスピス」というイメージがあって、導入に抵抗がある方もおられるようです。

パンキャンのこれまでの講座から、優れた動画をご紹介する『教育講座』。今回は疼痛治療について、林 和彦先生のご講演をご紹介します。



緩和ケアは、がんの抗がん剤治療が終わったあとに導入するのではなく、「がんと診断されてから並行して導入する」という考え方に変わっています。
ビデオでは、すい臓の解剖的位置、すい臓がんに伴う痛みと種類、使われる薬剤等がわかりやすく解説されています。

■緩和ケアとは(WHOによる定義)
「生命を脅かすような疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、疾患の早期より、痛みや身体的、心理社会的、スピリチュアルな問題の同定と評価と治療を行うことによって、予防したり軽減したりすることでQOLを改善するためのアプローチである」という、全人的な苦悩から楽にするという理念。

■緩和ケアについての現在の考え方
治療の末期に、治療の方法がなくなってから緩和ケアを導入するのではなく、がんと診断されたときから並行して緩和ケアを導入するようになってきました。


WHO 「三段階除痛ラダー」
WHO(世界保健機構)によって定められた、「痛みの強さによる鎮痛薬の選択」と「鎮痛薬の段階的な使用法」を示したもの。

WHO疼痛ラダー.jpg
画像出典: http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/medical_info/presentation/201112.html

痛みをコントロールすることは、病気に立ち向かう大きなサポートになります。
すい臓がんに関連する情報として、必要な方はぜひこちらの動画をご覧ください。

■動画「疼痛治療と緩和ケア」 
林 和彦 先生 (東京女子医科大学 化学療法・緩和ケア科診療部長・教授)
東京女子医科大学HP
http://www.twmu.ac.jp/chemo/patients/greeting.html

この記事は、パンキャンのfacebookでもご紹介しています。
https://www.facebook.com/pancanjapan


Posted by 眞島 at 04:54 | パンキャン ビデオ教育講座 | この記事のURL | コメント(0)

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