浜に住んでいた頃は、浜で何が起きているかすぐ分かっていたのですが、仮設にいると浜の様子が見えないのでよくわからない事もしばしば・・・

そんな今日。鹿立の浜に下がってみると、でかいコンテナトラックが沢山止まっていました。


中身はなんとタル！！


大量のタルが浜を埋め尽くしていきました。




本来なら海に浮かんでいるタル。これから新しい養殖施設を作る為に各自で用意しました。

仕事を忙しくこなしている漁師達、散歩するおじいちゃん、おばあちゃん、被災した住宅跡地は漁具置き場になり、殺風景だった浜が活気を取り戻しています！！

いい季節です(^O^)!

昨日と今日は研究会のプロジェクト。
ヤンマーさんから提供していただいた種牡蠣が届き、種挟めをしました。

人工的に作った種牡蠣は自然の物と変わらず立派な種でした。


研究会メンバーは４０才以下の若い漁師が対象なので、福貴浦・鹿立はみんな海共メンバーです。


昨日は暑かったので、休憩はリフトの影で。


挟めた種牡蠣を海につるしにいきます。


片付けをして昼前に終了しました。


昨年は被災した漁具を回収して共同でボランティアの皆さんとやった牡蠣の種付けですが、今年は漁具も個人で用意し、作業も個人でやって行きます。

もう少しすると浜のあちこちで家族総出でこの作業が始まります！！

素潜り漁をしているのは福貴浦・鹿立浜の中では、ほんの数人です。

今期初の素潜りに行ってきたのは、隼人君。


立派なアワビがいっぱいです！


早速、海で洗って・・・


食べる会長しげちゃん。笑




今の時期はアワビを捕りますが、ウニやナマコも素潜りで捕ります。
ボンベを使っている訳ではないので、何度も潜っては息継ぎをして、、、の繰り返しで潜るので、かなりの体力が消耗してしまいます。
素人が見ると岩に同化していてどこにアワビがいるのかわからないのですが、素潜り漁師には岩についているアワビが目につくそうです。

これも小さい頃から磯遊びをしていたから身についたんだ！との事です(#^.^#)

ある日の夕方。

牡蠣養殖施設の準備の為に、新しいロープを何本も切ります。
その作業を親子でしていました。


ロープを同じ長さで押さえ、父が切る。


弟も順番で手伝います。




単純な作業ですが、１人でやるより短時間で終了しました。
浜の子供たちは、こうして家の仕事を手伝い、身につけて行くんですね。

頑張れ！未来の後継者(^^♪

大畑仮設住宅に子供たちが集まり、くじ引きの景品だった水鉄砲で大騒ぎ！！

あの炎天下の中運動会をしたのに、子供たちの体力は底知らずでした〜。


あまりの賑やかさにあちこちの仮設の窓が開きました（笑）


みんな濡れてもお構いなし！




仮設中に響く声に「仮設の運動会だな〜」とおばあちゃん達も笑っていました。

迷惑かな？と尋ねると「いーのいーの、子供の元気な声はいいもんだよ〜」と言ってもらい親としては一安心。。。

今日は夏のような暑さの中、東浜小学校と荻浜保育所の合同運動会がありました！！
東浜地区に支援をして下さってる、UBS証券さんとJENさんが運動会のお手伝いに駆けつけて来てくれました。

写真は借り物競争！！


伝統芸能の獅子風流


ママ達は応援でカメラを握る暇もないので、カメラはパパ達が担当してくれました


桐生市のボランティアさんから焼きそば、冷やしうどん、唐揚げ、スイカ、わたあめの炊き出しがありました！


お弁当タイム


子ども達にはお楽しみにくじ引きの用意もしてくれていました。


そして急遽プログラムを追加して、大人のリレー！！
第１コースUBS証券さん、第２コース赤組保護者、第３コースJENさん、第４コース白組保護者


真剣勝負の結果は・・・１位から赤組保護者、白組保護者、JENさん、UBSさんでした(^^)v


最後の種目は、子供達の全員リレー！！



東浜の運動会は親も子も真剣勝負！！徒競走、綱引き、親子二人三脚、借り物競走、リレー、とそれらの応援、全てが全力プレーなんです。
今年は、転ぶ人もなく、怪我もなく無事終了することが出来ました！

世帯が少なくなって、準備や後片付けをボランティアの方々に協力していただき、本当に助かりました。
また、綱引きやリレーにも喜んで参加して頂きこれまた盛り上がった運動会になりました。



明日、明後日は筋肉痛に悩まされるとは思いますが・・・ゆっくり休んで仕事も頑張って行きましょう！
皆さん、本当にお疲れ様でした〜！

今日は２週間ぶりの足湯デー！！

昼前になり、ひと仕事終えた浜の人達が次々に足湯に集まってきました。


チェキで記念撮影♪



昼食を食べて２回戦の足湯をする人や、お茶っこ飲みに来る人で午後も賑やかな談話室でした。

研究会とは東浜地区５浜の若者が集まり、主にこれからの漁業について考えて行く会です。

これまで、やって来た活動は、毎年ヒラメの稚魚を育て小学生と放流したり、漁業の敵のヒトデを使って肥料作りなどをしていました。
今回は、ヤンマーさんが人工的に種をつけた牡蠣の成育の調査を福貴浦・鹿立支部の研究会ですることになり早速、調査用の新しい牡蠣養殖施設の段取りが始まりました。

ロープを長〜く張ります。


棒で長さを測り印をつけていきます。


特殊なロープ結びです。


リフトを使ってロープをまとめていきます。



次回は、ヤンマーさんからの種運びと、沖に施設を作りにいく作業をしていきます。

爆弾低気圧の時被害にあったわかめ養殖施設の残っていた分の残がい整理が、今日浜の共同作業で行われました。

写真に写らないほどの沢山のわかめが引き揚げられました。





海に沈んでいた時より陸へ次々に揚げられたこのわかめ、漁師達もビックリするほどの量でした。
悔しい気持ちでいっぱいの漁師達は「また来年頑張っぺ！」と声を掛け合っていました。

わかめシーズンも今週をもって終了です。
今シーズンは何もかもが初めてで、うまくいくか心配もしましたが、この浜でも十分立派に育つ事ができました。来シーズンはもっと台数を増やして本格的に取り組んで行く予定です！！

荒波牡蠣に続いて福貴浦・鹿立産のわかめも応援ヨロシクお願いします(^^♪

今年のシャコエビ漁は豊漁のようです。
シャコエビ漁の網は、当然津波によって流された方がほとんどですが、運良く潰された納屋の下敷きになってに瓦礫まみれになった網を丁寧にほどいた方もいます。

今のところ、福貴浦・鹿立浜ではまだ数件しかやってませんが、これから夏にかけてえび網漁がピークをむかえます！！

朝陽を浴びながらまずはシャコエビを外していきます。


網にはこんな感じでエビが引っかかっています。


こんなに絡まってるエビをうまく外すには、専用の道具があれば簡単なのです。


エビは生きているまま出荷します。死んでしまうと身が一気にスカスカになってしまうからです！なので家で食べる分も生きているうちにお湯で茹でなければなりません。





最近海の仕事が忙しくなって思ったこと。
仕事によって専用の道具が大事だってことです。牡蠣剥きナイフ、わかめのミミ削ぎナイフ、ロープを切るロープカッター、えび外しのカギ・・・震災前は納屋を探せば何でもあったのに、今は何でも買って用意しなければなりません。
更に、何でも売っていた道具屋さんは震災をきっかけに店を辞めてしまったので、ホームセンターや資材屋、漁協などに売っていない物は、漁師自ら工作していかなければなりません。


エビ網をするだけでも、自分が網をぶった場所を知らせる旗や、エビ網、エビ外しのカギ、エビを生ける為のカゴ、網をめどる為の仕掛け。。。など、今まであった物を一からを用意しなければならない事で、スムーズに漁がスタート出来ないんだなと改めて思いました。

何でも道具を工作した時代の年配漁師達がいるので、何でも買う時代を生きている若漁師達は、これを機に沢山の知恵を受け継いでいくきっかけにもなりそうです。