今年のシャコエビ漁は豊漁のようです。
シャコエビ漁の網は、当然津波によって流された方がほとんどですが、運良く潰された納屋の下敷きになってに瓦礫まみれになった網を丁寧にほどいた方もいます。
今のところ、福貴浦・鹿立浜ではまだ数件しかやってませんが、これから夏にかけてえび網漁がピークをむかえます!!
朝陽を浴びながらまずはシャコエビを外していきます。

網にはこんな感じでエビが引っかかっています。

こんなに絡まってるエビをうまく外すには、専用の道具があれば簡単なのです。

エビは生きているまま出荷します。死んでしまうと身が一気にスカスカになってしまうからです!なので家で食べる分も生きているうちにお湯で茹でなければなりません。

最近海の仕事が忙しくなって思ったこと。
仕事によって専用の道具が大事だってことです。牡蠣剥きナイフ、わかめのミミ削ぎナイフ、ロープを切るロープカッター、えび外しのカギ・・・震災前は納屋を探せば何でもあったのに、今は何でも買って用意しなければなりません。
更に、何でも売っていた道具屋さんは震災をきっかけに店を辞めてしまったので、ホームセンターや資材屋、漁協などに売っていない物は、漁師自ら工作していかなければなりません。
エビ網をするだけでも、自分が網をぶった場所を知らせる旗や、エビ網、エビ外しのカギ、エビを生ける為のカゴ、網をめどる為の仕掛け。。。など、今まであった物を一からを用意しなければならない事で、スムーズに漁がスタート出来ないんだなと改めて思いました。
何でも道具を工作した時代の年配漁師達がいるので、何でも買う時代を生きている若漁師達は、これを機に沢山の知恵を受け継いでいくきっかけにもなりそうです。