12月15日(日)島根県民会館にて、島根大学松江保健管理センター長の河野美江先生をお招きし、講演会「子どもを守るために知っておきたい性のこと〜身近にある性暴力〜」を開催しました。河野先生は、しまね性暴力被害者支援センターさひめの理事・事務局長としても、県内の性暴力事案についてご尽力されています。

講演会では年齢によって性被害の特徴が違うことやそれらに対する支援の現状をはじめ、子どもが性被害に遭わないために親としてできること・知っておくべきことなどをお話いただきました。
その中でも特に大切だと感じたことを、先生の了承を得て以下に記載させていただきます。
被害に遭わないことが何より一番ですが、もしそのような事態に陥ってしまった時には、保護者はとにかく落ち着いて専門機関に連絡し、以下の行動をとりましょう。
●子どもに「話してくれてありがとう。あなたは悪くない」と伝えましょう。
●子どもに根掘り葉掘り聞きださないで、とにかく専門家による早期の面接につなげましょう。
●子どもの体に傷があったら、証拠採取も含めた体の診察が必要ですので、手を洗ったり入浴したりせず、被害時の服は紙袋にそのまま入れて保存しましょう。
(さひめの啓発リーフレットより)
そして法的な支援があることも忘れないでください。相手に対して直接言うことは、反対に訴えられる危険性をはらんでいるので必ず避けること。弁護士が交渉することで被害が止むこともありますし、弁護士やカウンセラー、病院などの各機関へは、本人の希望によりさひめから繋いでもらうことができます。
それから、性被害から自分を守るために、子ども達に知っておいてほしい性行動のルールについて。
※プライベートパーツとは、胸、性器、お尻など水着に隠れる部分、そして口のことです。
1)他の人のプライベートパーツを触ってはいけない
2)他の人に自分のプライベートパーツを触らせてはいけない
3)自分のプライベートパーツを見せてはいけない
4)他の人のプライベートパーツを見ようとしてはいけない
5)自分のプライベートパーツに触っていいのは一人でいる時だけ
6)性的な言葉や行動で他の人に不快な思いをさせてはいけない
(講演会のレジメより)
幼少期からこの性行動のルールについて話をしておくことは、子どもの心の中にお守りを持たせておくようなことだと感じました。
講演会の内容には、初めて知ることやたくさんの学びがあり、講演会後のグループワークや終了後のアンケートでは次のような感想がありました。
●子ども達はどんな性教育を受けているのか、今日話されたようなことを知っているのか?今日をきっかけにはなしてみたいと思います。
●早い段階で性教育していくべきだと感じましたし、自分の中の性に対する価値観を更新していきたいと感じました。
●被害の訴えに対し「聞き出してはいけない」というのは、知らないとできないことなので、多くの人に知ってもらいたいです。
●親世代は「こんなこと島根ではないでしょ」と、危機感が薄いように思います。こんなことが身近なところで本当に起きているということを知り、親の意識をまずは変えていくべきだと感じました。

子どもが被害に遭わないために、気持ちの悪いことを「なんだかおかしい」と感じられるために、日頃から子どもが自分自身を守るために、知っておきたい・知っておくべき性のことを学べた貴重な時間となりました。河野先生、本当にありがとうございました。