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神奈川県川崎市宮前区で宮前親子学級を企画・運営しているグループ、宮前おやこの会「おひさま」のブログです晴れ
ひとりめの育児は「これでいいのかな?」と不安や悩みがつきもの。ブログでは育児&育自のエッセンスと私たちの活動内容を紹介していまするんるん
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24年度 第15回親子学級「文集つくり ここからつながろう」[2024年12月26日(Thu)]

文集つくり ここからつながろう

9月5日から始まった2024年度宮前親子学級は12月12日に最終回を迎えましたぴかぴか(新しい)

受講生と企画委員で一緒に全15回分の講義資料や感想文をまとめた文集づくりをしました本

20241212.png

せっかく出会えたので、学級が終了してからも受講生同士でつながって欲しいという想いも込めて、宮前区で活動している団体の紹介・団体利用できる施設について市民館職員さんからお話をしてもらいました。

ひらめきみやまえ市民活動のなかま


<受講生からの感想>

・子育てのことを勉強したいと思って受講したが、夫婦のことも考える機会になったのが本当に良かった。

・人見知りだったが、大人や子どもに対して積極的に関わるようになり、大きな成長が見られた。

・これまでは「育てなきゃ」と思っていたのが「育つ」と思えるようになって、気持ちが楽になった。

・児童室での様子を「片付けまでできるんだって」と自分の母親に話したら、「私も子どもにやらせればできたのかな」と言った。その言葉を聞いて、親がやらせるかどうかの違いなのではないかと思った。


<企画委員から受講生へ>

・受講当時1歳8ヶ月だった子どもは中学生になり、同期の子ども達も思春期真っただ中。3カ月ともに学んだこと・共有したことは、共通認識・共通言語のようになって、居心地がよい関係の中で子育てができると思うので、ぜひ繋がり続けて欲しい。自分が受講当時に出会った講師から『人と繋がるには少しの勇気が必要。人と関わると面倒なこともたくさんあるけれど、だからこそ人生に面白みがでるのよ。勇気という社会性を持ってぜひ子育てしてみてくださいね。』と言われた言葉がずっと心に残っていて、今も少しの勇気を出して地域に関わり続けている。

・小1の子どもは「お母さん今日おひさま行ってくる」と言うと「いいなー」と羨ましがる。図書館に行けば「〇〇さんいるか見てくる!」と言って市民館職員さんに会いに事務所まで行く。ここが子どもにとっても居場所の1つになってる。

・受講同期との繋がりが横の関係だとするならば、地域に根付いた子育てをすることは、縦とか斜めとか、全方位に関係を広げて行くことだと思っている。この地域で自分と子どものことを知ってくれている人を増やすことは地域に根付いた子育ての第一歩なのかなと思っている。子どもと私自身のことを知ってくれている人が地域にいることはこの上ない安心感があるので、受講生の皆さんが同じように感じてくれていたら嬉しい。

・これから何か悩むことがあった時、落ち込んでうなだれてしまっても、少し顔を上げれば皆さんには戦友とも言うべき受講同期がいる。もう少しだけ顔を上げれば、私たち企画委員おひさまと保育者あおぞらがいる。何かあった時は「助けて!話を聞いて!」と言う勇気さえあれば、この地域で必ず手を差し伸べてくれる人はいる。この地域でしかできない子育てを、仲間と支え合いながら・地域の人に支えてもらいながら一緒に頑張っていきましょう。

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24年度 第14回親子学級「子どもたちの様子を知る 保育ビデオA」[2024年12月23日(Mon)]

子どもたちの様子を知る 保育ビデオA

今回は、別室保育の子ども達を映したビデオを見ながら保育者の話を聞きました。


■子どもは子ども達の中で成長していく

・自分が使っているおもちゃを手渡してあげるなど、月齢の大きな子ども達が自分より小さな子に対して気遣う様子がよく見られる。

・他の子がやっていたことを何週かかけて真似してできるようになる子もいる。そして、その子ができるようになった時に拍手をして一緒に喜ぶ子もいる。

・15回の連続講座だからこそ、子ども達の成長が見られる。

・子どもは他の子ども達をよく見ている。幼少期の今、異年齢の子どもで自由に遊ぶ機会は貴重。子どもと大人の組み合わせとは別次元の学び・反響・共鳴力のような世界が子ども同士の世界にはある。

 
■子どもの自ら育つ力を信じて見守る

・お母さんと離れた後に児童室の入口などで自ら気持ちを整えている子がいる。保育者は無理に遊びに誘導するのではなく、その子の気持ちが整うまで見守るようにしている。

・子どもが自分のリュックを棚に片付けている時など、自分の力で何かをしている時に保育者はなるべく手をかさないで見守るようにしている。

・子どもはバランスを感じながら自然と身体の使い方を探求して、やるか・やめるかを自分で決めている。危なっかしい動きをしている時に心配で遊びを止めてしまいがちだが、保育者はいざとなったら手を差し伸べることができる場所に立ちつつ、子どもを見守っている。「転ばない子」ではなく、うまく手をついて転べるよう「転び慣れる子」になれると良い。

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■保育者から受講生へのメッセージ

・これからは仕事先で過ごす時間が長くなるかもしれないけれど、子ども達が生活していく『地域』に目を向けて関わって欲しい。この先「ここで子育てをして良かった」と思えるようになってもらえると嬉しい。

・子どもにとって遊びは酸素やたんぱく質と同様に、成長するために大切な栄養素。子ども達の『自分でしたい』という気持ちを大事にして欲しい。


そして、保育者おススメの動画として日本ユニセフ協会の「遊びとは自分らしくいること」〜映画『いのちのはじまり』より〜を皆で鑑賞しました。



24年度 第13回親子学級「つながっていく大切さ」[2024年12月18日(Wed)]

つながっていく大切さ

今回は、元・幸市民館 社会教育指導員の山田悦子さんにお越しいただきました。

山田さんには2007年から毎年、ストレスを溜め込まないように気持ちを吐き出せる相手を一人でもいいので作り、その人たちとつながって自分の居場所を作っていく大切さを語っていただいています。

講義内容はこちらのリンクからどうぞ
 ↓
2016年度 第13回親子学級 『つながっていく大切さ』


今年は、教育ジャーナリストである青木悦さんの「幻の子ども像」に関するお話がありました。

※青木悦さん講演内容『なぜ、そんなに“まわり”を気にするの?』


■幻の子ども像

子どもは、子ども時代に子どもらしい体験をすることが大切。クラスで先生の号令にすぐ動ける活発な子と運動場の片隅に咲く花をきれいと思う子、一人の子どもの性格として両立している子はきっといない。けど大人はそういう「幻の子ども像」を求めているのではないか。子どもに理想を押し付けない方がいい。


■子どもが子どもらしく過ごせる環境

子どもが今やりたいことを思いっきりやることで、子どもの自己肯定感が高まる。


講義後半は、話を外に持ち出さない、言いっぱなし・聞きっぱなし、パスしてもOK、という3つのルールのもと、受講生自身が今抱えている悩みについて吐き出し合いました。

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24年度 第12回親子学級「地域で子育てするということ」後編[2024年12月15日(Sun)]

地域で子育てするということ〜後編〜

地域で子育てするということ〜前編〜に続き、自主保育B.B.だん 大西由紀野さん と、元・川崎市子ども夢パーク プレーワーカー 石原遼さん にお話を伺いました。


「地域で子育てする視点」
元・川崎市子ども夢パークプレーワーカー 石原遼さんのお話



■「遊び」とは?

自分の内側から湧き上がる「やりたい!」という気持ちを行動に移すこと。
自分自身が「やってみたい!」と思うことを表現できる場所がプレーパーク。


■公園とプレーパークの違い

公園:安心・安全第一に製造された遊具 禁止事項が多い
 
プレーパーク:リスクを少しだけ残し、ハザードを取り除くように考慮した手作りの遊具で、公園にあるような禁止事項をなるべく少なくしている

※リスク=子どもの目にみえる、子どもが自分で感じられる危険

※ハザード=子どもの目には見えない、子どもが自分では感じられない危険


■子ども夢パークの看板「大人のみなさんへ」に込められた想い



子どもは、たくさんのことに好奇心を持ちチャレンジします。ここでは、子どもたちの『やってみたい』という気持ちを大切にしたいと考えています。そのために、プレーパークでは遊びを制限するような禁止事項をできるかぎりつくらないことで、子どもたちが自分で決めたり、判断できるようにしています。
自然素材や廃材、道具、工具を使って、子どもたちの発想で遊べるような場づくりをしています。
遊びの中では、小さなケガをすることもありますが、子どもはその経験を通して危険から身を守る力を身につけていきます。私たちスタッフは日常点検を欠かさずに行っていますが気になることがありましたら教えてください
みんなで一緒にたのしい遊び場をつくっていきましょう



■遊びの力ってすごい

1番人気のウォータースライダー、ホースの水遊び、泥遊び、自転車のタイヤのゴムを並べてけんけんぱしていたり、のこぎり等の工具を使って工作をしたり、焚き火おこしなど、子どもたちは生き生きとした表情で遊んでいる。


■外遊びは何歳から?

何歳から外遊びをしますか?とよく質問されるが何歳からでも大丈夫。赤ちゃんだって日の温かさを感じたり、他の子が遊んでる様子を見てるだけで十分。ハイハイの子は手で土の感触を味わってみてもいい。
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後半は座談会と題して、参加者の質問にたくさん答えていただきました。

Q:10月に夢パークに行った。水が冷たかったが、水遊びが大好きなので遊ばせたら風邪を引いた。風邪ひくことを覚悟して遊ばせるべきなのか悩む。

A:自主保育を始めたばかりの時、11月頃に夢パークで自主保育の子どもたちが大きな穴を掘って水を貯めて「露天風呂できたぞー」と言ってパンツ1枚でみんなが水に入っているのを見て驚いたことがある。そこに居たお母さん曰く「風邪をひく子はいるけど、自分で率先して遊んだ子はそんなに風邪ひかない。誘われて参加した子は風邪をひく。本当にその子がやりたくてやっているかどうかだけ見て、無理やり連れている子はいないかを確認している。」
自分の体温調節の関係で風邪を引いた場合は、頑張って治すことで次は絶対強くなるって信じていればいい。そして、子どもが完全に冷え切ったときになるべく早く温めてあげるために、焚火や暖があるある部屋に行くとか、カイロを年中持ち歩くとかして準備をする。あとは覚悟次第。


Q:おもちゃや遊具の順番など他の親御さんとの関わり方に悩む。

A:まずは様子を見て子どもの気持ちを伝える。どんなに小さな子でも「今はあの子が使っているから、今はダメだよ」と説明する。大きい子なら「今それまだ使っていたいよね」と相手の子どもに対しても話しかけることができるといい。


Q:夢パークに一人で子どもを連れて行ったときにどうやって遊びを広げていったらいいか。

A:プレーパークに来たからといって「外遊びしなくちゃいけない」と思わないで欲しい。無理にさせると子どもの気持ちがわからなくなってしまうので、子どもと一緒に散歩するだけでも、スタッフと話すとかでもいい。
自主保育で外にいるときも、折り紙をしたり別の子を見たりするだけの子もいる。その子がどんな遊びに興味を持つか・その時期に何を吸収したいかは子どもによって違う。


Q:例えば上の子に何かあった時、下の子を見ていてもらいたいと思っても気軽に頼める相手がいない。両親・保育園の一時預かりしか預け先が無いことが不安。

A:自分の場合は双子を妊娠中に3ヶ月位動けなかったけれど、自主保育の仲間が毎日子どもを迎えに来て遊びに連れて行ってくれたり、掃除機をかけたりしてくれた。お友達に素直に預けてもいいか相談するのもいいと思う。(その他にも、幼児クラブや離乳食教室など、出会ったママ仲間でつながって何かあったら頼れる場所を持っている受講生もいました♪)

24年度 第12回親子学級「地域で子育てするということ」前編[2024年12月15日(Sun)]

地域で子育てするということ〜前編〜

今回は、自主保育B.B.だん 大西由紀野さん と、元・川崎市子ども夢パーク プレーワーカー 石原遼さん にお話を伺いました。


「地域で子育て体験談」
自主保育B.B.だん 大西由紀野さんのお話



■宮前区冒険遊び場ネットワーク

ロープを仕掛けたり、火をつかったりして、買った野菜で豚汁、カレーを作る。自分自身が汚れて遊んでいないから、先入観で最初は公園で子どもが汚れるのが嫌だったけれど、やりたい、やらせたい気持ちもあった。プレーパークでは泥沼で汚れても洗ってくれる人がいて、苦にならなくなった。

赤ちゃんが大好きなおばちゃんがいて、その人に下の子を見守ってもらっている間に、自分が上の子と一緒に遊ぶ事ができた。自分がトイレに行きたい時も顔見知りにトイレに行きたいのでその間にちょっと子どもを見ていてほしいと言える。

他の子との取り合いなど、ちょっと揉めても、「うん、子どもってそうだよね」ってみてもらえる。公園に連れていくのが億劫になっていたけど、心置きなく外遊びができた。


■野川はあも

野川はあもは森の保全活動をしている。専門家もいて地域の年配の方や、かつて我が子を連れてきていたという子育ての先輩もいる。一人一人の関わりが統一化していないので、子どもたちが叱られるポイントも様々。

子どもは森で過ごして遊び、おじいちゃんが一緒に見守ってくれているんだという感覚。下草刈りなど、家の庭の草取りよりやりがいがあったりする。

お父さんに子どもを連れて行ってもらうという使い方をしても良いと思う。遠出しなくても、お金をかけなくても、我が子と一緒に過ごせる場所っていっぱいある。


■たくさんの大人の手と大人の目が必要だと感じる

大人の手と大人の目が必要。そして男手が必要になってくる。ただ漠然とお父さんが子どもを公園へ連れて行き帰ってくる過ごし方だと、我が子としかコミュニケーションをとってこないことも多い。けれど、上記のような地域の人で作っていく地域の自然の中の遊びの場は行った先に役割がある。役割があるとお父さんも居心地が良いこともある。テーマパークやショッピングパークよりも楽しく過ごせるかもしれない。


■町内会

町内会に入ると「そこの家の子だな」と知ってくれている人が増える。見守ってくれる目が増える。ある程度自分のプライバシーを情報提供するけど、安心感がある。それをありがたいと思う人もいるし、そう思わない人もいるから、それが絶対こうした方がよいというわけではない。色んな所、居心地が良い中で関わりがあると良い。

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■自主保育

幼稚園や保育園に行かず、親が当番をくみ、預け合いをする。カリキュラムはない、園舎はない、地域の公園で遊び育つ。

子ども達の喧嘩が始まった時、大人は周りにある危ないものを取り除いたり、どこまで見守りどこで止めるかその場で相談しながら見守る。(一対一の)喧嘩を全て止めてしまうというのはどうかと思う。
次にまた喧嘩があると今度は周りにいる他の子達が近くの石を取り除きはじめたりする。痛い思いをしている子がいたら、それを見守る子もその痛みを知る。 シニア世代の方に立ち寄って声をかけてもらい、子どもとふれあうことが好きな人とのかかわりも出来る。
自主保育をやりきって卒会し小学生になった子どもたちはとことん遊びきっているからなのか、意外にも小学校ではしっかり座れていたりする。

他にも地域の居場所がある。
 ↓
カンガルー宮前子育てねっとわーく
みやまえ子育てフェスタ企画委員会


■地域で育った子どもたちはいま・・・

乳幼児〜未就学児の時から地域に関わってきて、成長したお子さん達…どんな子になりましたか?
「地域でのこんな経験がこの子の成長にとって良かったんだな」と感じるエピソードはありますか?

との事前質問に、大西さんがご自身のお子さん達にヒアリングして答えてくださいました。

<高校1年生:長女 Kさんより>

文化祭とかの決め事で仲の良い人ばかりがかたまるが、そこをつなげようとする人がいないことがある。自分が仕切りたい人と繋げることによって話が上手くいったりする。多年代の人たちと可愛がってもらいながら過ごしてきたことで、仲の良くない人とも話せたり、通りすがりの知らない人から声をかけられても抵抗なく対応できる。
森が1年間でどんな風に変化していくのかを知っている。

<中学1年生:次女 Mさんより>

自分で判断ができるようになる。自分の気持ちを自分の言葉で言えるようになる。なんとなく「ありがとう」や「ごめんなさい」を強要されなかったので、自分の気持ちが整ってから言えるようになった。
何かがあっても受け身ではなく、自分で解決しようと思う。結論が遠回りでも大人になる時大事なことだと思う。
晴れていても、雨の匂いがするなと思ったら、その後本当に雨が降ったりする。嗅覚に優れている。


「地域で子育てするということ」後編につづく〜
24年度 第11回親子学級「ちょっと一息ティータイム」[2024年12月12日(Thu)]

ちょっと一息ティータイム

今回は、ティータイムとしてお菓子を食べながら気軽におしゃべりを楽しんでもらいました喫茶店

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子育てや夫婦・家族の話、自分のこと・趣味や仕事の話などをテーマに話をしてもらったところ、色々な声があがりました。

<自分の仕事について>

・仕事復帰への不安、子どもと離れるのが心配

・通勤時間は大切な一人時間。子どもと離れるのは寂しいけど、仕事中にいろんな世代の人と関われるのは良い刺激になる。

・どうしても仕事を休めないのに子どもの具合が悪い時は、前日に実家に帰って子どもは実家に預けたまま翌日に自分は出勤するつもり。

<夫婦間について>

・夫がテレワークでずっと在宅しているとしんどい。

・夫が家事はしてくれるけど、相談しても適当な返事が返ってくるなど心のコミュニケーションがなかなか取れなくてもやもやする。

・夫婦二人の時間を1日5分でも頑張って取った方がいいのではないかと思う。


ティータイムの後は『 私が忘れている「わたし」をさがしてみよう 』ということで、自分自身の幼少期から現在までに夢中になったことをワークシートに書き出してもらいました。

子育てでつい自分のことは後回しになりがちですが、自分が興味を持っていたことは何かを思い出してもらってから、自分の夢を書き出して発表してもらいました。

・宅建・TOEICなどの資格を取りたい。
・オリジナルキャラクターのグッズを出したい。
・手話・英語をできるようになりたい。
・子育ての楽しさを感じているので保育士の資格を取ってみたい。

など様々な夢がありました。

「母親」としてだけでなく「自分自身」としての未来へ目を向けてみて欲しいなという想いが受講生の皆さんに伝わりますようにぴかぴか(新しい)
24年度 第10回親子学級「お互いを大切にするためのコミュニケーションスキル」[2024年12月03日(Tue)]

お互いを大切にするためのコミュニケーションスキル

今回は、アサーティブジャパンの 堀部 三智子さんにお話を伺いました。


■アサーティブ・コミュニケーションとは

価値観や立場の異なる相手を尊重しつつ、自分の要望や提案を誠実・率直・対等に伝えて問題解決をはかるコミュニケーションのとり方

言いづらいこと、肝心なこと、本心の部分を伝える練習の積み重ね。3回に1回は使ってみようかなという気軽な気持ちでやってみてほしい。


■ネガティヴな気持ちも伝える

お誘いを受けた時に「予定があるから」と断るのではなく、「今は1人の時間が欲しいから」などの本音を案外言えていないのでは。

疲れたときに休みたいなど、自分の気持ちや要望を伝えることは人としての基本的な権利


■やりがちなコミュニケーションのパターン

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攻撃型(ドッカン)
一方的に言う、感情的な口調、理詰めで説得、高圧的な態度、相手の話をきかない

作為型(ネッチー)
態度で伝える、まわりくどい表現で察してもらおうとする、皮肉っぽい表現

受身型(オロロ)
ノーと言えない、ためこむ、遠慮がちな口調、あいまいな態度



■アサーティブとは

自分だけ・相手だけを尊重するのではなく、自分も相手も尊重する対話

・言いづらいことも率直に主張できる
・相手に配慮した伝え方ができる
・人の話に耳を傾けられる
・対等なやりとりができる

 聴く(傾聴)⇔ 伝える(主張)


■アサーティブの4つの柱

誠実:自分にも相手にも誠実であること

率直:簡潔に、具体的に「私」を主語に

対等:卑屈にならず上から目線でもなく、人として尊重

自己責任:言ったこと/言わなかったことの結果を引き受ける


■事前準備

伝える内容を具体的に、簡潔な言葉に整理する。言語化することではっきりと伝えられる。

@事実
何が起こっていて、その問題は何か
「今日は〜のため、〇をできそうにない」

A自分の感情
事実に対する自分の気持ちを言語化する
「私は困っている」「私は心配している」

B要望・提案
具体的に/実現可能な要望/1つに絞る
「今日は〇をやってほしい」=具体的な要望を率直に伝える


■相手を尊重して伝える

・相手の言い分を丁寧に聴き、理解を示す
「そうか。疲れてるんだね」
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■伝え方のポイント

・抽象的ではなく具体的に伝える

・言いづらい時は自己開示する
「言いづらいんだけど、ひとつお願いがあるんだ」

・「私は」を主語にする

・どんな事実があって、その自分の問題は何かを伝える

・ボディランゲージ(態度や声の調子)に気を付ける
卑屈にならず、上から目線にならず、語尾まではっきりと伝える


■アサーティブのゴール

ゴール1:問題解決(短期的)
ゴール2:関係性の構築(長期的)


アサーティブコミュニケーションにはスキル(伝え方)とマインド(4つの柱)の両方が大事。すぐに出来なくても大丈夫なので、少しずつチャレンジしてみて欲しい。

親子学級番外編〜外遊び〜[2024年11月11日(Mon)]

今回は宮前親子学級番外編として、子ども達と一緒に宮崎第四公園で外遊びをしました手(チョキ)


・子どもの視界は狭く、大人から見えていても子どもには見えていないことがありブランコなどにぶつかる危険性があること。

・滑り台では順番を競い合って洋服を引っ張ったりして転落の危険性があること。

・複合遊具に慣れてきた頃に足を踏み外したり、引っかかったりする危険性があること。

以上を踏まえて、

いつでも子どもを受け止められる(守れる)近さで、皆で声を掛け合いながら子どもの遊びを見守りましょう。自分の子どもを見守る中で「こんな時は止めた方がいいのかな?どうしよう…」と迷う場面は相談してください♪

・・・と受講生にお伝えして、企画委員の子ども達も一緒に遊びました。


裸足で公園内を歩く子がいれば、

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前日の雨で濡れた土でお料理している子、

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ブルーシートの穴に興味津々の子も。

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第7回の学級で保育者が言っていたように、遊ばないのも子どもの自由、どのように遊ぶかも子どもの自由exclamation

公園だからって遊具で遊ばないといけないわけじゃないんです。

ブルーシートの穴に指を入れることが、この子にとっては今やりたい遊びなんです♪


2時間の外遊びを終えた受講生からは、

「普段は子どもから求められてすぐ手を差し出していたけど今日は見守ることができたので、子どもが1人でここまでできるんだ!と分かりました。」

と感想がありました黒ハート


手や口を出さずに子どもを見守るのは1人だとなかなか難しいかもしれないけど、同じことを学んだ仲間・同じ価値観の友達と一緒に遊んで「取り合いしてるねぇ、どうする?」「ウチは大丈夫だから、まだ見てていいんじゃない?」とお互いで相談しながら見守れるといいですねぴかぴか(新しい)

24年度 第9回親子学級「主夫の生活から得るヒント」[2024年11月04日(Mon)]

主夫の生活から得るヒント

今回は、秘密結社主夫の友 しゅうちゃん(佐久間 修一さん)のお話をパパも一緒に聴講しました。

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■主夫になるまで■

・難病が発覚して主夫となる。難病が寛解したため子どもを望み、妊娠出産や子どもが生まれてからのあらゆることを勉強し、2年間のプレゼンで奥様を説得して子どもを授かる。

・当時勉強したことなどを活かして、ファミサポ、シッター、離乳食・幼児食講座、絵本講座、バルーン講座、夫婦のパートナーシップ講座の講師など、多岐にわたって活動中。

収入や働き方に関わらず主体的に家事育児する夫=主夫として「秘密結社主夫の友」を立ち上げる。


■女性の社会進出⇔ 男性の家庭進出■

女性が社会進出するなら、男性の”家庭進出”が必須(今は専業主婦の方がマイノリティ)

・制度、風土、意識を整えることが必要(子どもを迎えに行く人・夕飯作る人は女性、と思い浮かべてない?女性自身も意識が必要)

・「家事育児が苦手な女性」と「稼ぐことが苦手な男性」どちらもいることを知っておく


■Wシュフを目指す■

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・どんな家事が存在するのか把握する(家事分担チェックリストなども参考になる)

・小1の壁:朝早く学校に行けず14時には帰宅する、学童に入るにも保活ぐらい大変なので、自分の地域がどういう環境なのか確認が大事

内閣府の「仕事と生活の調和」推進サイトには 【仕事と子育て等を両立する上での困りごとを調査しました】 というリーフレットが載っている。

・夫は子どもの体重を知っている?体重を知っておく必要がある理由を理解してる?

・両方が稼げて家事育児できれば、何かあった時に困らない=リスクヘッジになる

・家事をすると男性は凝りだすので、料理をやらせるのはあまりおすすめしない。料理は毎日続けられるレベルであることが大事

・パパは「俺がやった」という顔を出さないこと=出さなくても妻は気づく


■家族で共有する■

自分とパートナーは同じものが見えている・同じことを考えてる、とは限らないので言葉にすることが大事

・他の家族とトラブルが起きたらパパとママどちらでも動けるように共有する

・子どもの小さいうちに先のビジョンを共通理解しておく

・女性の愛情曲線は子どもに90%が割かれ、夫への愛情はガクッと下がり頑張っても30%にしか回復しないというデータがある。相手は(自分のパパ・ママではなく)パートナーなので夫婦でしっかり家庭を築くことが大切


24年度 第8回親子学級「子どもとの毎日がちょっとラクになるセルフケア」[2024年10月27日(Sun)]

子どもとの毎日がちょっとラクになるセルフケア

今回は、元 川崎市保健師 宇治 裕美子さんにお話を伺いました。


■セルフケアとは?自己肯定感とは?■

⾃⼰肯定感が低くなっている時に、セルフケアが出来ると前向きになれる。それを⼦育てのヒントにしてもらいたい。

<セルフケアとは>
⾃分のできる範囲で⾃分の⾯倒を⾒ること。

<⾃⼰肯定感とは>
・⾃分て素敵だな
・私って頑張っているんだなぁ
・失敗していてもこんな私⼤好き・・・と自分で感じること。

他者から肯定される感覚が積み重なると⾃⼰肯定感が⾼まる。
特に⼦どもは信頼おける⼤⼈から「⼤好きだよ」「あなたはこんな素敵なことがあるよね」と⾔われ続けることで、⾃分は素敵な存在なんだ、ダメな⾃分も⼤好きだなと思えるようになる。

育児をしていると⾃信を失ったり、イライラしたりすることもあるが「私、頑張ってる」「この⼦はこの⼦で⼤丈夫」と思って欲しい。そのためにはセルフケアも⼤事になってくる。

セルフケアで自己肯定感を高めよう!
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■5年後の生活を想像してみませんか?■

自分の両親と義両親それぞれの年齢・イベントを加えて、5年〜10年先までのことを考えてみると…exclamation&question

今のことしか考えられない時もあるが、表にすると先々のことを考えながら⾏動していける。⾒通しをもって⼦育てしていくことが⼤事。

特に⼥性は⼦どもの思春期と自分の更年期が重なりホルモンの影響を受けやすいので、この時にセルフケアが出来ると「今⽇はちょっとイライラしているから、少し控えよう」など予防が出来る。


■これは、女性ホルモンのしわざです■

特に⼥性は免疫・ホルモン・⾃律神経の1つでも崩れると健康に影響が出る。

ストレスに⼀番弱いのは⾃律神経。⾃律神経はホルモンと同じ脳の視床下部から出てくるので、⾃律神経が乱れると⼥性ホルモンも乱れてしまう。

心も身体も整えることが⼤切


■自分のカラダとココロの整え方■

⾃分の不調がいつどのタイミングで起きているかを知るということがとても⼤切


<ココロのゆらぎと整え⽅>

・やる気が出ない →無理をしない。やる気スイッチを⾒つける。⾹りをかぐ。

・イライラ →ビタミンB6、トリプトファンを摂る。サーモン、カツオ、マグロ、⼤⾖製品、乳製品も良い。全集中(梱包につかうプチプチを好きならずっと潰すとかも)
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・気持ちの浮き沈みが激しい →やることを忘れてリラックスする。

・落ち込む →⼦どもの安全を確認して離れる。⾃分が落ち込みやすいタイミングはいつかを把握する。

・ちょっとしたことが気になる →まあいっか、という気持ちで。

・性⾏為がつらい →⽣理前は嫌な時もある。パートナーに⽣理周期を理解してもらうことも⼤事。


<カラダのゆらぎと整え⽅>

・いつも眠い・眠れない →⽣理前は体温が上がっていて寝つきにくく、寝不⾜になるので昼寝をする。寝る前にストレッチをする。特に⼦育てで股関節やお尻が硬くなりがちなので、股関節を開いたり、お尻をストレッチすると眠りやすくなる。

・冷える →⾜ジャンケン。内臓(お腹周り、腰回り)を温める。

・痩せない・むくむ →マッサージ。

・肌の乾燥・髪のパサつき →エストロゲンの減少で起こる。なるべく⽔分取ったり、保湿。タンパク質、⼤⾖製品を摂る。

・頭痛、⾸、肩こり、腰痛 →体の癖を⾒直すことも⼤切。

・便秘・お腹の張り →⾃分に合うオイルを摂る。発酵⾷品、⾷物繊維を摂る。ヨガも良い。

不調は⾃分のココロとカラダに向き合えるチャンスぴかぴか(新しい)

いつ、どのような症状がでているか。この症状が出た時、どのように対処したら⾃分が⼼地よくなれるかということを考えていけると良い。
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■セルフケアは未来の自分への投資■

<簡単にできるセルフケア>

・瞑想、ヨガ

・誰かと話す →⼥性は⼤事

・体を動かす →寒くなる前のこの季節に代謝上げるために体を動かすのは良い。

・バランスの良い⾷事 好きなもの

・ONとOFF →⼀⼈になる時間を持つなど。

セルフケアは「⾃分を愛でる時間」ハートたち(複数ハート)
今⽇から出来そうなことは何か?夜の寝かしつけ後に⼀⼈で好きなことをするのも、落ち込んだ時に助けを求めることもセルフケア。

⾃分を⼤切にできる=⾃⼰肯定感が⾼まる

⾃分が満たされると⼦どもやパートナーも⼤切にできる

セルフケアは未来の自分への投資exclamation



先生からのメッセージリボン

ママと呼ばなくなっても、⼦ども達はお⺟さんが⼤好き。
毎日頑張っている皆さんもホルモンが揺らいで体調を崩すことがあると思うけれど、⽇々セルフケアを続けることによって、それを最⼩限にとどめることができます。
1⽇5分でもよいので、⾃分ファーストの時間を作ってください。⾃分を褒めて豊かに過ごすことが⼤切です。
24年度 第7回親子学級「子どもたちの様子を知る 保育ビデオ@」[2024年10月21日(Mon)]

子どもたちの様子を知る 保育ビデオ@


今回は、別室保育の子ども達を映したビデオを見ながら保育者の話を聞きました。

■ママの居ない時間

子どもにとってママと離れる2時間はとても長い。時計がわかる子は時計を見て折り合いをつけているが、わからない子は本当にサバイバルのように未知の2時間を過ごしている。迎えに来たらしっかり抱きしめてあげてほしい。ママと離れてもチャイムが鳴ったら必ず迎えに来てくれると繰り返すことで、安心感を学んでいく。

■言葉はなくても

言葉で気持ちを表現できる子もいるが、言葉が出ていない子どもたちも表情・身振り・手振りで通じ合っている。

■自分以外の視点をもつ

自分以外の人が我が子を見てくれることで、自分では気づかないことに気付かせてもらえることもある。また、自分が他人の子を見ることで色々な視点があることに気付き癒される。
これから子どもが大きくなっていく過程で色々なことがあると思うので、この出会いを大切にして頼ったり頼られたりすることを今から少しずつ身につけていってほしい。

■保育園・幼稚園の練習?

保育に預けたことで、保育園・幼稚園の練習になったと思わないで欲しい。ママと離れる練習になったね♪と安心してしまうと全く違う結果に。。。子どもにとって児童室と幼稚園は全く違う場なので、新しい環境に行くときはしっかり気持ちに寄り添って欲しい。

■子どもにたくさんの失敗を!

子どもの小さな失敗を恐れず、先回りして排除し過ぎず、たくさん失敗を経験させてあげて欲しい。失敗から学んだことが、子どもの自信に繋がる。

■ゆっくり過ごす

休日だから遊びに行くぞ!というのも良いけれど、幼稚園や習い事で疲れているかも。大人も一緒におうちでゆっくり過ごすことも大事。

■遊ぶも遊ばないも子どもの自由

せっかく〇〇に連れて来たのにウチの子遊ばない・・とがっかりする必要はない。遊ばないのも子どもの自由。ぼんやりと周りを見ているだけでも子どもにとっては「遊び」だったりする。


後半は、企画委員まめさんが手作りしたハロウィン仕様のくじ引きで班分け♪
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第7回までの講義で聴いたことをもとに、

・実践してみたこと
・実践してみたけどできなかったこと
・自分には合っていないな、もやもやと感じたこと

をそれぞれ付箋に書き出して話し合ってもらいました。

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・おもちゃの取り合いは月齢の大きい小さいではなく【先に使っていた人が優先】と聞き、自分の子どもにはすぐ「貸してあげて」と言っていたことに気づいた。今は相手の子に「ちょっと待ってね」と伝えて、自分の子の気持ちを代弁してあげるようになった。

・見守るのは時間や気持ちに余裕がないと難しい。牛乳が上手に飲めず、こぼしてもいい精神で6日間耐えたらこぼさず飲めるようになったexclamation

・子どもに「待たせてごめんね」ではなく「待っててくれてありがとう」と伝えようと教わったのが目からウロコだった。

・危ないと思っても少し踏みとどまって子どもの好きなようにさせて見守るようになった。

・「座って食べてね」を徹底するのが難しい。遊んだらご飯終わりだよと伝えてみたらブチ切れられたたらーっ(汗)

・子どもの遊びを観察したり、子どもと同じ目線で一緒に過ごすようになった。

などなど、様々な意見が出ていました。


学級では全15回にわたって様々なお話をしていきますが、自分が無理なく出来そうなことから取り入れてみて欲しいなと考えていますリボン
24年度 第6回親子学級「子どもの“わくわく”って何だろう?」[2024年10月15日(Tue)]

子どもの“わくわく”って何だろう?

今回は、土橋保育園の保育士 柿ア 彩さんにお話を伺いました。


■子どもの遊びに注目してみよう!

「子ども=かわいい」といつでも思えるわけではないけれど、子どもの「遊び」に注目すると新しい発見がある。

・自分が小さかった頃に好きだった遊びは?
・どうしてその遊びが好きだった?
・どんな気持ちだった?


受講生に自分自身の子ども時代の遊びについて振り返ってもらいました。

ブランコで遊ぶのが好きだったという方は「毎日毎日練習してブランコをこげるようになった。達成感が嬉しかったんだと思う」と振り返っていました。

次に、お子さんの遊びについて考えてもらいました。

・我が子が好きな遊びは?
・どうしてその遊びが好きなの?
・どんな気持ちで遊んでるの?


ママの前でダンスを披露するのが好きなお子さん
→ママが座って自分をしっかり見てくれることが嬉しいのかも。

キッチンで水遊びするのが好きなお子さん
→ママの皿洗いが楽しそうだと思って真似してるかも?!

親が遊びの場を提供し、子どもたちが自由に創造力を発揮できる環境を作ることと、子どもの楽しい・嬉しいといった気持ちに共感することが大切。

遊びの中での経験は、子どもの成長に重要な役割を果たす。



■身体を動かしてみよう!

「しんぶんニンジャ」で新聞を使って忍者に変身して遊びました!


※しんぶんニンジャの忍術説明→遊び→片付け→衣装づくりが動画で紹介されています♪

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自分の身体を思い通りに動かすのって難しい!ということを再認識したり、受講生からは「もう1回やりたい」という声もあがりました。


次に「お買い物ごっこ」としてコンビニやパン屋の店員・店長・お客・品出し係など、みんなでそれぞれの役になりきって楽しみました。

「ごっこ遊び」はイメージを再現する力を養うことができる。生活での実体験が大切で、子どもによって感じ方も異なる。言葉の引き出しを増やすことができ、工夫しながら遊びを展開できる。

子ども達は遊びを通して、思考力・忍耐力・集中力など様々な能力を身につけることができる。



■先生への質問

Q:子どもが家で水道をジャーっとする。「たのしいね」と言葉では共感してあげるが感情がこもらない。

A:実際にやってみると楽しさが分かる場合もあるので余裕がある時は一緒にやると何か発見があるかも。あとは「自分とは違う気持ちもあるんだ」と学ぶ機会になるので、嫌なことは嫌と素直に伝えるのもあり。それは大きな共感につながること。


Q:子どもの遊びにどこまで付き合えばいいのか。

A:無理はしなくていい。「この子とっても具合が悪いみたい〜」と人形に役を押し付けてみたり、「続きは明日ね♪」と楽しみを次回に持ち越すのもあり。余裕があって付き合える時は遊びを発展させてもいいと思う。


Q:「ごちそうさま」と言ったり「まだたべる」と言ったりの繰り返しを何往復もする。

A:「ごちそうさま」と言ったら自分で食器をさげるなどのルールを作ってみてもいいかも。お母さんに見て欲しい、気にかけて欲しいという想いもあるのかも。
24年度 第5回親子学級「仲間を知ろう」[2024年10月06日(Sun)]

仲間を知ろう 

今回は、受講生同士がお互いを知り親睦を深めるためにグループワークをしましたハートたち(複数ハート)

まずはアイスブレイクとして、以下のお題に沿ってグループに分かれました。

・好きなお菓子の種類は?
・学生時代の部活動は?
・昨晩食べた炭水化物は?
・つわりの時にハマった食べ物は?

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あとは住んでいる地域別に分かれて自己紹介をしながら、地図にシールを貼って自宅・遊び場所などを共有しました。

企画委員からは「川崎市子ども夢パーク」のパンフレットと、宮前区の地域別あそび場カレンダー「あそびにおいで!」をお配りしました手(チョキ)

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オススメスポットには、飲食店・小児科など様々な情報があがりました。

「かわさき宙(そら)と緑の科学館」のプラネタリウム
むとう小児科クリニック
くつまこどもクリニック 
キッズクリニック鷺沼
薬局ネコノテ
こどもとかめら
壺焼き芋屋Kou
ブーランジェリーふくふく

それからグループ替えをして、お子さんの写真や動画をiPadに写しながらエピソードトークをしてもらい、楽しく過ごしましたるんるん

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次回は「子どもの “ わくわく ” って何だろう?」というテーマで、土橋保育園 保育士の柿ア 彩さんにお話を伺います。

子どもにとっての「遊び」の大切さを知って、子どもへの接し方を考えてみる良い機会になると思いますよぴかぴか(新しい)
24年度 第4回親子学級「アリサから見た子どもの発達」[2024年10月02日(Wed)]

「アリサ」から見た子どもの発達

今回は、帝京大学 名誉教授の杉本眞理子先生にお話を伺いました。


映画「アリサ」からの考察■

アリサとその仲間たちは、自分で決めて自分で行動することによって

・集中力
・探求心
・好奇心
・仲間との協力
・意欲
・友達を助ける力
・子どもらしい知恵

を自然と身につけていた。

子どもはいつもよく生きようとしている存在であり、
私たち大人は、それを応援する人でなければならない。
(井桁容子さんの言葉より)


自分のお子さんの行動にイライラした時、この言葉をぜひ思い出してほしい。


■知らない = できない?■

現代の子どもたちは「知ってる」とそれ以上の探求をしなくなってしまっている。

「わからない」「できない」と、自信がないことに挑戦しない。

「面白そうだからやってみたい!」「もっと深く知りたい!」ではなく、自信がないことを避けようとする。


■「知る」よりも「感じる」■

「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない。
幼い子ども時代は土壌を耕すとき。
レイチェル・カーソン著『センス・オブ・ワンダー』より


発達の順序を無視した知識の詰め込み → 学習意欲の低下 → 学力低下・・となりかねない。

乳幼児期に大切なことは・・・

・直接体験すること
・遊びの中で学ぶこと
・五感を駆使して感じること


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直接体験を保証する3つのキーワードは・・・

・遊び
・自然
・絵本


大人の役割は、子どもに知識を詰め込むのではなく、子ども自身が「知りたい!」と思えるような豊かな体験のできる環境を用意すること。そして見守ること。


■「自由な自己決定」と「十分な時間」■

『子どもの自由な体験と生涯発達 子どもキャンプとその後・50年の記録』杉本眞理子他著

生涯的横断研究として行った子どもキャンプでは、食事と宿舎だけが用意されていて、子どもがやりたい時にやりたいことをやる(やらなくてもいい)という

・自分が決定できる自由
・十分な時間

が保障されていたが、それには大人の在り方・大人たちの姿勢が大切。「早く」「上手に」と効率重視していては上記を保障できない。

・子どもにとって本当に重要なこと?
・私の思い込みでは?
・勝手な期待をしているだけでは?

と大人が自分で考えなければいけないが、一人でやるのは難しいので子育て仲間を作ることが大切。


■エリクソンの心理・社会的発達段階■


@乳児期:基本的信頼  対 不信

安心できる存在に触れて安全基地から探索に出かける

外の世界で危機に出会うと安全な場所に戻ってくる

この輪が少しずつ大きくなって子どもは成長していく。基本的信頼(この世に対して希望を持つこと)が育つ。


A幼児前期(1〜3歳):自律性 対 恥・疑惑

いずれ自分の足で立つための励まし=しつけ・・・外からコントロールを内面化していく=自律
不安や恐怖による過度なしつけは強い自己防衛・自己疑惑を生む


B児童期/幼児後期(4〜6歳):自主性  対 罪悪感

自主性=自分からしたいことを自発的に動こうとすること、失敗してもひるまないこと

何を学ぶにしても何をするにしても、この感覚が必要
=遊びの中でもっともよく発揮される

この時期に知識を詰め込み過ぎると自主性が育まれない。

この時期に育んでおきたいのは非認知能力で、

1.「自己」に関わる心の性質(基盤としての自己信頼)
2.「社会性」に関わる心の性質(基盤としての他者信頼)
3. 両側面に関わる「感情の制御・調節」

といった目に見えにくい人の心や社会性に関係する力を幼児期に身につけられるかどうかで、その後の人生に大きな影響を与える。


C学童期(小学生):勤勉性 対 劣等感

@からBまでのプロセスを積み上げてから、この時期にようやく知識を入れる。

学童期に得られるべき力は「優越感=人と比べてできる」ではなく「有能感=自分が自分なりに何かしらのことができる」という感覚

「人に比べてできる」ではなく、一人ひとりにとっての「できる!」という感覚が育まれないと自分の人生を肯定できず、とても生き辛くなってしまう。

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乳幼児期に@〜Bの基本的信頼感・自律性・自主性を育てたうえで、学童期にCの勤勉性に向かうことが大切。

乳幼児期の知識の詰め込みは有能感につながらない。知識の詰め込みではなく、自然の中で十分に遊びこんで直接体験すること。

土・水・太陽の光・風・植物などの自然の中で感覚を駆使して「感じる」ことが大切。

宮前区には、自然の中で自由に遊べる冒険遊び場があるので行ってみましょう!

ひらめき宮前区冒険遊び場


■絵本を読む意味■

子どもにとって、ママ・パパなどの声を通して色んな世界を体験し、ワクワクドキドキ肌で感じられる絵本は直接体験。

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『 でんしゃくるかな? 』
きくちちき 作

電車が「くるかな?」・・・「きたー!」とワクワクする感覚が直接体験。

毎回毎回同じことが繰り返される

次に何が起こるのか予想することができる

世界が安定し安心して過ごすことができる
大人にとって同じことの繰り返しは退屈だけど、子どもにとって繰り返しは大切なこと。

『 もこもこもこ 』
谷川俊太郎 作 / 元永定正 絵

元永さんの色鮮やかな不思議な生き物(?)と谷川さんのオノマトペ。読んでいると、小さな子どもも体が動き出してしまう大人気の絵本です。

本おすすめ絵本

自然を感じることのできる絵本、少し大きくなった子ども達と親が『こころのあり様』を考えることのできる絵本を集めてみました。

『 どんなかんじかなあ 』
中山 千夏 文/和田誠 絵

障がいに限らず、隣の人のことも自分の子どもにも「どんなかんじかなあ」と想像することが大切

『 だいじょうぶだいじょうぶ 』
いとうひろし 文・絵

『 わたしとあそんで 』
マリー・ホール・エッツ 文・絵 / よだ じゅんいち 訳

『 もりのなか 』
マリー・ホール・エッツ 文・絵 / まさき るりこ 訳

『 またもりへ 』
マリー・ホール・エッツ 文・絵 / まさき るりこ 訳

『 はなをくんくん 』
ルース・クラウス 文 / マーク・シーモント 絵 / きじま はじめ 訳

『 14ひきのシリーズ 』
いわむらかずお 作

『 みんなうんち 』
五味 太郎 作

『 ぼくはおこった 』
ハーウィン・オラム 作/きたむら さとし 絵・訳

『 かいじゅうたちのいるところ 』
モーリス・センダック作 じんぐうてるお訳

『 とべバッタ 』
田島征三 作


子どもたちよ
子ども時代を しっかりと 楽しんでください。
おとなになってから 老人になってから
あなたを支えてくれるのは
子ども時代の「あなた」です。
石井桃子のことば』2014年新潮社より


杉本先生からのメッセージ

『皆様、どうぞお子様と過ごす時間を大切に楽しんでください。かけがえのない今を、子どもたちはすぐに大きくなってしまいます。』


次回は『仲間を知ろう』というテーマで受講生同士で交流します。
24年度 第3回親子学級「子ども本来の姿を見る 映画アリサ鑑賞」[2024年09月22日(Sun)]
「子ども本来の姿を見る 映画『アリサ』鑑賞」


今回は、映画『 アリサ−ヒトから人間への記録− 』を鑑賞しました。

この映画では、保育園で育つアリサという子どもの生後2ヶ月から6歳11ヶ月までの成長を追っています。

『汚いからやめなさい!』
『危ないからやめなさい!』

とつい言いたくなるような、自由で野性味あふれるたくましい子ども達の姿がたくさん映されています。

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まだまだ小さいのに全身土まみれでハイハイしていたり・・・

大きな石がゴロゴロ転がっている山を裸足で上り下りしたり・・・

崖のような急傾斜の坂道を転がり落ちて遊んでいたり・・・

保育士は危険の無いようそばにいるけど、決して「危ない・汚い」とは言っていませんでした。


子ども達が針の糸通し・竹馬・逆上がりなど、できなくて泣いていても保育士は絶対に手を貸さずに『がんばれ!』と寄り添い心から励ますことで、子ども達は諦めずに自分自身の力で数日かけてうまくできるようになっていく姿・・・

大人が何も指示していないのに、子ども同士で自然と役割分担を決めて遊び合い・助け合いをする姿・・・

自由な遊びが身体(身体能力)を成長させること、遊びにおける人との関わりが「思いやり・ねばり強さ・創造力」など心を成長させることを映し出していました。


次回は、映画の内容を振り返りながら、『「アリサ」から見た子どもの発達』というテーマで帝京大学客員教授の杉本眞理子先生にお話を伺います。
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