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24年度 第10回親子学級「お互いを大切にするためのコミュニケーションスキル」[2024年12月03日(Tue)]
お互いを大切にするためのコミュニケーションスキル
今回は、アサーティブジャパンの 堀部 三智子さんにお話を伺いました。
■アサーティブ・コミュニケーションとは
価値観や立場の異なる相手を尊重しつつ、自分の要望や提案を誠実・率直・対等に伝えて問題解決をはかるコミュニケーションのとり方
言いづらいこと、肝心なこと、本心の部分を伝える練習の積み重ね。3回に1回は使ってみようかなという気軽な気持ちでやってみてほしい。
■ネガティヴな気持ちも伝える
お誘いを受けた時に「予定があるから」と断るのではなく、「今は1人の時間が欲しいから」などの本音を案外言えていないのでは。
疲れたときに休みたいなど、自分の気持ちや要望を伝えることは人としての基本的な権利。
■やりがちなコミュニケーションのパターン
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攻撃型(ドッカン)
一方的に言う、感情的な口調、理詰めで説得、高圧的な態度、相手の話をきかない
作為型(ネッチー)
態度で伝える、まわりくどい表現で察してもらおうとする、皮肉っぽい表現
受身型(オロロ)
ノーと言えない、ためこむ、遠慮がちな口調、あいまいな態度
■アサーティブとは
自分だけ・相手だけを尊重するのではなく、自分も相手も尊重する対話。
・言いづらいことも率直に主張できる
・相手に配慮した伝え方ができる
・人の話に耳を傾けられる
・対等なやりとりができる
聴く(傾聴)⇔ 伝える(主張) |
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■アサーティブの4つの柱
誠実:自分にも相手にも誠実であること
率直:簡潔に、具体的に「私」を主語に
対等:卑屈にならず上から目線でもなく、人として尊重
自己責任:言ったこと/言わなかったことの結果を引き受ける
■事前準備
伝える内容を具体的に、簡潔な言葉に整理する。言語化することではっきりと伝えられる。
@事実
何が起こっていて、その問題は何か
「今日は〜のため、〇をできそうにない」
A自分の感情
事実に対する自分の気持ちを言語化する
「私は困っている」「私は心配している」
B要望・提案
具体的に/実現可能な要望/1つに絞る
「今日は〇をやってほしい」=具体的な要望を率直に伝える
■相手を尊重して伝える
・相手の言い分を丁寧に聴き、理解を示す
「そうか。疲れてるんだね」
![couple_egao_man_woman.png](/oyako-gakkyu/img/couple_egao_man_woman-thumbnail2.png)
■伝え方のポイント
・抽象的ではなく具体的に伝える
・言いづらい時は自己開示する
「言いづらいんだけど、ひとつお願いがあるんだ」
・「私は」を主語にする
・どんな事実があって、その自分の問題は何かを伝える
・ボディランゲージ(態度や声の調子)に気を付ける
卑屈にならず、上から目線にならず、語尾まではっきりと伝える
■アサーティブのゴール
ゴール1:問題解決(短期的)
ゴール2:関係性の構築(長期的)
アサーティブコミュニケーションにはスキル(伝え方)とマインド(4つの柱)の両方が大事。すぐに出来なくても大丈夫なので、少しずつチャレンジしてみて欲しい。