23年度 第8回親子学級「保健師さんに聞く!こころとからだの話」[2023年11月03日(Fri)]
「保健師さんに聞く!こころとからだの話」
今回は、元 川崎市保健師の宇治裕美子さんにお話を伺いました。
1.ママの役割
@母 A妻 B娘
子育て中の女性は自分を後回しにしがちでストレスも大きい。
ママ自身の心身が落ち着いて満たされていると、子どもや家族へプラスに働く。
2.ストレス反応
・身体に表れるストレス:食欲・睡眠の変化、体の痛みなど
・心に表れるストレス:不安・イライラ・憂鬱・集中力低下など
・行動に表れるストレス:攻撃的・依存傾向、人と会うのを避けるなど
幼い子どもにとって親は安全基地。親がイライラすると子どもは敏感に察知→癇癪を起す・夜眠れなくなるなどの影響を受けてしまう。
3.女性の体のサイクル
エストロゲンが増加する排卵期
=代謝が促進されて運動効果あり=頑張りたい時
エストロゲンが減少する生理中
=腹痛・頭痛・吐き気などの不調=ゆっくり過ごす時
※自分の月経周期を把握してスケジュールを組むとよい。
エストロゲンのピークは20代から30代半ばがピーク。40代から急減少してホルモンバランスの変調が起きる。
一生涯でホルモンバランスが崩れるのは思春期(月経開始)と更年期(閉経)の二回。閉経・更年期は遺伝するので親に話を聞くことで自分の見通しが立つ。高齢出産だと閉経を迎える頃に子どもの思春期と重なるので、傾向を知っておくと心づもりもできる。
4.セルフケア
女性脳は減点主義、男性脳は加点主義傾向にある。
母業はなかなか評価してもらえないので減点主義に陥りやすく、母親はストレスが溜まりやすい。
日頃からセルフケアを心がけてストレスを軽減していくことが大事。
母親の笑顔で子どもの笑顔を増やすために・・・
@反省は1秒
突き詰めて反省しすぎない!自分に×をつけない!
A出来る時に 出来ることを 出来るだけ
不調な日は洗濯物を畳まない・ご飯は外食にするなど「ママ休業宣言」をして頑張らない日をつくる。
B誰かに話を聴いてもらう
C自分に〇をつける
ご飯作っただけで〇!
Dご自愛タイム
朝のコーヒータイムなど自分のための時間を!
E寝る前に今日の楽しかったことを話す
子どもはネガティブな気持ちを引きずりがちなので、お互いが今日の楽しかったことを話して幸せな気持ちで眠ると朝スッキリ起きることができる。
F〇〇ちゃん大好き!とハグする
ハグするとオキシトシンという愛情ホルモンが出て癒し効果がある。
G定期的な自己検診や健康診断を受ける
5.フェムケア
女性の一生はホルモンに左右され、生理痛・出産・更年期症状でキャリアを諦め役職につけない女性もいる。
フェムケア(膣周りのケア)をすることで・・・
・女性ホルモンが整う
・女性特有の不調を予防・改善→体全体の調子が整う
・尿漏れ・便秘・子宮脱の予防・改善
・エストロゲンを増やす→活力が沸きセロトニン(幸せホルモン)のスイッチも入る。
膣の三大トラブルは筋肉の低下・潤い不足・冷え。
<簡単膣トレ>
尿道→肛門→膣の順に穴を締める
<目のケア>
手を温めて目に当て、目を温める
※子宮と目は自律神経でつながっている。
ブログ担当きば子のつぶやき
生理とは「赤ちゃんのベッドを交換する日・ママがきれいになる日」であるとお子さんに説明し、ママ休業宣言をして「ゆっくり外食できる日」と先生のお子さん達が生理をポジティブに捉えていることを伺いました。一般的には「ママがイライラする日」と子どもにネガティブな印象を与えがちですが、イライラしちゃわないようにママ休業宣言しましょう