23年度 第6回親子学級「子どもも親も育ちあおう」[2023年10月23日(Mon)]
「子どもも親も育ちあおう」
今日は、川崎西部地域療育センターのソーシャルワーカー 大野伸之さんのお話を伺いました。
子育ては子ども主体に子どもの力を信じて支えること。
育てようと思わず、親も子も育ちあうことが大切。
1.受け入れる・受け留める
赤ちゃんが泣いたり、微笑んだり、声をあげたりした時に反応してあげる。
たとえば微笑んだら微笑み返す、身振りで応える、発声に言葉で返すだけで十分。
☆自らの生命を維持しようとする本能=赤ちゃんの欲求
☆ママやパパの保護しようとする行動
この二つの二つの相互交渉が愛着(アタッチメント)の形成につながる。
2.社会性=社会で生きていく力には母子の相互交渉が必要
我が子を愛して尊重することからしか学べない(教科書では 学べない)
我が子にプラスになる事を考える、我が子に思いをはせることが「愛すること」になっている。そして深く尊重、認めてあげること。
3.父親の役割
母親は子育ての中心。
「パパの役割は私を支えることだからね」と言ってみて。
4.きようだい
対立は絶対あるもの。そして対立と愛着は同居している。
愛着・・・安全は大事
幼稚園のお迎えにママがいなかったら、ものすごい衝撃を受ける。
「必ずママが迎えに来る」ことで安心安全が確保され、愛着が育つ
5.子どもに現れるサイン
•お腹が痛い、頭が痛い、食欲が無い、朝がしんどい、眠りにくい ⇒わりとみんな経験する。
•爪かみ、チック⇒あまりにも酷かったら、小児科の先生に相談も一つの方法。
このサインがおきたら、わが子は繊細な子なんだと理解する。
それは長所なんだと受け止めて、関わっている人と相談したりして問題に取り組んでみるとよい。
6.気をつけたい事
過保護より、過干渉にならないように。
(過保護は発達にそれほどマイナスにはならない)
[子育ての工夫]
@生活リズム
リズムを戻すには時間をかけるしかない。
ポイント
・3食の食事をなるべく 一定に(食事からリズムをつくる)
・段階をふみながら、早めに起こす。
Aことば掛けと叱り方
怒ると叱るの違い
•怒る:イライラをポンとぶつける。
•叱る:正しい事を教える(叱るはあった方が良い)
大事な事を伝える時は、抽象的な表現はやめる。
「走っちゃダメ」ではなく、「歩いてね」と言う。
B 自立で大事なのは、「うまくできた」という経験。
C我が子を応援するなら、「出来る事、好きな事、やりたい方」を応援すると子どもは上手く育つ。
Dほめて育てる
•たくさんほめていい。
小さい褒める(「やったね」「ありがとね」ハイタッチなど)が子どもの心の中に積もっていくと良い。
•結果をほめる&過程をほめる=「やれる」という有能感が育つ。
[子育てのストレスを減らす工夫]
がんばらない
ある保健師さんの言葉「子どもはみんな同じでない。」
不得意を得意にするは難しいが、どう工夫したらそんなに不得意にしないかを考える。
魔法の言葉
☆「それでいいよ」 ⇒ 尊重、認められた ⇒ 自己肯定感
☆「大丈夫だよ」 ⇒ 安心感
我が子を枠組みにはめないで、こども自身の主体性が承認されて励まされることがとても重要