22年度 第5回親子学級[2022年10月03日(Mon)]
『 ⼦どもの⾒⽅を知って味⽅になろう 』
今回は川崎西部地域療育センターのソーシャルワーカー大野伸之さんにお話をしていただきました。
子育ては「子どもが育つ」ことのお手伝い
⼦どもの成⻑をお⼿伝いすることが本当の⼦育て。
うまくできない、思い通りにいかなくても、⼦どもと共に育ちあっていけば良い。
育ちとは「やる気」「自分大好き」が育っていくこと
「やる気」「⾃分⼤好き」が育つと、⼈としてつらい事を乗り越える⼒、豊かに⽣きる⼒がつく。
⇒「やる気」「⾃分⼤好き」が育つには否定せず受容する事が大切
赤ちゃんが泣いたら抱っこする行動
⽣命維持の欲求とそれに応える親の⾏動が愛着のベースになり、それが⼈間形成のベースになる。
愛着が育っていると、安⼼感を回復できる⼒、感情・⾏動をコントロールする⼒がつき、⼈間関係やコミュニケーションの基盤になる。⾚ちゃんを満⾜させるのがとても重要。
⼈間関係能⼒は⼈から愛され、尊重されることから学ぶ
⼈を信じる⼒、頼る⼒も⼤切。⼦育ては、⼦どもが⾃分は安全だという意識を体感していくこと。
子育ての工夫
●⽣活リズムを整える
夜 8 時と 11 時に寝たのは成⻑ホルモンの出⽅が違う。早く寝るのは重要。
起こす時間、3⾷の⾷事の時間のリズムを⼀定にするとよい。
●⾔葉は短く、具体的に、肯定的に
・怒る→感情をぶつけて怒る。叱る→正しいことを教えてあげる。
・⻑い⽂章は焦点がわからない。
・「なんで、それ、そうなってるの」も抽象的で難しい。
・「ママはかなしい」よりも「○○するとママはうれしい」とやって欲しい⾏動をいう。
・⾛っちゃダメ=⾛ることはいけないことです。いけないは概念だからわからない。
「おひめさまみたいに歩くとかわいいよ。かっこいいよ。」という⽅がわかりやすい。
●⾃⽴は⼿伝っても遅れないので⼤丈夫。うまくいく経験をたくさん積ませることが⼤切。
例)子どもに片づけてほしい
⇒「お⽚づけ」はまずはきれいになる概念を学ぶ。
ほとんどママが箱に⼊れ、最後に⼦どもがいれて「きれいになったね」という声がけはお⽚づけができたと⾃分が褒められたという⾃信になる。親側もハードルを少し下げるのも⼤事。
例)小学校になっても忘れ物チェックした方がいい?
⇒⼀緒に確認して忘れ物がなかった、ママがそっと⼊れてくれた、という満たされ感が残る。
⼩学校に⼊ってもお⼿伝いした⽅が、⼦どもの情緒の安定につながる。
過保護はいくらやっても⼦どもの育ちにマイナスにならない。
必要以上に⼦どもに介⼊してしまう過⼲渉はいけない。(やろうとしていた事をとりあげるなど。)
●わが⼦を応援するなら、親は「出来る事、好きな事、やりたい事」を応援するのが重要。⼤きくなってもずっと、このことは⼤切。出来ない事を頑張らせるのではない。
●ほめて育てる。→どういう時にほめる?
出来るようになった、頑張った時、上⼿にできた時ほめるのは当然だけど、ほめるの本質はもっと⼩さいことからはじまっている。
ちょっとした事でも「ありがとう」、「いえーい」とかの声がけ、ハイタッチ、にこっとしてあげるなどの⼩さいほめるを毎⽇積み重ねていくことが『ほめて育てる』の本質。⽇頃⾔っているそのことが⼦どもの⼼に積み重なり、最も⼦どもの発達に重要。
結果をほめるだけでなく、頑張ったプロセスをほめるのが重要。
他の⼦と⽐べてほめるよりも、「昨⽇の我が⼦より今⽇の⽅がすばらしい」という視点でほめる。
⽇頃⼦ども達にかけてる⾔葉が社会に出た時に全部あらわれる。
例)コップの⽔をこぼしたら何ていう?
⼦どもは失敗したとわかっているから、失敗を否定せず上記なような⾔葉がけで⼦どもの⼼は助かったと思う。→安⼼感、⾃分の⾃信につながる。
⼦育てのストレスを減らす⼯夫
「しかたない」「こんなものかな」→なげやりではない。⼦育てでは名答。
育児書通りに育った⼦はいない。時々周りの⼦たちを気にしてみてしまったら、わが⼦をみよう。
⾃分の⼦育てはそんなに間違ってないと思っても⼤丈夫。そんなに不安になる必要はない。
⽇頃、『それでいいよ、だいじょうぶだよ。』というふうにやってあげたら、⾃分⼤好きが育つのではないか。
⼦ども⾃⾝が、⾃分の近くにいつも信頼できる⼈がいるという安⼼感が最も⼤切。
次回は「⼦どもを『⾒守る』ってなに?」というテーマで、子どもを見守る姿勢について学びます
今回は川崎西部地域療育センターのソーシャルワーカー大野伸之さんにお話をしていただきました。
子育ては「子どもが育つ」ことのお手伝い
⼦どもの成⻑をお⼿伝いすることが本当の⼦育て。
うまくできない、思い通りにいかなくても、⼦どもと共に育ちあっていけば良い。
育ちとは「やる気」「自分大好き」が育っていくこと
「やる気」「⾃分⼤好き」が育つと、⼈としてつらい事を乗り越える⼒、豊かに⽣きる⼒がつく。
⇒「やる気」「⾃分⼤好き」が育つには否定せず受容する事が大切
赤ちゃんが泣いたら抱っこする行動
⽣命維持の欲求とそれに応える親の⾏動が愛着のベースになり、それが⼈間形成のベースになる。
愛着が育っていると、安⼼感を回復できる⼒、感情・⾏動をコントロールする⼒がつき、⼈間関係やコミュニケーションの基盤になる。⾚ちゃんを満⾜させるのがとても重要。
子育ての大事なポイント
1.自己の有能感「できるじゃん!」
2.自己の肯定感「失敗したっていい、やってみよう!」
3.人間関係能力「自尊感情」「人を愛する力」
4.基本的信頼感「人はすてきだな!」
1.自己の有能感「できるじゃん!」
2.自己の肯定感「失敗したっていい、やってみよう!」
3.人間関係能力「自尊感情」「人を愛する力」
4.基本的信頼感「人はすてきだな!」
⼈間関係能⼒は⼈から愛され、尊重されることから学ぶ
⼈を信じる⼒、頼る⼒も⼤切。⼦育ては、⼦どもが⾃分は安全だという意識を体感していくこと。
子育ての工夫
●⽣活リズムを整える
夜 8 時と 11 時に寝たのは成⻑ホルモンの出⽅が違う。早く寝るのは重要。
起こす時間、3⾷の⾷事の時間のリズムを⼀定にするとよい。
●⾔葉は短く、具体的に、肯定的に
・怒る→感情をぶつけて怒る。叱る→正しいことを教えてあげる。
・⻑い⽂章は焦点がわからない。
・「なんで、それ、そうなってるの」も抽象的で難しい。
・「ママはかなしい」よりも「○○するとママはうれしい」とやって欲しい⾏動をいう。
・⾛っちゃダメ=⾛ることはいけないことです。いけないは概念だからわからない。
「おひめさまみたいに歩くとかわいいよ。かっこいいよ。」という⽅がわかりやすい。
●⾃⽴は⼿伝っても遅れないので⼤丈夫。うまくいく経験をたくさん積ませることが⼤切。
例)子どもに片づけてほしい
⇒「お⽚づけ」はまずはきれいになる概念を学ぶ。
ほとんどママが箱に⼊れ、最後に⼦どもがいれて「きれいになったね」という声がけはお⽚づけができたと⾃分が褒められたという⾃信になる。親側もハードルを少し下げるのも⼤事。
例)小学校になっても忘れ物チェックした方がいい?
⇒⼀緒に確認して忘れ物がなかった、ママがそっと⼊れてくれた、という満たされ感が残る。
⼩学校に⼊ってもお⼿伝いした⽅が、⼦どもの情緒の安定につながる。
過保護はいくらやっても⼦どもの育ちにマイナスにならない。
必要以上に⼦どもに介⼊してしまう過⼲渉はいけない。(やろうとしていた事をとりあげるなど。)
●わが⼦を応援するなら、親は「出来る事、好きな事、やりたい事」を応援するのが重要。⼤きくなってもずっと、このことは⼤切。出来ない事を頑張らせるのではない。
●ほめて育てる。→どういう時にほめる?
出来るようになった、頑張った時、上⼿にできた時ほめるのは当然だけど、ほめるの本質はもっと⼩さいことからはじまっている。
ちょっとした事でも「ありがとう」、「いえーい」とかの声がけ、ハイタッチ、にこっとしてあげるなどの⼩さいほめるを毎⽇積み重ねていくことが『ほめて育てる』の本質。⽇頃⾔っているそのことが⼦どもの⼼に積み重なり、最も⼦どもの発達に重要。
結果をほめるだけでなく、頑張ったプロセスをほめるのが重要。
他の⼦と⽐べてほめるよりも、「昨⽇の我が⼦より今⽇の⽅がすばらしい」という視点でほめる。
⽇頃⼦ども達にかけてる⾔葉が社会に出た時に全部あらわれる。
例)コップの⽔をこぼしたら何ていう?
・あーこぼした ・ほらこぼした ・無視(制裁としてキツい)・ふざけてるからでしょ、何してるの
・よそ⾒してるからでしょ ・何度⽬?
⇩・よそ⾒してるからでしょ ・何度⽬?
・上⼿に拭いてね。 ・ここに置くとこぼさないんだよ♡・⼀緒に⽚付けてね。
・たまには失敗するよね。 ・服ぬれずに助かったね。 ・持つ時はこうすると良いよ。
・次は気をつけてね。 ・もう⼀杯飲みますか?
・たまには失敗するよね。 ・服ぬれずに助かったね。 ・持つ時はこうすると良いよ。
・次は気をつけてね。 ・もう⼀杯飲みますか?
⼦どもは失敗したとわかっているから、失敗を否定せず上記なような⾔葉がけで⼦どもの⼼は助かったと思う。→安⼼感、⾃分の⾃信につながる。
⼦育てのストレスを減らす⼯夫
「しかたない」「こんなものかな」→なげやりではない。⼦育てでは名答。
育児書通りに育った⼦はいない。時々周りの⼦たちを気にしてみてしまったら、わが⼦をみよう。
⾃分の⼦育てはそんなに間違ってないと思っても⼤丈夫。そんなに不安になる必要はない。
⽇頃、『それでいいよ、だいじょうぶだよ。』というふうにやってあげたら、⾃分⼤好きが育つのではないか。
⼦ども⾃⾝が、⾃分の近くにいつも信頼できる⼈がいるという安⼼感が最も⼤切。
次回は「⼦どもを『⾒守る』ってなに?」というテーマで、子どもを見守る姿勢について学びます