第11回親子学級[2010年11月18日(Thu)]
第11回親子学級
『 正しいお母さんを頑張らないで 』
今回はNPO法人フリースペースたまりばの理事長で川崎市子ども夢パークの所長である西野博之さんにお話を伺いました。
■不登校■
親も子も追い詰められる→一緒に生きていくのが『たまりば』の場所
川崎市内の中学生25人に1人が不登校の現実
・両親のケンカ→女親に子育てを押し付ける→親が子に暴言を吐く→子どもは自分なんて生きている意味が無いと引きこもる
・学校での居場所が見つけられない
・学校に行きたいのに体が言うことをきかない
・泣いても(SOS出しても)誰も助けてくれない
・子どもが不登校になると親は先の見えない不安・・・いつまで続くの?
↓
子どもの声をきく、子どもから何かを感じ取る
↓
情報があれば道がひらける(フリースクールなど)
■生きていく力■
子どもたちがのびのび生きていくには『生きていく力』が必要
最近の子は、すぐ自己否定して自分に自信がない。自分のことを「私バカだから〜」とか言う ⇒大人の不安が子どもに移る!!
抗菌・除菌を気にしすぎる親
・免疫力が低下する
・幼い頃から心配する子になる
『危険』を取り除きすぎる親
・子どもは自ら危険を察知し、予知し、回避する力を養う→たくさん失敗して転んで学んだ方が良い
・味覚 視覚 臭覚を養う力を持とう→自分の五感を信用できる力を得られる
壊せないオモチャばかり与えていませんか?
・工夫して遊べなくなる
・壊す体験をしていない子どもは思春期になるとリストカット・他人を傷つける・器物破損などしやすい→幼児の頃なら新聞ビリビリ破り遊びなど良いでしょう
子どものことは何でも知らないと不安な親
・子どもの監視 管理をしすぎる
・GPS付携帯など→親はGPSを持たせて安心しているが、子どもは外はそんなに怖いとこ?と思い込む。社会に出る不安、そんな社会に飛び出せず引きこもり・・・
今の社会は昔に比べて危険?
・昔より交通事故や他人による誘拐事件は減少しているが身内による殺害が増加している→もっとも安心したい場所であるはずの家が危ない
・この世の中不安でいっぱい?→メディアに振り回されすぎて不安になってしまう
「友達はいる?たくさんいる?」と聞く親
・子どもが一番悩んでいるのに親が追い討ちをかける→子どもには「今友達がいなくても、これから君の事を好きになってくれる友達が出来るから大丈夫だよ」と子どもの気持ちに寄り添ってあげる
人より早くできた方が良い?
・幼児期から色々と習い事をさせて人より早くできたからと言って天才が生まれる訳ではない→幼少期からドロンコ遊びなど自分で工夫した遊びの場に行った方が良い
・親は自分の子が出来ないと可哀想だと思い心配して色々習い事させる→人に認めてもらわないと自分では判別できない子になる
人に迷惑をかけてはいけない?
・昔は「お互い様文化」だったのに今は世間体を気にする親が多い
・親が世間知らずと思われたくないから親が先回りして「ありがとうは?!」「ごめんなさいは?!」など子どもに強制してしまう
理想の子ども像をもとめて
・「あなたのためを思って・・・」→本気で言うと子どもの逃げ場がなくなる
・習い事をやめたいと言われたら→子どもの話を聞いて、潔くやめる決断をする
・何でも出来ないといけないと思う親は危険です
先回りはやめよう
・失敗させたら可哀想?→失敗した子どもに寄り添うぐらいで良い。今失敗して良かったと思う親でいよう。小さい頃に失敗体験をしたら大人になって失敗しても乗り越えられる人になる
無駄に見える時間が大事
・ここは大切な時間!たまには立ち止まってみて
比べない
・親はわざと比べる?→子どもの自尊心が傷つくので比べない方が安全
完璧を求めない
・なんでも出来て当然という理想の子ども像に振り回されないで→色んな問題が起きても、生きているプロセスだから「これぐらい大丈夫」と構えよう
・園で「あの子がいなければ」「あの子が園を乱す」と思い始めたら、その親は危険!親が正しさを求めすぎている→親が「正しさ」を求めすぎると、いじめっ子が出来て人の弱さを感じ取れない子になる
せっかく生まれた命を今生きにくい社会にしている大人たち
生まれて来てくれた事を感謝して一緒に転びながら大丈夫をつかもう!
■質疑応答■
Q:うちの子はドロンコ遊びが苦手ですが、やらせた方がよいですか?
A:ドロンコ遊びを知ると楽しいですが性格だから無理してはダメです
Q:シングルマザーに育てられた友人が母親に厳しく育てられ 今でもその母親を憎んでいます。その友人は自分の子にも威圧的な態度。子どもは母親がいると他の子に暴力的になりますが、母親がいない園では良い子みたいです。
A:母親が自分のケアした方が良い〔カウンセリングなど〕極端になったら母子分離が望ましい
次回は、児童室にいる子供達の様子を撮影したビデオを見ながら『 保育室の様子 』というテーマで保育者からお話しを伺います。
学級第10回の保育室だよりを載せました。
子供達の名前は全て仮名です
『 正しいお母さんを頑張らないで 』
今回はNPO法人フリースペースたまりばの理事長で川崎市子ども夢パークの所長である西野博之さんにお話を伺いました。
■不登校■
親も子も追い詰められる→一緒に生きていくのが『たまりば』の場所
川崎市内の中学生25人に1人が不登校の現実
・両親のケンカ→女親に子育てを押し付ける→親が子に暴言を吐く→子どもは自分なんて生きている意味が無いと引きこもる
・学校での居場所が見つけられない
・学校に行きたいのに体が言うことをきかない
・泣いても(SOS出しても)誰も助けてくれない
・子どもが不登校になると親は先の見えない不安・・・いつまで続くの?
↓
子どもの声をきく、子どもから何かを感じ取る
↓
情報があれば道がひらける(フリースクールなど)
■生きていく力■
子どもたちがのびのび生きていくには『生きていく力』が必要
最近の子は、すぐ自己否定して自分に自信がない。自分のことを「私バカだから〜」とか言う ⇒大人の不安が子どもに移る!!
抗菌・除菌を気にしすぎる親
・免疫力が低下する
・幼い頃から心配する子になる
『危険』を取り除きすぎる親
・子どもは自ら危険を察知し、予知し、回避する力を養う→たくさん失敗して転んで学んだ方が良い
・味覚 視覚 臭覚を養う力を持とう→自分の五感を信用できる力を得られる
壊せないオモチャばかり与えていませんか?
・工夫して遊べなくなる
・壊す体験をしていない子どもは思春期になるとリストカット・他人を傷つける・器物破損などしやすい→幼児の頃なら新聞ビリビリ破り遊びなど良いでしょう
子どものことは何でも知らないと不安な親
・子どもの監視 管理をしすぎる
・GPS付携帯など→親はGPSを持たせて安心しているが、子どもは外はそんなに怖いとこ?と思い込む。社会に出る不安、そんな社会に飛び出せず引きこもり・・・
今の社会は昔に比べて危険?
・昔より交通事故や他人による誘拐事件は減少しているが身内による殺害が増加している→もっとも安心したい場所であるはずの家が危ない
・この世の中不安でいっぱい?→メディアに振り回されすぎて不安になってしまう
「友達はいる?たくさんいる?」と聞く親
・子どもが一番悩んでいるのに親が追い討ちをかける→子どもには「今友達がいなくても、これから君の事を好きになってくれる友達が出来るから大丈夫だよ」と子どもの気持ちに寄り添ってあげる
人より早くできた方が良い?
・幼児期から色々と習い事をさせて人より早くできたからと言って天才が生まれる訳ではない→幼少期からドロンコ遊びなど自分で工夫した遊びの場に行った方が良い
・親は自分の子が出来ないと可哀想だと思い心配して色々習い事させる→人に認めてもらわないと自分では判別できない子になる
人に迷惑をかけてはいけない?
・昔は「お互い様文化」だったのに今は世間体を気にする親が多い
・親が世間知らずと思われたくないから親が先回りして「ありがとうは?!」「ごめんなさいは?!」など子どもに強制してしまう
理想の子ども像をもとめて
・「あなたのためを思って・・・」→本気で言うと子どもの逃げ場がなくなる
・習い事をやめたいと言われたら→子どもの話を聞いて、潔くやめる決断をする
・何でも出来ないといけないと思う親は危険です
先回りはやめよう
・失敗させたら可哀想?→失敗した子どもに寄り添うぐらいで良い。今失敗して良かったと思う親でいよう。小さい頃に失敗体験をしたら大人になって失敗しても乗り越えられる人になる
無駄に見える時間が大事
・ここは大切な時間!たまには立ち止まってみて
比べない
・親はわざと比べる?→子どもの自尊心が傷つくので比べない方が安全
完璧を求めない
・なんでも出来て当然という理想の子ども像に振り回されないで→色んな問題が起きても、生きているプロセスだから「これぐらい大丈夫」と構えよう
・園で「あの子がいなければ」「あの子が園を乱す」と思い始めたら、その親は危険!親が正しさを求めすぎている→親が「正しさ」を求めすぎると、いじめっ子が出来て人の弱さを感じ取れない子になる
せっかく生まれた命を今生きにくい社会にしている大人たち
生まれて来てくれた事を感謝して一緒に転びながら大丈夫をつかもう!
■質疑応答■
Q:うちの子はドロンコ遊びが苦手ですが、やらせた方がよいですか?
A:ドロンコ遊びを知ると楽しいですが性格だから無理してはダメです
Q:シングルマザーに育てられた友人が母親に厳しく育てられ 今でもその母親を憎んでいます。その友人は自分の子にも威圧的な態度。子どもは母親がいると他の子に暴力的になりますが、母親がいない園では良い子みたいです。
A:母親が自分のケアした方が良い〔カウンセリングなど〕極端になったら母子分離が望ましい
次回は、児童室にいる子供達の様子を撮影したビデオを見ながら『 保育室の様子 』というテーマで保育者からお話しを伺います。
学級第10回の保育室だよりを載せました。
子供達の名前は全て仮名です